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補給部隊/補充部隊(遊戯王OCG)

登録日:2026/07/27 Mon 01:55:24
更新日:2026/08/15 Sat 20:29:48
所要時間:約 7 分で読めます




《補給部隊》《補充部隊》とは『遊戯王OCG』にて登場するカードである。




【概要】


補給部隊(ほきゅうぶたい)

永続魔法
(1):1ターンに1度、自分フィールドのモンスターが戦闘・効果で破壊された場合に発動する。
自分は1枚ドローする。

初出は「スターターデッキ 2014年版」。
自分の場のモンスターが破壊された時に1枚ドローする効果を持つ。

「破壊によって生じたモンスターの損失分をドローで補給する」という非常にシンプルな効果であり、「シンプルな効果ほど強い」と言う遊戯王カードにおけるある種の約束に違わず、なかなかに便利な効果になっている。

強みとしては「誰が」「どうやって*1」破壊したかを強く意識することなくドローすることが出来、破壊したモンスターが墓地へ送られたかどうかも参照していないため、たとえ《次元の裂け目》や《マクロコスモス》で除外されようが関係なくドローが出来る。
1ターンに1度の制約が付いているが、名称指定によるものではないため、複数枚あればその分だけドロー枚数も増える。


基本的にモンスターを一定数使用しているデッキであれば効果を使う機会に困る事は薄いだろうが、相手のカードによる破壊を1ドローに変えるのは確実性に欠ける。そのため自分でモンスターを破壊させても効果が発動する点を上手く使って、モンスターを能動的に自壊させる効果を使用し、追加効果を狙うという戦術を組み込んでいるデッキやテーマで使用し、それらをトリガーに1枚ドローする、と言った活用をしていくのが望ましい。


実例としては【ヴァレット】【炎王】【ユベル】などのテーマはこれらの条件を満たしやすいため、1枚ドローを安定して使いやすい。

他にも《ブラック・ホール》の様な全体除去を打ったり、《D-HERO デストロイフェニックスガイ》の自分の場のD-HEROと相手のカード1枚を破壊する効果のようなカードと併用することで自分のモンスターごと相手のカードを除去しつつおまけで1枚ドローと言う芸当に繋げることも出来る。


割り切った使い方としては「安定性の高いドローソース」である点から相手の除去カードを消費させるための的として破壊させ、本命のカードを発動させることにも利用できる。



このカードのドロー効果は「〇〇の場合、発動する」という、所謂「強制効果」に該当するのだが、この点はいい方向にも悪い方向にも働きうる。


まず、モンスターが破壊された時には問答無用でドローしなければならないため、本来発動したくない様な場面でも渋々効果を使用しなければならない様な盤面に出くわし得るリスクをはらんでいる。極端な場合、デッキが0枚になってしまっている状態でこのカードの効果の発動条件を満たしてしまった瞬間、負けになってしまうという事もあり得る。

その一方、強制効果は「タイミングを逃さない」という利点が存在する為、間に処理が挟まれる様な事になってもドロー自体は基本的に行う事が出来る。


その他、少しややこしい所だとチェーン順にも関係してくる。

補給部隊の使い方として、「破壊時の効果と併用する」と言う使い方について取り上げたが、この場合、発動タイミングが同じである誘発効果が複数同時に発動することになる。


『OCG』のルールとして、この様に複数の誘発効果が同時に発動した場合、基本的に以下の通りにチェーン順が決定される。

①:ターンプレイヤーの強制効果
②:非ターンプレイヤーの強制効果
③:ターンプレイヤーの任意効果
④:非ターンプレイヤーの任意効果

(ターンプレイヤーは自分のターンであれば自分、相手のターンであれば相手であり、非ターンプレイヤーはその逆になる。)

同じ番号に当たる効果が複数ある場合は該当するプレイヤー条件に合う効果の適用順を任意に決定する。
その後これらが逆順処理によって④→③→②→①と処理されていく事になるのだが、改めて確認すると「補給部隊」のドロー効果は強制効果(=① or ②)である。

もしも破壊時に適用される各種モンスターや関係する他のカードの効果が強制効果である場合は「補給部隊」とどちらを先に効果適用するか決めることが出来るが、任意効果である場合は破壊時(別のカード)の効果が先に適用された後、「補給部隊」の発動と言う形でチェーン処理されるため、必然的に任意効果よりも後に処理されることになる。

