HAPPY TREE FRIENDS

登録日:2009/10/14 Wed 03:41:25
更新日:2025/04/20 Sun 16:57:06
所要時間:約 7 分で読めます





ランランラン! ランランラン! ランランラン! ランラン――ヤッフィィーッ!


HAPPY TREE FRIENDS』とは、そんな軽快なOPで始まる、アメリカのMondo Media製作のフラッシュアニメ。

キャラクターは可愛らしい。
……が、とにかく残虐でグロテスクな行為が毎回あり、ほぼ必ず誰か死ぬ。
死なないときもたまにあるが、非常に痛々しい状態になることがほとんど。

絵柄から子供向けに見えるが、内容はR-15レベル。
以前は深夜に放送された事もあるが、公式チャンネルもあるYouTube等で見る方が早い。
DVDでも発売されているが、日本で発売されているDVDプレイヤーに対応していないものもあるので購入するときには注意したい。

しかし豆腐のように柔らかい登場人物たちがあり得ない状況で次々に死んでいく様はハイレベルなギャグとして仕上がっており、グロが苦手な人でもそこがハマればゲラゲラ大笑いしながら観られる、なんてことも。

セリフらしいセリフはないので英語が分からなくても楽しめる。

ちなみに、ごく稀にGEOの「キッズ」の棚に置いてあったり、またヴィ○ヴァンやアニメイトにキーホルダーやぬいぐるみ等が売っていたりする事もある。



【登場キャラクター】

  • カドルス
主人公的な立ち位置。ピンクのウサギのスリッパを履いた黄色いウサギ
光過敏性発作とカロチンアレルギー持ち。出番も多いがその分死亡回数も多い。


  • ギグルス
ピンク色のリス。ヒロイン的立ち位置で、チャームポイントは赤いリボン
……ヒロインとはいえ容赦なく死亡するため、単純な死亡回数はカドルスに次ぐ2位。
一度だけ母親が登場しているが、一言で言えば背の高いギグルス。


  • トゥーシー
ピンクに近い紫色のビーバー。比較的現実味のある死に方をする傾向にある。荒唐無稽な死に方をすることもあるが、その際は木っ端微塵に吹き飛ぶことが多いと実に両極端。
名前は「出っ歯」という意味。まんまやな。


水色のヘラジカ。『HTF』随一のバカにしてトラブルメーカー筆頭。
しかしかなりの強運の持ち主。更に、他のキャラよりも体が頑丈であることが多い(高い所から落ちても即死しないなど)。そのため、無傷で生還することもあれば、じわじわと苦しめられて死んでいくというケースがよく見られる。
いわゆる歩く死亡フラグで、こいつのアホ行動のせいで関わったキャラに惨たらしい死をもたらしている。
ちなみに作中で唯一体型が他のキャラクターと異なっており身長が高いので、医師や保育士、運転手などの仕事に就いている描写がされることも多い。そしてお客や患者を巻き込んで大惨事を起こすのもお約束。


薄緑色のクマベトナム帰還兵で二重人格。トラブルメーカーその2。
普段は穏やかで優しいが、刃物や銃といった武器や血を連想させる赤い物を見ると戦争の記憶がフラッシュバックし性格が豹変、狂気の殺人鬼と化してしまう。
尚、正気に戻った後は殺人鬼モード時の記憶はない模様。
その特異なキャラ性がウケたのかファン内では非常に人気。
叫び声の空耳から「浦和」とも呼ばれている。


  • ポップ(父)、カブ(子)
薄いオレンジ色の親子のクマ。
ポップが目を離しているスキにカブがトラブルに巻き込まれ、死んでしまうことが多い。


  • ハンディー
濃いオレンジ色のビーバー。両腕とも二の腕から先がなく、包帯が巻かれている。
腰に工具ベルトをつけていて、大工仕事を巧みにこなすなど、手先がないのに手先がとても器用
その器用さを発揮する瞬間は画面には映らずいつの間にか完成しているのだが、いざ画面に映る状況で作業をしようとすると見た目通り手がないので何もできない。
また、手がないことを思い出した時など思い通りにならない状況に置かれるとしかめっ面をする癖がある。 


