登録日:2011/03/19 Sat 18:20:11
更新日:2024/12/28 Sat 09:45:05
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今はすごく遠いところにいるけど いつか会えると信じてる
でも もしオレがここで諦めたら 一生会えない気がする
●概要
絶海の孤島「くじら島」出身の少年。
11歳(物語開始時)→13歳。
逆立った黒髪がトレードマーク。
幼い頃、獣に襲われた際にハンターのカイトに命を救われ、彼から自分の父親・
ジン=フリークスが凄腕のハンターだということを教えられた。
それ以来ハンターに憧れを抱いていたゴンであったが、11歳の時、ハンターになってジンを探す為に島を出ることを決意する。
なお、ハンター志望はあくまでも父を探す指標程度にしか考えておらず、ハンターそのものについてもよく知らなかった。
ハンターとなった後はプロハンターという自覚も自負もあるが、今のところハンターとして何を追い求めたいのかは自分でも分かっていない模様。
●人物
明るく単純で真っ直ぐな心を持ち、誰とでもすぐ打ち解けることができる。
しかし非常に頑固で融通の聞かない一面も。
島育ちのためか極めて純粋で、様々なことをスポンジのように吸収する。
だが、純粋さ故に興味を抱いたものには善悪の区別をつけずに好奇心を持つため、旅の途中で出会った様々な人から「危うい」と懸念されることもある。
それが悪い方向に出てしまったのがキメラ=アント編で、中盤以降は普段の彼とは別人のように変わってしまった。
自然の中で育ったおかげで野性的勘に優れ、動物と心を通わすこともできる。
気配を消す事にも長けており、教えられていないにもかかわらず自らから流れているオーラを消す応用技「絶」を無意識に習得していた。
また、身体能力が異常に高く治癒能力も高い。腕の骨折は10日で完治し、150kgの重りを着て飛び跳ね、全治4ヶ月と診断された怪我は1ヶ月で治った。
難しい計算や複雑なシステムを理解するのが苦手であり、それでも無理して考えると頭から煙を吹いてしまう。
一方で初めて触った
パソコンやケータイを難なく使いこなせており、他のメンバーが驚くとんでもない手を思いつく面もある。
相手の命を奪うことは避ける傾向があり、「まいった」と言ったら勝負ありにする方式を相手に提案することも多い。
一度「まいった」と言った相手に技の溜めの最中だったとはいえ渾身の一撃を叩きこんだこともあるけど。
しかし、相手が相手の場合は一切容赦なく確実に殺しにかかるし、それについて良心の呵責を感じている様子もないので、いい意味で狩人らしい性格と言えるかもしれない。
並々ならぬポテンシャルを持ち、会う人会う人にそれを評価される。
物事を貫き通す意志があるのでこのまま修行を続ければ物凄い実力者になれるのだろうが……。
●動向
ハンター試験~天空闘技場編
試験への道中でクラピカ、レオリオと、試験場でキルアと出会い、4人で力を合わせて試験を乗り切りハンター試験に合格。
ヒソカとのファーストコンタクトもハンター試験であり、実力こそ隔絶していたがヒソカのプレートを機転と奇策で奪ったことから将来有望な存在として認められ、
ライバルとも言うべき関係になる。
合格後は一時
ゾルディック家に帰還していたキルアと紆余曲折あって合流し、修行とお金稼ぎを兼ねて天空闘技場へと向かった。
そこでウイングに出会い念能力の手ほどきを受け、兄弟子のズシ(彼も十分な素質の持ち主である)を上回る破格の速度で基礎的な念を習得。裏ハンター試験に合格し、晴れて正式なハンターとなった。
ヨークシン~グリードアイランド編
くじら島に帰省した際にジンが作った
グリードアイランドというゲームの存在を知り、入手のためにヨークシンへ。
ソフトの入手こそ叶わなかったが、ソフトを根こそぎ落札したバッテラによる念能力者のオーディションに参加し、「硬」の破壊力を見せて合格した。
グリードアイランド内では
男の友情を引き裂こうとしたが、秘めるポテンシャルを活かしきれていないことに痺れを切らした
ビスケに弟子入り。厳しい修行を経て心身ともに大きく成長し、
レイザー、「
爆弾魔」との対決も制し、グリードアイランドを制覇した。
その後はバッテラがクリア権を放棄したことでアイテムを持ち帰る権利を入手。ジンに再会する方法を閃いて実行したが、
{ジンが恥ずかしがって細工したせいだが}キルアと共に行くことを選んだために代わりにカイトと再会することになった。
キメラアント編
カイトと再会後、共に危険生物「
キメラアント」を調査していたところ
ネフェルピトーに遭遇。ゴンとキルアは愚かカイトですら敵う相手ではなく、(キルアが立ち向かおうとするゴンを気絶させ、)カイトを置いて逃げる選択を取ることになってしまった。