そのため、破壊時に発動させる効果が任意効果である場合、チェーン順を工夫することで破壊時効果を相手に妨害されない様に立ち回る、という芸当に繋げることが出来ないという少し意外な弱点が存在する。
ただ、見方を変えると任意効果が先にチェーンされるという事は任意効果がサーチ効果やデッキからカードを墓地に送る効果などであったときに、(破壊時の)サーチ→(「補給部隊」の)ドローと言う処理になるため、ドローが先に行われた場合に起こりうる、「サーチorデッキから墓地に送る(予定)のカードをドローで引き当ててしまい、破壊時効果側の処理が不発になってしまう。」と言った危険性に直結することが無いという事でもある為、必ずしも負の側面ばかりではないため、デッキとの相性を考えて入れてみるのもいいかもしれない。

「スターターデッキ 2014年版」に初収録されたカードの中では最も評価が高く、かつてはそこそこ高額で取引されていた。
その後、「STARTER DECK [2017]」で再録されて以降、何度か再録されているため入手難易度は低くなった


補充部隊(ほじゅうぶたい)

永続魔法
(1):相手モンスターの攻撃または相手の効果で自分が1000以上のダメージを受ける度に発動する。
そのダメージ1000につき1枚、自分はデッキからドローする。

初出は「CIRCUIT BREAK」。
相手から受けたダメージ(戦闘・効果は問わない)1000ポイントにつき、1枚ドローする効果を持つ。


効果としてはドローのトリガーが相手からダメージを受けた場合に変更。
また、《補給部隊》と異なり、こちらは1ターンに1度の制限が無く、また、受けたダメージが2000以上である場合、複数枚のドローも見込めるようになる。
こちらのカードもドローは強制効果となっており、その結果生じるメリットやデメリットは《補給部隊》と同様になっている。

ただ、《補給部隊》は自発的な効果でのドローが可能だったが、こちらは相手からのダメージがトリガーとなっており、相手依存になりがちという欠点が目立つ。(相手からの攻撃なので、自爆特攻でも条件を満たせない。)

相手がこのカードでドロー出来る状態をみすみす放置する可能性は低く、効果を発動する前に除去されるか、あるいは効果発動によってドローしたカードを使われる前に一気に押し切って勝ちを目指してくる可能性が高い。
押し切り方についても、戦闘ダメージによるものである場合、遊戯王では過去に猛威を振るった《冥府の使者ゴーズ》への対策として、「攻撃力が低い順に攻撃する」と言う一種のセオリーが確立・定着しており、結果として受けるダメージも序盤は小さく、後になるにつれて大きくなるため、ドロー自体が出来ないか、もしくはできても枚数が少ないなどの状態になり、早期にドローしてキーカードを引き当てるというのも難しいものになっている。


一応《ユベル》などのモンスターを送り付ける事でダメージを反射させるなどの方法で自発的な発動をすることも可能ではあるが、準備に一定のリソース消費が必要になるため、採用する場合はそれなりに大きなリターンが見込める状況に持っていく必要がある。



例えばこのカードでダメージを受けている時には必然的に相手とのライフポイントに差が生じる状態である為、

活路への希望
通常罠
(1):自分のLPが相手より1000以上少ない場合、
1000LPを払って発動できる。
お互いのLPの差2000につき1枚、自分はデッキからドローする。

ライフポイント差を参照するこのカードとはドロー条件上で一定のシナジーが存在している。
こちらで追加のドローを狙える状況を作る、あるいは相手に対して《補充部隊》を破壊させて、ダメージを与えやすい状況になったと思わせた状態からこのカードの発動で奇襲状態に持っていく、と言った芸当にもつなげられる。


この様に受動的な側面が強く、使用には工夫が必要になる《補充部隊》だが、《補給部隊》同様複数枚ある場合、その分ドロー出来る枚数も増える。
特に2枚以上ドロー出来る状態では得られるリターンもかなり大きくなるため、興味がある人は使ってみてもいいかもしれない。


余談


  • 「補給部隊」のイラストは《ゴブリン突撃部隊》が《ゴブリンエリート部隊》にどやされながら、爆撃の雨あられの中で物資を運んでいる。その後「補充部隊」では突撃部隊の面々が全員倒されており、代わりに《ゴブリン穴埋め部隊》が《ゴブリンエリート部隊》からの無茶ぶりで代わりに仕事につかされている。


追記・修正はドローによる安定した補給・補充をしながらお願いいたします


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最終更新:2026年08月15日 20:29

*1 コストによる破壊には対応していない点には注意。