登録日:2012/10/03 Wed 05:32:17
更新日:2026/08/12 Wed 21:39:01
所要時間:約 4 分で読めると思うがな……
CV:中村大樹
■概要
容姿は他の
蟻達と同様、甲虫の様な四肢と人間の肉体を合わせ持つ
狼。
優れた嗅覚を持つ。
王誕生前は女王軍師団長を勤めており、女王亡き後は主に宮殿の警護等を勤めた。
配下に下級兵のインザギ、マエノレがいる他、ノヴに倒されたタラゲッテもウェルフィン配下と思われる。
■人物
師団長一の懐疑主義者で、性格はとても疑り深く且つ嘘つきでずる賢い。
その疑り深さは筋金入りで一度彼に疑われたら最後その者をウェルフィンは死ぬまで信用することはないとされ、己の念能力すら信用せず疑念を向けている。
一方でその用心深さと疑り深さから目まぐるしく変化し錯綜する情報・可能性に翻弄されやすく、疑念の余り勝手にありもしない可能性すら考えて自分で自分を追い込んでしまう癖がある。
同時に地位欲が強く、国を裏から支配する「影の王」になろうと画策し東ゴルトー共和国の裏の総帥ビゼフに取り入ろうとしている。
この影の王という目的も、「自身が王になったら疑うべき人物の数が増え自身のキャパをオーバーしてしまう」という理由から。
■念能力
卵男
背中に人体を模したグロテスクで醜悪なミサイルランチャーと、キラー大砲の様な4発の小型ミサイルを具現化させる念能力。
攻撃手順としては、
- 「対象者」を定める
- 「質問・命令」を込める
- ②の「質問・命令」に対してターゲットが偽るor逆らうといった行動を取る
という手順を踏むことで攻撃の発動条件が満たされ、対象目がけてミサイルが発射可能となる。
発射された『卵男』のミサイルは命中するまで対象者を追い続け、ミサイルが対象者に命中すると、その体内に『黒百足』なる念獣を産み付ける。
謂わば拷問器具的嘘発見器というべき能力で、ナレーション曰く「本人の性格を色濃く投影した疑り深く狡猾な力」。
ミサイルの発射数はウェルフィンの意思で自由に行える様子。
なお、対象者というのは「自身の知覚範囲内に誰かがいる」というウェルフィンの直感的認識や疑念があれば細かく指定・認識する必要はなく、ミサイル自体がウェルフィンが標的が居ると睨んだ場所まで自動で飛んで攻撃をしてくれる。
しかしウェルフィンの知覚から標的が完全に消えて、その後標的を見失ってしまうと発射されたミサイルは追尾不能になり不発に終わってしまう。
だがウェルフィンの推測や使用場面から察するに、このミサイルを単純な手段で回避することは結構な困難だと思われる。
ただミサイル自体に破壊力は無く、本人も『卵男』を交渉手段のひとつとして捉えているため能力自体は戦闘には不向き。
何より「相手との対話による駆け引き」が発動の為には必須な性質上、術者はどうしても行動が後手に回ってしまう上、相手が痛みや死を覚悟したり、耳を傾けずに問答無用で攻撃された場合には自身を危険にさらしかねない。
名前の由来は、平山夢明の短編小説からと思われる。
文字の方は、「卵男」、ルビの方は「ミサイルマン」からであろうか。
黒百足
『卵男』のミサイルが命中した対象の体内に植え付けられる寄生型の念獣。
寄生した宿主が抱く「ウェルフィンへの反抗心」を糧に成長する性質を持ち、ウェルフィンの命令に背いたり危害を加えようとすればするほど、宿主の体内で暴れて激痛を与えながら大きく成長。最大まで成長すると術者の肉体を食い破って死に至らしめる。
最高の反抗心は「殺意」であり、宿主がウェルフィンに殺意を抱いた場合一気に最大まで成長するという。
その代わり、全く殺意のない状態で足止めや威力交渉目的による発砲の様な、かなり過激な抵抗をされても即死まではしない。
ちなみに本人は黒百足の解除方法を設定していなかったが、ウェルフィンが弱気になったり本音を語れば語るほど弱っていき最終的に死滅する。
