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ブラック・ホール(遊戯王OCG)

登録日:2012/04/02 Mon 17:38:26
更新日:2026/07/29 Wed 07:56:16
所要時間:約 10 分で読めます





《ブラック・ホール》とは、『遊戯王OCG』に存在するカード。

《ブラック・ホール/Dark Hole》

通常魔法
(1):フィールドのモンスターを全て破壊する。



概要

Vol.1」で登場した通常魔法。最も歴史の古い魔法カードの1枚。

「互いのフィールドのモンスターを全て破壊する」というシンプルかつ強力な効果。
サンダー・ボルト》や《ハーピィの羽根帚》同様、コストが存在しないので、気軽に撃つことができる。

Vol.1ではスーパーレアで収録されていたこのカードも「EX」・「EX-R」等にはノーマルで収録されていたため、ノーマルに限れば入手は容易だった。

どれだけ相手がモンスターを並べようとも、このカードにかかれば一発で吹き飛ぶ。
耐性持ち以外はまとめて墓地行きである。

自分のモンスターも破壊されるのはデメリットだが、自分の場が空いているときに使用すれば何も問題はない。
相手のモンスターを一掃してからモンスターを展開し、ガラ空きのところに攻撃を畳み掛けるのが基本。

更に破壊をトリガーにできるカードとの相性は良く、《クリッター》・《黒き森のウィッチ》を破壊に巻き込めば、目当てのモンスターを即座にサーチできる。
攻めるに良し、守るに良しの万能カードだと言える。


規制の変遷

~2010年8月

当然、こんな汎用性の高いカードに規制がかけられない筈も無く、1999年に初めて設けられた制限カードに名前を連ね、2004/9/1についに禁止カードとなる。
その後一瞬制限に戻ったりしたが、2006/3/1に禁止に戻り、そのまま眠りにつく。

ノーコストの複数モンスター除去という事で制限復帰はまず無いと言われた。
第1~5期終盤までの遊戯王OCGは、1つ1つのアドバンテージをコツコツと奪い合う環境だったのである。
実際、《激流葬》や《聖なるバリア -ミラーフォース-》など、1枚で複数枚のカードを除去できるカードは軒並み制限カードであったため、このまま永久に封印されたままだと思われた。


2010年9月~2017年12月



――――しかし、環境は加速した。


モンスターの大量展開のカウンターメタとするためか、第7期序盤の2010/9/1にまさかの制限復帰。4年半に渡る長き眠りから解き放たれた。
この時期は環境でシンクロモンスターが暴れまわっており、このカードの発動から1ターンキルに持ち込めるデッキも多いため、復帰自体は賛否両論である。

制限復帰後は価格の高騰が懸念されたが、「GOLD SERIES 2011」に再録されたため、入手にはそれほど苦労しないで済んだ。
その後も「スターターデッキ」や「ブースターSP-デステニー・ソルジャーズ-」で再録されたため、値段は落ち着いている。

かつて禁止カードであったとはいえ、環境をぶち壊すような強さとはならず、1枚制限ということでちょうどいいバランスに収まっている。
むしろ、展開力がインフレしていった第6期以降では、追い詰められた時に状況をリセットしてくれるこのカードに助けられることも多いだろう。


そして第10期序盤、2017年7月の改訂では準制限カードに緩和
この頃になると破壊耐性を持っていたり、破壊をトリガーにして効果を発動するモンスターも増えており、《ブラック・ホール》を引いても意味が無い場合もしばしばあった
また、先攻で可能な限り展開して相手を封殺できる布陣を作り上げる戦い方が主流となってしまったため、魔法が通る状況なら一発でフィールドをリセットできる《ブラック・ホール》をメタカードにしてくれということなのだろう。

以前にも増してこのカードの存在を考慮したプレイングも必要になってくるかもしれない。


2018年1月~

更に半年たった2018年1月の制限改訂で、ついに制限解除
《ブラック・ホール》すら解除されるほど「魔法カードによる全体破壊が」軽視される環境になった。
そして、2019年4月の制限改定では、上位互換の《サンダー・ボルト》も制限緩和され、後に《サンダー・ボルト》すらも制限解除されている。

2023年7月に発売された第12期第2弾「AGE OF OVERLORD」では、このカードをサーチ可能な《ブラック・ホール・ドラゴン》が登場している。

2025年現在の環境においては、《ブラック・ホール・ドラゴン》などを使う場合を除いてこのカードに頼る構築は考えづらいものの、対象を取らない除去手段としてはやはり優秀。
相手が妨害札を持って待ち構える中で乾坤一擲・一発逆転を狙うよりは、序盤に相手の軸になるモンスターを除去して出鼻をくじいたり、除去札を使わせた上で本命を叩き込む露払いとして気軽に撃ってしまう方が扱いやすい。
無論、可能ならば例えば上記の様に《クリッター》など破壊がメリットとなるモンスターを召喚しておき、「自分のモンスターを巻き込む事」も利用したい。
変わったケースでは、《魔鍾洞》が現役時には「自分のモンスターを除去できる」事がプラスに働き、対策として重宝された事もあった。
このように明確な採用理由がある場合は、《サンダー・ボルト》や《ライトニング・ストーム》といった強力な競合先よりも優先する意義もある。