  • ペチュニア
青色のスカンク。女の子であり、頭に花を飾っている。
潔癖症、かつ強迫性障害を患っており、ちょっとした汚れ*1にも強い拒否反応を示してすぐに掃除を始める。酷いと過呼吸に陥るので紙袋を常に持っている。


黄緑色のリス。
お菓子や甘いものが好き……なんてレベルではなく糖質依存症になっていて、目の焦点は常に合っていない。そんな生活からか糖尿病を患っている影響で左右の眼の色が違う
普段から落ち着きがないが、甘いものを目にすると完全に抑えが効かなくなりよく無銭飲食や万引きをやらかす。
いつも顔にキャンディがくっついているが、これはその日の気分でコーディネートしているようだ。


  • スニッフルズ
眼鏡をかけている水色のアリクイ。本作キャラの中でもトップクラスに頭がよく、科学方面に明るいのを活かして色々な発明品を作る。
だが何故かアリには勝てずそれなんてクイタラン、大体アリから凄惨な報復を食らって死亡している。


赤色のヤマアラシ
針に白い紙吹雪のようなものが付いているがこれはフケ。
かなりの臆病者であり、スキーで自身の背丈ほどもない坂を滑り降りるのにも上級者コースに挑戦するような大げさなリアクションを見せる。
性別は不明(一時期公式で女の子であるとされていた時期もあったが)。


  • マイム
白塗りメイクをした紫色のシカ。
しゃべらないため、名前の通りパントマイムで意思疎通をする。そのため電話による意思疎通が一切できないなど、迷惑な一面も持つ。
一度うめき声をあげたことはある。
その他一輪車やバルーンアートなどを巧みにこなす、生粋のエンターテイナー。
ちなみに実生活も全てパントマイムであり、家には何も置いていない。誰かが彼の家で空き巣を働くパントマイムをすると、帰宅後の彼の反応にもそれがきっちり反映される


  • シフティ(帽子あり)、リフティ(帽子なし)
深緑色の双子アライグマ。帽子を被っているほうが兄のシフティで、もう片方が弟のリフティ。
二人組で常に悪巧みをしているが兄弟仲はあまり良くなく、金を取り合っている間に諸共死亡したり、相棒を見捨てた結果自滅するといったことが多々ある。
どちらかが単独で登場したことは一度もなく、片方だけが生き残ることや死ぬことはほとんどない。


  • ザ・モール
紫がかったピンク色のモグラ。
盲目であり、サングラスをかけて白状をついて歩いている。盲目のため、他人の悲鳴などに気づかず不用意に殺してしまうことが多い。トラブルメーカーその3。
また、一度も喋ったことがないのでおそらく喋ることもできない。*2
初期頃はオチをブラックに締めくくる役が多いのであまり死ななかったが、以降はトラブルに気付かないまま即死するということが多くなった。


青いモモンガ。
スーパーマンをオマージュしたキャラクターであり正義のヒーロー……のはずだが、善行のつもりが裏目に出てよく他のキャラクターを殺してしまう。トラブルメーカーその4。
一方自身は全キャラクターの中でも飛び抜けて身体能力が高く体も頑丈なのでほぼ死なない。
ファンからはヒーローということからか「英雄(ひでお)」と呼ばれることも。 


  • ラミー/Mr.ピクルス
薄紫の羊の女の子と、シルクハットを被ったキュウリのコンビ。
Mr.ピクルスは所作こそ紳士的だが凶悪な性格であり、積極的に他のキャラクターを殺害しようとする。それをラミーが止めようと奮闘するが……。
実はMr.ピクルスはラミーにしか見えておらず(他のキャラクターからはただのキュウリが置いてあるようにしか見えていない)、ラミーがMr.ピクルスの殺害を止めているところは他のキャラクター視点だとラミーが手を下しているようにしか見えていないことから、Mr.ピクルスはラミーの空想であり、フリッピーとは別ベクトルで無意識に他人を殺害していることが示唆されている。


