ランピー(HTF)

登録日:2012/07/24 Tue 11:42:37
更新日:2025/05/25 Sun 21:49:13
所要時間:約 4 分で読めます




ランピー(Lumpy)とは「HAPPY TREE FRIENDS」に登場するキャラクターである。声優はDavid Winn。200cm/80kg


概要

水色のヘラジカ。他のキャラクターと比較して、背が高い、目がパックマン型でないといった相違点がある。
エピソードごとに様々な職業についている。

通称「青い死神」「歩く死亡フラグ」「ミスタートラブルメーカー」。コイツに関わった連中は高確率で死んでしまう。
性格は単刀直入に言うとバカ。頭の中に蜘蛛の巣が生えていたり、脳みそがやたら小さく描かれているなど、公式でも頭の足りないキャラクターという認識であることがうかがえる。
それゆえトラブルメーカー。彼が動けば物語も動くと言っても過言ではなく、視聴者にカオスなスプラッターシーンを提供してくれる。
登場回数は最多で、他のキャラクターの殺害回数も、あのフリッピーを差し置いてダントツの1位である。
(ランピーとフリッピーの間には登場回数の差という大きな溝があるが)
主役はあくまでカドルスだが、影の主人公とも言える立ち位置だろう。


人物像

他のキャラの死に気付かないケースが目立ち、たとえ気づいたとしても知らんぷりして逃げてしまうことが多い*1
それどころか意図的に殺害することすらある。
例として「We're Scrooged」ではトゥーシーの体のパーツがおもちゃとして売れたことで金に目が眩み、彼を殺害して体の各部位を売り捌くというマフィアもびっくりの蛮行を働いた。
また、「ジャックと豆の木」のパロディである「Dunce Upon a Time」では大男の役で、小人役のカドルス達を無差別に殺害していった*2

公式曰く「優しい性格の持ち主」らしいのだが、どう考えてもそうとは思えぬ行動をとっていることはもはや周知の事実。

本作は一話完結でエピソードごとの繋がりがないことから、キャラクターがその回限りの様々な立ち位置で登場することが多いが、中でもランピーは運転手・警官・肉屋の店員・配管工・医者など、エピソードごとに様々な職業に就いている。
HTF Wikiではランピーの仕事の一覧だけでページができるほど多彩。
ランピーの仕事一覧 (英語)

しかし仕事はお世辞にも上手くこなしているとは言い難く、キャラを殺害することもしばしば。以下、その一例。
  • 運転手の時は、必ずと言っていいほど最低一人のキャラはひき殺している。もちろんひき逃げ
  • 肉屋の店員の時は、ハムソーセージの機械に巻き込まれたリフティとシフティの加工肉をそのまま販売し、ペチュニアに食べさせた
  • おもちゃ屋の時は、単に金のために明確な殺意を持ってトゥーシーを殺害。
  • 医者の時は、ディスコ・ベアーの手術の際、移植用の心臓をサンドイッチの具にして食べてしまったので、たまたまいたの心臓を移植。
  • 道路工事の時は、ネイルガンを誤って発射しハンディを射殺。さすがに焦るも、遺体を彼が施工していた生コンに埋めて証拠隠滅した。
etc

ただし、自分のミスで自滅することも多い。
また、主要キャラ以外の生物(凶暴な犬やクマ、カミツキガメなど)には一方的にやられてしまうこともよくある*3
トラブルメーカーゆえか体が丈夫でなかなか死なず*4、かなり苦しんで死ぬこともある。
特に巨木に足を挟まれるエピソード「Out on a Limb」で長々と苦痛に喘ぐ彼の姿は、(ハピツリにしては珍しい誰も死なない回なのだが)トラウマ回として有名。
その一方で、最後まで無傷で生存するケースも多い。

ランピーだけに限らないが、エピソードによっては性格や性質が微妙に異なることがある。
医者として、ピーナッツでアレルギー症状を起こしたフレイキーを治療したり、警官として、Mr.ピクルスを止めようとキャラを殺害して回ったラミーを逮捕したり、マジメな仕事をすることも。
トウモロコシを愛情をもって育てたり、巣から落ちた鳥を元に戻そうとしたり、時には公式の解説通りの優しい性格も垣間見えるのだが、そうでない行動が圧倒的に目立つ。

なお、意外かもしれないが、医者をやる際は(雑だったりメチャクチャな治療を行うことも多いものの)治療が原因で患者を殺したことは一度もなく、なんだかんだ言って生還していることが多い*5
医療ミスで患者を殺したのはトゥーシーの方である。

これらの性質から、好き嫌いの分かれやすいキャラと言える。
憎めない・愛すべきバカとも、自分勝手でやっかいばかり起こすバカとも、両方に取れる。

プロトタイプ

コイツの原点は、1999年に発表された前身ムービー「Banjo Frenzy」にあり、当時は恐竜のような姿だった。
陽気にバンジョーを演奏していたが途中で弦が切れ、
それを見ていた三人(後のカドルス、ギグルス、トゥーシーと思われる)がそれを嘲笑った事にカッとなって、殺害してしまうという卑劣な役柄で、
最初からこの性格が引き継がれることになった。
死亡回数 / 登場回数 = 52 / 114 = 46.0%(2014年7月時点)



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最終更新:2025年05月25日 21:49

*1 エピソードによっては隠蔽を企むなど最低限罪という認識を持っていることもあるが、酷い時には特に気にした素振りすら見せずに普通に立ち去る。

*2 もっとも、これは童話パロディのシナリオで与えられた配役の都合によるので、一概にランピーのキャラクター性とは言い切れないが。

*3 本作では擬人化されていない動物がやたら狂暴で、登場人物を襲撃することはよくあることだが、ランピーは妙にそれらと関わることが多く、他の登場人物と違って即死せずに長々と攻防を繰り広げるので、視聴者の印象にも残りやすい。

*4 中でも落下に対する耐性の高さには定評がある。

*5 ナッティが死亡したことはあるが、これは勝手な行動による自滅