その後は再びビスケの下で修行し、キメラアント討伐隊に志願。カイトが操り人形として改造されたことを知り、元に戻すために行動。しかしその願いは「カイトはすでに死んでおり、死体を生き返らせることはできない」と告げられたことで不可能であることを知り絶望。命以上のものを投げ打ってネフェルピトーを倒したものの、その代償で治す手立てのない重体に陥ってしまった。
会長選挙編~
除念師ですらどうにもならないという重篤状態だったが、キルアの尽力によって復活。
その後はジン、そしてキメラ=アントとして転生したカイトと再会し、叱咤激励を受けたことで元の明るさを取り戻した。
そしてくじら島でミトの元での生活に戻るのだが、ハンター十ヶ条の其の一と其の二である
「ハンターたる者、なにかを狩らねばならない」 と 「ハンターたる者、最低限の武の心得(念能力)は必要である」のうち
「狩りたいと思うもの」と「念能力」を完全に失ってしまい、実質的にハンターとしては欠格状態と言える。
ただし其の三の通りハンターとしての資格自体は保持しているので
今後、ハンターとして新たに再起するのかそれとも新たな人生を見つけるのかは読者にとっては気になるところ。
暗黒大陸編ではストーリーがゴンの視点から離れて進行し、長らく未登場期間が続く。長きにわたる休載でもう10年近く登場していない
「ハンターになって父と再会する」という彼の当初の目標を果たした単行本33巻以降は「この物語の主人公」という紹介文が
消されており、
現行の物語では元主人公、またはメインキャラの1人というのが正確なところだろうか。
●念能力
強化系の能力者で、ビスケの見立てによると放出系寄り。
元々のポテンシャルと、ウイングにビスケという優れた師、修行の場として適したグリードアイランドという恵まれた環境もあって、成長速度はトップクラス。
念能力者は感情で力が増減するとは言え、状況や感情によって戦闘力が異常に大きく変化しているような描写があり、特に本気を出せている時には、時間さえかければAOP(一度に体外に出せるオーラの量)をほとんど自分の思うままに上げることができ、AOPに関してはG.I.編の時点で化け物級。
ただしオーラの最大量や現在量であるMOPやPOPは基本そのままなので、度々オーラを消耗し過ぎて倒れている。
ビスケとの特訓で習得したゴンの必殺技。
キメラアント編まで技の名前を考えていなかったが、
ナックルに名前を聞かれた際に「ジャン拳」と言うつもりが「ジャ…ジャン拳」と答えてしまい、「
ジャジャン拳」ということになってしまった。
「さいしょはグー」という
じゃんけんのかけ声とともに構えを作りオーラを高めた後、「グー」「チョキ(チー)」「パー」のいずれかの技を出す。
発想はシンプルだが自分の得意とする系統の「近」「中」「遠」距離技が揃っているので状況を問わず使用できる。
技を出す事を宣言して溜めを作らなければならないというデメリットがあるが、これがある種の制約になっているのか、特に「グー」は抜群の威力となっている。
また、技を宣言する事がデメリットになる=技を知っている相手の場合、「グー」が来た時の威力の桁からして対策無しで隙に突撃して良い状況ではないので対策を迫られるため、
結果として逆に相手に選択を迫りフェイントを押し付けられるという、敵対者からするとやっかいな必殺技に仕上がっている。
強化系の技でジャジャン拳の中でも本命の技。
「硬」で拳に身体中のオーラを集中させて殴るという至極シンプルなものだが、強化系の「硬」なだけに防げる者はほとんど居ない。
更に「発」であるが故のAOPの上昇もあるため、「硬」の本来持つ威力以上のさらなる威力を引き出しているらしい。
ただし、拳意外にオーラを纏っていないため、溜めている最中に狙われると非常に危険である。
変化系の技。
チョキの形にした指先からオーラを剣のように変化させて切る。
ジャジャン拳の中では系統的に一番苦手。
苦労の甲斐有ってか、オーラを知らないキメラアントの甲殻程度ならば斬れる程度のレベルにはなっている。
放出系の技。
パーの手からオーラを放つ。
かめはめ波的なもの。
マスターは早かったが、実戦で決め手として使うにはまだ威力不足。
しかしナックル戦に於いてはその威力の無さ、ひいては弾速の遅さを利用して囮にし、あいこのグーへの布石とした。
その後、キメラアントの蝙蝠&梟との戦いではそこそこの威力に。
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キメラ=アント編の重大なネタバレにつき注意 |
カイトは生き返らないことを告げられ絶望したゴンが、「二度と念能力を使えなくなってもいい」という覚悟によって自身の潜在能力を前借りし、強制的に肉体を「ネフェルピトーを倒せる年齢」まで引き上げた状態。
