セエレ(ドラッグオンドラグーン)

登録日:2011/12/08(木) 21:35:39
更新日:2025/02/26 Wed 21:06:31
所要時間:約 5 分で読めます




セエレとは、スクウェア・エニックスから発売されているアクションRPG『DRAG-ON DRAGOON』及びその続編『DRAG-ON DRAGON2』の登場人物のこと。
演じるのは俳優兼声優の村上想太氏。





金色の髪を肩で切り揃えた、大きな緑の瞳を持つ美しい少年。
初登場時は若干6歳という幼さであり、年相応の無邪気さが目立つ。
しかし無印の18年後を描く『2』では24歳の若さにしてとある重役に就き、精神的に成熟した落ち着きある姿を見せるようになった。




【無印での活躍】

主人公カイムとの出会いは第四章でのムービー。
このイベントはゲームを一周クリアしないと発生しない。

帝国軍に両親を殺され、契約対象のゴーレムと共に谷の奥の隠れ里に取り残されたところからセエレの物語は始まる。
帝国軍を操る天使の協会双子の妹がさらわれており、彼女を助けるため帝国軍を追うカイム達の旅に同行を願い出たことがパーティー参入のきっかけ。

ゴーレムとセエレを結ぶ契約はセエレの亡き両親が取り付けたものである。
契約のためにセエレが差し出した代償は『時間』
紋章は顔などを除く全身に刻まれている。

『時間』を失ったがために、生涯を通して6歳の少年の姿のままである。


永遠の美少年である。


永遠の美ショタである。



キャビア(製作会社)さんならやってくれるって……
……僕たち信じてました……。




話を戻します。
本来、契約者は契約対象に『自分にとって一番大事なもの』を捧げなければいけないが、セエレは時の止まった己の身体を気に入っている。

それは作中の神話【ちいさい勇者さま】と自分自身を重ね合わせいるため。
そんな彼が携える武器の名は『勇者のナイフ』である。

セエレのような小さくてか弱い子供が戦場に出ても平気なのは、ゴーレムの強大な戦闘力に加え契約者特有の常人ならざる力を持っているから。
一見華奢に見えるが、セエレは意外とタフな人間なのである――――様々な意味で。

しかしかつて妹を護ってあげられなかったことをとても悔やんでおり、『妹が苦しんだだけ自分も苦しまなくては』と自虐的な思考に陥ってる。
妹に執着しながらも、妹の思い出を語るセエレの口からは悲しい現実しか出ない。

とはいえ、その無垢な性格がパーティーに大きな影響を与えているのも事実。

セエレは帝国への復讐に取りつかれたカイムにただ一度だけ【人の為に剣を振るわせた】功績の持ち主なのである。
さらに【子供が大好き】レオナールとアリオーシュにものすごく愛されている。
セエレ本人がそれに気づいているかは不明だが。

彼らのキャラクター性を引き出すのに誰よりも貢献したのは、他ならぬセエレなのかもしれない。


【2での活躍】

DODには世界を安定させる【封印】と云う名のシステムがあり、
セエレはその守護職たる【神官長】の座に就いている。

『2』では24歳となったセエレだが契約の為に6歳の姿のままである。
しかし雰囲気からはかつての幼さが成りを潜め、その容姿に反して貫禄溢れる人間に成長した。

主人公ノウェのことを救世主』と呼ぶが、運命の悪戯かノウェはヒロインと共に封印を破壊して回る旅に出てしまう。

終盤になってノウェ、そして悲願だった双子の妹と再会を果たすのだが―――――。


余談だが、子どもの体で心は大人と言うことで性への興味があるが、身体的問題で出来ないと言うジレンマを抱えていたりする






以下エルフにでも食われてほしいネタバレ












セエレの双子の妹の正体は、天使の協会の司教マナ。

世界中に血を流させ、
カイムの家族、レオナールの弟達、アリオーシュの夫と子、セエレの両親を無惨に殺した帝国軍を裏で操ってた天使の協会――――その頂点に立つ存在。
つまりDODの物語における【黒幕】である。

人類の殲滅を望む神に見初められ、神の力を得てカリスマ司教として世界を混乱に陥れた少女マナ。
元はごく普通の少女だった彼女がそのような凶行に陥った原因の一端はセエレにある。


双子として生を受けたセエレとマナだったが、母親の愛情をたっぷり受けたセエレに対して、マナは母親に憎まれ虐待を受けて育ってきた。

身も心も傷つけられた果てに危険な土地に捨てられてしまった妹を、セエレはただ何もせずに見ていただけだった。

死に際の母親がセエレに遺した
『わたしはあなただけを愛してた……。』という台詞は非常に印象的である。

セエレには元々【良い子】としての自分を作る傾向があり、カイム達との旅の中でもそれが顕著に現れている。
また他力本願な性分ながらそれを認めようとしない。

『2』のヒロインとなったマナにはそれを深く恨まれており、妹との再会を喜ぶセエレを彼女は『あなたはいつも安全なところで見ているだけ……』と言って拒絶する――――。

あるEDでは汚名返上とばかりに自らの存在を利用し、妹への償いの言葉を述べながら世界の崩壊を止める。
そのEDではマナはゴーレムに殺されてしまうので
何とも言えない気持ちになるが………。

ただ幾ら【良い子】を演じる傾向にあったとはいえ、上述したマナに対する罪悪感については一切の嘘偽りはない。
そもそもたった6歳の子供が、理由も分からず狂ったように妹を虐げる母に対して何が出来たかと言えばそれも疑問である。
幼子が自分に向けられる母の愛情を自ら捨てる事など到底出来ないだろうし、もし下手にマナを庇えば今度は自分も虐待の対象になるのでは…そんな恐怖があったとしても何ら不思議ではない。
そんな歪な育ち方をした双子の境遇にカイムは心中で同情し、アンヘルさえ憐れみながら「妹が無事だと良いな」と慰めの言葉を口にしていた。

ちなみにそんなセエレとカイム達一行の関係はかなり危険。

何も知らなかったとはいえガチショタコンレオナールロリショタ限定カニバリストアリオーシュのパーティーに自ら飛び込んだセエレを見守るプレイヤーは気が気でいられない。
まさに狼の群れに放り込まれた子羊状態。
こうなると快楽殺人鬼とはいえ、妹と弟分を持つ兄であるカイムだけが良心に見えてくる。

セエレがピーチ姫化した章『セエレの祈』は状況を知っているプレイヤーにとってはほとんど公式が病気である。
キャビアさんマジぱねぇっす!


別の可能性を描いた短編小説「DOD1.3」では、とある事情で母親がマナにも愛情を注ぐようになり、そのマナも教会の面々からその存在を徴用されているという状況にある。
その結果、母親への愛情の渇望とマナへの劣等感で歪みまくった心情が描かれている。
その歪み方たるや母親が死亡してしまった際に「マナが母親を失っていい気味」などと思う次元に到達している。
最終的にはCエンドとDエンドを合わせた方が多少ましと言えるほどに酷いことになった世界で、一人無残に絶望の果てに食い殺された。





僕、セエレ!

アニヲタ、追記・修正、がんばろうね☆冥殿もきっと待ってる!

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最終更新:2025年02月26日 21:06