相性の良いカード

破壊をトリガーに効果を発動するモンスター達。
自分のモンスターを巻き込むこととなっても、墓地効果でアドバンテージを稼げる。

自分フィールドのカードも巻き込むのを利用できるテーマ。
相手の場を荒らしつつ機皇帝召喚→ダイレクトアタックで満足できる。

  • TG(テックジーナス)
同じく破壊をトリガーとして効果を発動できる。
アドバンテージを回収できるが、発動は自分エンドフェイズになるため《激流葬》や《つり天井》の方が優先される他、使い手のブルーノ本物のブラックホールに飲み込まれて死んだことから避けるブルーノちゃんファンもいるとか。

フィールドでの破壊をトリガーに、片割れである《太陽龍インティ》を特殊召喚できる。
《ブラック・ホール》でフィールドを一掃しつつ、《太陽龍インティ》で王手を掛けつつ「ターンは回ってこない!」と宣言してやろう。
他にも専用チューナーである《スーパイ》、それをサーチできる《太陽の神官》にもシナジーがある。
《太陽龍インティ》も《月影龍クイラ》の蘇生はできるが、タイミングが若干遅れて次のスタンバイフェイズとなっている。タイムラグがあるのを考慮しておこう。


アニメにおいて

初登場は遊戯王デュエルモンスターズのアニオリ「デュエルクエスト編」において。
相棒こと武藤遊戯が使用しようとするが、青い忍者に阻止され失敗した(OCGでは破壊されても無効にできないとか言ってはいけない)。

実際のカードがデュエルに使用されたのは「乃亜編」での「海馬vs乃亜」戦。
この時は天地創造デッキの演出の一環として乃亜が使用し、海馬のモンスターを除去した。

遊戯王デュエルモンスターズGXではツバインシュタイン博士が使用し、《E・HERO ネオス》を破壊した(若干もったいない使い方でもあったが)。
ちなみにこの時はネオスの頭上に小さなブラック・ホールが出現し、ネオスが苦しんだかと思うとその直後砕け散るという演出になってた。吸い込めよ!


関連カード

「Vol.」シリーズの頃に量産された、ピンポイント過ぎるメタカードの1つ。
このカードは《ブラック・ホール》を回避する罠。発動すれば相手の思惑を外すことができ、精神的ダメージは大きい。
…が、相手のデッキに入っているかも分からない《ブラック・ホール》のためにこれを積むことは難しいだろう。

  • 《絶対魔法禁止区域/Non-Spellcasting Area》
永続魔法
フィールド上に表側表示で存在する全ての
効果モンスター以外のモンスターは魔法の効果を受けない。

第3期第4弾「ガーディアンの力」にて初登場。

効果モンスター以外のモンスターが魔法カードの効果を受けなくなるようになる永続魔法。
大地の騎士ガイアナイト》等の効果を持たないモンスターが登場する度にちょいちょい話題に登ることがあるカードである。

このカードの効果が直接《ブラック・ホール》と関係するわけではないが、このカードのイラストの背景に《ブラック・ホール》のイラストがそのまま使われており、そこでは《ゴブリン突撃部隊》が飲み込まれている様が描かれている。
また、中央では通常モンスターである《ヂェミナイ・エルフ》が《絶対魔法禁止区域》で《ブラック・ホール》から身を守っており、このカードの効果を如実に説明するイラストとなっている。

  • 《カオス・エンド/Chaos End》
通常魔法
自分のカードが7枚以上ゲームから除外されている場合に発動する事ができる。
フィールド上に存在する全てのモンスターカードを破壊する。

第3期第6弾「混沌を制す者」にて初登場。

自分のカードが7枚以上除外されていると発動できる、条件付き《ブラック・ホール》。要するに完全下位互換。
当然ながら7枚ものカードを除外するのは面倒なので、まずもって使われない。
カードプールが増加した現在では《強欲で貪欲な壺》や《機巧蛇-叢雲遠呂智》等を使えば容易ではあるが…。
ましてや《ブラック・ホール》自体が無制限となった今となっては存在意義がほぼ全くない。

  • 《グランドクロス/Grand Convergence》
速攻魔法
自分フィールド上に「マクロコスモス」が存在する時に発動する事ができる。
相手ライフに300ポイントダメージを与え、
フィールド上のモンスターを全て破壊する。