  • ラッセル
薄水色のラッコ。
海賊帽にフックに義足と典型的な海賊スタイルだが、特に悪事を働いたりはしていない。
海関連の繋がりからか、魚釣りをしているシーンが多い。


アフロヘアーがチャームポイントの黄土色のクマ。
女好きであり、よくナンパしている。が、女性陣からの評判はいまいち。
ダンスが得意だが、他人を巻き込んで事故死させることもしばしば。
また、中年というキャラ付けなのか不健康ネタが鉄板となっており、ある回では揚げバター*3を食して病院送りになっていた。


  • クロ・マーモット
ブロック状の大きな氷に包まれたマーモット。原始人のような姿をしている。セリフは無い。
彼が包まれているこの分厚い氷は触れた海水を凍らせたり、真夏の屋内に置くと部屋に雪が降りだしたりと驚異的な性質を持っている。
また、氷漬けにもかかわらずギターを弾いたり一輪車に乗ったり*4サーフィンをしたりととても器用。
超分厚い氷の圧倒的な質量で他のキャラを圧し潰す役割が多い。


【死ぬ、大怪我するパターン】

  • 扇風機に体を切り刻まれる
  • ケーキナイフで顔をえぐられる
  • ロケットで太陽に近づきすぎて爆発
  • ハロウィンのコスプレの鎌で首を刈られる
  • 落ちてきた木の板に顔面の表皮を剥ぎ取られる
  • 狭い穴に無理矢理押し込まれると穴の形に型抜きされる
  • 自動ドアに頭をつぶされる
  • 半端じゃないによって蒸発
  • 海底火山に近づき、溶けた高熱の財宝が体にまとわりつき体が溶ける
  • アリが舌の先をおろし金でひたすら削る+レモン汁の追撃→口の中までオイルを引き、をつけて上半身あぼん
  • ボーリングの玉を口で投げようとしたら首ごと飛んでいく
  • UFOキャッチャーで心臓を抉り取られる
  • 精肉機で身体をスライス(その後具材にされて他のキャラに食べられた)
  • 自分の足を自分自身でスプーンで切断(死んでない)
etc


尚、普通だったら死ぬどころか怪我しないようなことでも死んでしまうのがギャグにもなっている。
  • トランプのカードを当てられて真っ二つになる
  • ストローが胸に刺さる
  • 階段に突っ込んで体が三分割になる
  • 転ばされた衝撃で頭を砕く
  • 望遠鏡に頭を貫かれる
etc

半面、臓器は妙に頑丈であることが多く、特に腸は頻繁にロープのように扱われる。


何故か各話の最後には子供向けの教訓めいたメッセージが添えられている(勿論子供向けアニメではない)。
一応内容に沿ったものが付けられている当たりに、スタッフの遊び心と悪意が見え隠れしている。

【例】
「本は良く見て選ぼうね♪」
買った本が実は呪われた魔術書で、出てきた魔物に子供が乗っ取られ、お隣さんを喰い殺す話。

「いつだって明るい方を見よう♪」
巨大照明の光の熱によって、登場人物や家屋が軒並み燃えていく話(光を見た奴の眼球は溶けて破裂)。

「食後には歯をみがこう♪」
やぶ医者が一人の患者の虫歯を取ろうとするが、患者の口腔の奥に風穴を開けたり、下顎をぐちゃぐちゃにしてしまう話。


現在はiTunesのポッドキャスト等で見ることが出来る。
また、『Fall Out Boys』のPVともコラボした事がある。
メンバーを模したキャラが出てきたが、当然の如く全滅した。

余談だが、このアニメのアフレコ風景はとてもシュール。
アフレコ風景はYouTubeなどでも見られるが、悲鳴や叫び声を感情豊かに表現する声優には脱帽である。



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最終更新:2025年04月20日 16:57

*1 回にもよるが、並べたボトルの向きがちょっとズレている程度すら許せないことも

*2 このため、マイムとは一切の意思疎通ができない。

*3 塊のバターに衣をつけて揚げた、不健康を体現したような食べ物。発祥国のアメリカでもさすがに物議を醸している。

*4 もちろん弦やペダルに触れる術はないので、どのように操作しているのかは不明。