なお、弱っているかどうかは痛みの強さである程度把握可能。
即ち、嘘発見器であるはずのこの能力は、その痛みを耐えられてしまうとウェルフィン自身の嘘発見器と化してしまうという本末転倒な弱点を持っている。
加えて言うと、要求に応えても解除してもらえないということがばれると相手に一切交渉するメリットがなくなってしまうため、相手が複数いたら交渉・尋問にすら使えないというかなりどうしようもない能力。
『卵男』を食らった人間が抵抗を放棄し、それ以外の人間が自分への攻撃に回られると最悪で、自分の本音は読まれるわ抑止力にならないわと散々な状況になる。
少なくとも相手の前に姿を現して使うべき能力ではない。
■活躍
その嗅覚と推理力により、“出口”を設置しに来た
ノヴの痕跡からその賊(侵入者)の存在に気付く。
目的までは知り得なかったが、ビゼフが探していたパームをダシにして賊による宮殿爆破計画をでっち上げ、裏の王の地位を狙い画策する。
ゴン達の突入とネテロ&ゼノの強襲後は、ゼノの龍星群による宮殿破壊でビゼフの安否が気になり彼を探す内、
メレオロンやフラッタを演じるイカルゴに遭遇。
自分達蟻の中に侵入者に組する裏切り者がいるのでは?と疑いを深めていく。
そしてストーリー後半、ブロヴーダにトドメを刺さなかったイカルゴに与し易しと思い近付く。
最初は卵男により優位に立っていたが、自らの命を掛ける覚悟を決したイカルゴに圧倒されてしまう。
そして卵男の解除。
本人はそんなものは無いと言っていたが、相手がどうなろうと構わなかったために解除条件を作らなかったので知らないと言う方が正しい。
しかし、ウェルフィンが嘘や隠し事をせず正直になるにつれ、黒百足は苦しみだし遂には消滅する。
作中、隠し事や嘘を並べ何事も疑ってばかりの彼だったが、イカルゴの尋問により前世の記憶の事や本音を吐露した後は、笑ってこう言った。
イカルゴのパシり…メッセンジャーとなった後は、図らずも王に重要な変化を与えた。
以下、キメラアント編終盤のネタバレ
実はイカルゴ同様にNGLの一員でジャイロを知る人物。
人間だったときの名前は
ザイカハル。
イカルゴと話したことで蟻を敵と見なすようになり、ユピーに対してメッセンジャーの務めを果たした直後、そのままユピーを殺そうとする(が、直後ユピーは貧者の薔薇の毒で命を落とした)。
ユピーの死後、今度はメルエム・プフと遭遇。
メルエムはその害意を読み取りながらも発言を許そうとするが、事情を知るウェルフィンの口を絶対に封じたいプフの横槍によって流れが変わる。
1秒後にはメルエムに喰われて死ぬと直感し、恐怖のあまり一瞬で百余年が過ぎたほどの老いた姿と成り果てる。
そして一瞬の猶予、たった一言喋る時間しか無い生死の際で混乱する思考の中から漏れ出した、通常なら選択し得ない
「コムギ…?」の一言が、プフが必死に塞ごうとしてきたメルエムの記憶を決定的に呼び覚ました。
ちなみにプフが分身の顔をコムギに変化させてピトーに声真似で伝える場面に立ち会っており、ウェルフィン視点では答えは出せないが相当印象的だったという材料はあった。
結果、メルエムに感謝され、本来伝えるはずだったコムギの居場所だけ聞き出された後、見逃される。
にもかかわらず「オレの王はジャイロ唯一人!! 貴様はッ!! 貴様等はッ!! 敵だ!! オレ達の!!!」と捨て台詞まで残すが、
既にコムギのことしか頭に無かったメルエムには、今後の幸運を祈る暖かい言葉をかけられるのみだった。
キメラアント編終結後はレイナが住んでいた村まで彼女とブロウーダを送り、ヒナ、ビゼフと共にジャイロを探す旅に出た。
この時も老けた容姿のままだったが仲間内には付き合いやすい性格になったらしく、NGLに残るブロウーダにいいのか?と念押ししたり、ビゼフを励ましていた。
■人間だった時の記憶について
キメラアントにされる前まではNGLの本当の仕事である麻薬製作工場に勤めていた。