第4期第8弾「ENEMY OF JUSTICE」にて初登場。

マクロコスモス》が存在している時に発動できる速攻魔法版《ブラック・ホール》。追加で300ダメージを与える効果もある。
特定カードの存在を条件とする以上事故りやすいが、《マクロコスモス》が存在しているということは破壊したモンスターが全て除外されるということであり、使われればそれなりの痛手を与えられる。
速攻魔法なので相手の意表をつけるタイミングで発動できるメリットもあり、少なくとも《カオス・エンド》に比べればまだ使う価値がある方。
《錬金釜-カオス・ディスティル》によるサーチにも対応している。

  • 《妨げられた壊獣の眠り/Interrupted Kaiju Slumber》
通常魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):フィールドのモンスターを全て破壊する。
その後、デッキからカード名が異なる「壊獣」モンスターを
自分・相手のフィールドに1体ずつ攻撃表示で特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターは表示形式を変更できず、
攻撃可能な場合は攻撃しなければならない。
(2):墓地のこのカードを除外して発動できる。
デッキから「壊獣」モンスター1体を手札に加える。
この効果はこのカードが墓地へ送られたターンには発動できない。

壊獣」のカテゴリに属する魔法カード。
互いのフィールドのモンスターを全滅させた後に、壊獣を互いのフィールドに特殊召喚する効果を持つ。

登場当時制限カードだった《ブラック・ホール》を実質的に複数枚積めるようになるのとほぼ同義だったため、こちらも2017年4月にあえなく制限カードとなった。
それどころか壊獣を呼び出す副次効果が有用なため《ブラック・ホール》よりも需要が高く、2017年7月にはこのカードが制限カードのままなのに《ブラック・ホール》の方が準制限カードに緩和されるというまさかの事態に。
その後こちらも2019年10月で準制限カードに緩和され、2020年1月に晴れて無制限カードに戻る。

  • 《ブラック・ホール・ドラゴン/Dark Hole Dragon》
最も強い重力場は周囲の物質を吸い込み、光さえ脱出することはできない。
その反面で極限的な速度で周囲の物質を噴出し、モンスターを形成することもあるという。

効果モンスター
星8/闇属性/ドラゴン族/攻3000/守2000
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが手札・墓地に存在し、
フィールドのモンスターが自身を対象としないカードの効果で破壊された場合に発動できる。
このカードを特殊召喚する。
(2):このカードが特殊召喚した場合に発動できる。
このターンのエンドフェイズに、デッキから「ブラック・ホール」1枚を手札に加える。
(3):フィールドのこのカードは効果では破壊されない。

《ブラック・ホール》の登場から24年5ヶ月が経過した2023年になって登場した、まさかの《ブラック・ホール》サポートモンスター
場のモンスターが対象に取らない効果で破壊された時に手札・墓地から特殊召喚可能で、特殊召喚に成功したターンのエンドフェイズに《ブラック・ホール》をサーチする効果を持つ。
つまり《ブラック・ホール》を撃って更地になったフィールドに降臨し、相手が生き延びても次のターンに再び《ブラック・ホール》を撃つ準備もする、というデザインのモンスター。
対象を取らない破壊なら《ブラック・ホール》以外でも特殊召喚のトリガーになるので《サンダー・ボルト》でも《ブラック・ローズ・ドラゴン》・《アクセスコード・トーカー》辺りでも良い。
闇属性・レベル8・ドラゴン族・攻撃力3000・守備力2000と恵まれたステータスを持ち、自身も効果破壊耐性を持っているため場持ちの良さに加えて《ブラック・ホール》を撃っても巻き込まれないのも強み。

マスターデュエル』に実装された壁紙によると、「宇宙ジェット」と呼ばれる、細く絞られたプラズマガスなどがブラックホールから噴出する現象によって形成されたモンスターとのこと。


余談

《ブラック・ホール》と同じく最初期から登場しているカードの1つに、《沼地の魔獣王》が存在する。
このカード自体は融合素材の代わりとなる効果を持つモンスターであり、《ブラック・ホール》とは何ら関わりないが、ゲームボーイ版『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ3 三聖戦神降臨』以降のDMシリーズでは、なんとフィールド上全てのモンスターを破壊する効果を持つという「生きた《ブラック・ホール》」とでも言うべき強力な効果モンスターとなっている。
破壊対象がモンスターのみとは言え、S召喚の概念が生まれる前から既に《ブラック・ローズ・ドラゴン》に準ずるものがいたと説明すれば、その強さがよく分かるだろう。
召喚権を使ってしまうので気軽には使えないが、コストが低いためデッキキャパシティが低い序盤でも使えるのが大きなポイント。

このカードの登場により、忍者ブラックホールに送るネタコンボが容易になった。
以前は自身を除外できる速攻の黒い忍者を使用していたが、単に忍者と忍法超変化の術で変身出来るようになり汎用性が増した。


追記・修正はブラック・ホールに巻き込まれない人がお願いします。

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最終更新:2026年07月29日 07:56