キルアは「何十年の絶え間ない修業を経てようやくたどり着くはずの姿」「どれほどの代償を払えばこれだけのオーラを…!!」と戦慄し、常人では到底及びもつかない領域へと到達している。
その戦闘力は王直属護衛軍であるネフェルピトーを瞬殺するほどで、ピトーは「(王にすら届きうる力で)殺されるのがボクで良かった」と安堵した。
除念師が「私が背負うには重すぎる」(=念の範疇の事象ではある)と称したことから理屈としては覚悟による念能力の強化に近い模様。
しかし、当然ながら将来の潜在能力を超圧縮して無事で済むはずもなく、使用後は肉体が干からびたようになり専門機関に移送することすら困難という状態に陥ってしまった。
キメラ=アント討伐における英雄の一人という事でノヴおよびハンター協会が費用を全額負担し、ゴンのいる場所に専門機関を建てることで治療体制を整えたものの、現状維持すらできているのか怪しい状況。
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キルアは……いいよね、冷静でいられて。追記・修正しなくていいからっ。
- ゴンさんに対してこっちのコメントは0かいwww 連載再開して1回も出番が無い。まあ元々主人公が居なくても話が進む漫画だけど… -- 名無しさん (2014-06-19 09:01:47)
- てかゴンはジンに会う目的果たしたし退場で良くね? -- 名無しさん (2014-06-19 10:08:09)
- なんかホントに退場しそうなんだけど… -- 名無しさん (2014-06-30 17:10:06)
- ゴンとキルアは今の所、新大陸いく動機ないしね -- 名無しさん (2014-06-30 18:08:38)
- とは言っても人望やらジンとの関係やらでいつ暗黒大陸に絡んでもおかしくはない -- 名無しさん (2014-06-30 18:18:59)
- ふと思ったが、「念の修行前から絶を体得していた」事が、驚異的回復力に関係してるんではないか?←絶はオーラを体外に放出しない為、回復に役立つ -- 名無しさん (2014-08-26 23:59:08)
- ハンゾー「こいつ質悪いよな」 -- 名無しさん (2014-12-09 14:02:48)
- 冨樫がジャンプの漫画賞に持ち込んだ作品(佳作受賞)に、「豪速球ストレート投手」の主人公と「変化球投手」のライバル(完全に悪役)が登場し、ラストはライバルの投げる球をピッチャー返しでライバルの顔面にぶち当て「やっぱり球は真っ直ぐが一番だぜ!」と高笑いする、と言う物だったが。主人公であるゴンが念の王道とも言える強化系なのは、作者の根底にある思想の一つなんじゃないかなー。 -- 名無しさん (2014-12-24 07:26:18)
- 次元刀と同じ力ができるフラグ、立ってんじゃね。桑原も一時的に能力使えなくなったし。 -- 名無しさん (2015-04-11 13:26:38)
- ゴソ -- 名無しさん (2016-01-15 17:17:38)
- 冨樫はたまにゴンを出してやれよっ、て思う。 -- 名無しさん (2016-05-06 12:54:42)
- 念使えない状態で世界樹らくらく登頂した人。素の身体能力だけでもすさまじいな -- 名無しさん (2018-10-03 08:15:34)
- ゴンさんネタが主流だけど、ゴンの母ちゃんってどうなるの?このまま触れずに突き進むのかなぁ。養母はミトさんで十二分だけど、生みの母も知りたい -- 名無しさん (2018-10-03 08:31:37)
- 案外セヴァンチとかだったりして -- 名無しさん (2018-11-18 09:34:32)
- いつかカイト(おにゃのこ)と一緒に旅でもしてほしいね。 -- 名無しさん (2020-06-05 15:34:00)
- 今読み返してもゴンが好き -- 名無し (2022-12-26 20:01:12)
- 天真爛漫で素直だけど、子どもらしくめちゃくちゃひどいこと言ったりするところが逆に好き -- 名無しさん (2023-05-11 08:29:49)
- ジャンプ主人公として異質だよね。もともとゴンの成長譚なのに話が進むにすれ本筋に絡むことも少なくなる主人公って。 -- 名無しさん (2024-02-09 11:20:33)
- 明るいキャラクターが鬱状態になっての悪堕ちシーンはほんとに辛さしかない。 -- 名無しさん (2024-05-11 00:30:54)
- 一応特定のジャンルを追い求めるハンターに就いていながら(父親の行方以外)求めたいものがいまだ決まってない、という点では主人公としての伸び代は大いにあるんですけどね。 -- 名無しさん (2024-07-08 18:34:53)
最終更新:2024年12月28日 09:45