人間だったときの事を思いだし、一番鮮明に覚えていた記憶は実の父親に首を絞められ、
その横で見ず知らずの女がタバコを吸いながら見ていたというトラウマに等しい光景だった。
幸いにも血の繋がっていなかった弟に助けられ、NGLに逃げた。
同じような境遇であるジャイロとは気が合い、よくお互いの不幸話もしていた。
ウェルフィンの本名であるザイカハルの名前を知っているのは極僅かしかいないらしいのだが、イカルゴが血の繋がっていない弟なのではないかと考えられる。
(イカルゴは人間だった時の名前や記憶は殆ど思い出せないらしいが)
また、イカルゴとは能力の傾向も酷似する。
どちらも「身体の一部を銃身にし、そこから虫を弾丸や砲弾として撃ち出す攻撃」と「人体に寄生する力」を持っている。
そういう意味でも、彼らは「似た者同士」で「前世から繋がりがあった者」なのかもしれない。
追記・修正しろ! さもなくば3つ数えた後に攻撃する!!
- 真・・・紅・・・? -- 名無しさん (2014-02-15 10:14:36)
- なんか人生楽しそうな人(?) -- 名無しさん (2015-12-28 15:32:07)
- ツバサクロニクル の一言 真島ヒロ一言 -- 名無しさん (2016-09-21 20:08:01)
- 黒百足の『ウェルフィンに本音を言わせる』という解除条件も相手にウェルフィンとの会話を強いるという意味で尋問の役には立つんじゃないだろうか -- 名無しさん (2017-08-30 21:15:37)
- この人嫌いじゃないけどクモにぶっ殺されてそう -- 名無しさん (2017-10-31 23:07:40)
- 休載中に影から活躍していたキメラアント編の役者 再登場の見込みは無い -- 名無しさん (2018-01-26 07:31:41)
- 憎めない良いキャラしてるよな -- 名無しさん (2018-03-15 14:41:41)
- 考えてもなかった解除条件が土壇場で生まれるっていうのが普通の能力マンガではありえない展開だよな -- 名無しさん (2018-04-05 01:36:53)
- 「こういう能力欲しい」「はいどうぞ」ができちゃうプフさん改めてまじでやばい -- 名無しさん (2018-04-05 03:35:51)
- コムギの名を漏らしたトコなんて他の作品じゃ主人公限定の御都合主義だろうけどモブ以上メイン未満のキャラがこの補正力を持つのは意外だったな。 -- 名無しさん (2018-08-02 06:41:42)
- ↑名前からして考えたんじゃないかな?ウェルフィンが出したと時から -- 名無しさん (2018-11-05 10:08:46)
- 最大の死亡フラグをへし折り、恐怖であんな状態になっても吐いたタンカが格好いい、しかし例の件以降老いたというより狼→ブルドックになったように見えるw -- 名無しさん (2024-05-09 13:44:22)
- 散々言われてるけど、相手が1人の殺し合いなら割と勝率の高そうな能力だと思う。発動条件ゆるゆるでどこまでも追いかける(メレオロンに撃った時は障害物も迂回した)から回避も困難、ミサイル自体が攻撃手段じゃないから防御が機能するかどうかも怪しい。イカルゴ戦は「キメラアントの強靭な肉体且つ殺意のない相手」っていうイレギュラーな相手だったし。幻影旅団みたいなアウトロー相手なら当たったら負けは無い(相打ちはありそう)と思う -- 名無しさん (2024-12-31 00:45:28)
- 『(蟻編を)名前の通り well(良き) fin(終わり)で迎えられた』ってXにあった投稿が結構刺さった。さすがに最初から意図して名付けられたわけではないだろうけど -- 名無しさん (2026-07-15 17:53:43)
最終更新:2026年08月12日 21:39