霍 青娥/青娥 娘々

登録日:2011/09/17(土) 16:19:02
更新日:2020/11/13 Fri 10:05:46
所要時間:約 17 分で読めます




東方Projectの登場キャラクター。

東方神霊廟4面ボス

二つ名:壁抜けの邪仙(神霊廟) 無理非道な仙人(茨歌仙)

読み:かく せいが/せいが にゃんにゃん

種族:邪仙

能力:壁をすり抜けられる程度の能力

危険度:高
人間友好度:極高

テーマ曲
デザイアドライブ(道中)
古きユアンシェン(ボス)




◇概要

道教を広めるという名目でやってきた中国の仙人。
自分の力を見せびらかす事が好きだが、当時の中国では彼女程度の実力の仙人や道士は珍しくなかったため、仙人のいない東の国、日本にやって来た。


当時の日本では大陸からやって来た仏教と日本古来の神道の二宗派が覇権を争っていた。
それを好機と見た青娥は当時最も徳があったと思われる豊聡耳 神子に道教の魅力を伝え、
政治には仏教を使い民衆を大人しくさせ、権力者は道教の力で超人的な力を身に付けると吹き込んだ。
神子はそれを受け、表向き仏教を広めつつ裏では道教の修行を…と、 神霊廟異変が起こるきっかけを作った、真の元凶と言うべき存在。
ただ本人は異変を意図していたわけではないので黒幕ではない。


作中では4面にて芳香の主人として登場。芳香の事は「腐ってて可愛いでしょ?」等と話し可愛がっている。
戦闘では芳香と二人で戦い、主に芳香が盾となり、青娥が弾幕を展開してくる。
青娥と芳香には別個に体力があり、芳香を倒すとスペルによって復活させたり放置されたり攻撃が激化したり様々な反応を見せる。

一部スペルで出現する黒いオーラを纏った霊弾(「邪符・ヤンシャオグイ」)は夢想封印だろうがマスパだろうが、
幽霊10体分の殺傷力を誇る楼観剣から放たれる六根清浄斬だろうが消せない上ホーミングするので非常にうっとうしい。まるで怨念の強さを表してるかのよう。
元ネタは中国の道術「養小鬼」。流産した胎児、殺害した赤ん坊、埋葬された子供の遺骨を使って霊を使役する禁術である。 
当たったら妊娠するのだろうか?

撃破後の台詞も随分余裕を感じさせるようなものであるため、全力は出していないと思われる。
この時彼女は聖白蓮について「ついこの間復活した悪の大王」と言及しているので霊廟封印の内情について全て把握している様子。
神子達より以前から幻想郷に来ていたのかもしれない。

因みに、スペルプラクティスで条件を満たすと出現するLUNATICより難易度の高いOVERDRIVEのスペルは他のボスのOVERDRIVEと比べてもかなりの難易度を誇り、
特に火力の低い早苗の場合は作中最難スペルとまで言われている。

強者が好きらしく、特殊エンディングでは霊夢への接触を試みている。
実は今回の異変は自機の誰も彼女が元凶であると気づかずに幕を閉じている。







◇来歴

元々は道士に憧れた人間。
青娥の父は彼女が幼い頃、道教に傾倒し、娘を置いて山に篭もってしまった。彼女は父が残した本に興味を持ち、本を読んでいく内に、同じく道士に憧れるようになった。
特に何仙姑(かせんこ:道教八仙人の一人)に憧れ、いずれ自分も仙人となり父に会うことを目標にする。

成長した青娥は名家である霍家に嫁入りすることが出来たが、道士への夢を捨てきれず、毎日鬱々と生活していた。
次第に引き籠もりがちとなり、誰とも会話しようとしなくなった。それからさらに八年経ったある日、青娥は突然家族に別れを告げ、その日の眠りから二度と目覚める事はなかったのである。
驚いた家族は深い悲しみに暮れ、全く生気の無い彼女を埋葬した。


しかし、青娥は死んではいなかった。
彼女は引き籠もっていた間に本で覚えた術を使い、竹の棒を自分の姿に見せて死んだように見せかけたのだ。
家族はそれを埋葬したのである。
彼女は俗世を捨て飛び出した。そう、憧れの仙人の世界に行く為に。



――それからどの位経ったのだろう。
青娥は仙人として、ある程度の力を身に付けていた。姿も常に若いままを保ち、不老長寿となっていた。
しかし彼女は自分の目的の為なら家族を欺くことも、人前では憚られる様な事すら厭わなかった。そんな性格が天に認められず邪仙となってしまった。
その後、彼女は自分の力を見せつけるべく、仙人のいない国、日本へと渡るのだった。

仙人になってから日本に渡るまでの期間、神子達が没してから霊廟ごと幻想入りするまでのおよそ1400年、青娥がどこで何をしていたかは一切不明である。







◇性格

来歴から自分の夢のために家族を捨てて旅立ったり、自分の目的のためなら何者も欺くことを厭わないなど、どこまでも自分ありきの快楽主義者。

自分の興味の赴くままに才能のある人間に入れ込むことも多いが、大切に思っているわけではないようで飽きると執着せずに去っていく。
その行動に悪意は無いものの非常に迷惑な仙人。ただ人当たりがよく、陽気で話し上手なのは本当なので軽い世間話をするだけなら楽しい相手である。
彼女は積極的に人を虐めたり破滅させる趣味はないのだ。単に自分勝手で浮気性なだけで。

長年の経験なのか話術には非常に長けており、他人に都合の良いことを吹き込んで言いくるめるのが得意。
かつては神子を扇動し日本の宗教観を変えている(どこまで意図したところかは不明だが)。また神霊廟のパラレルでは魔理沙と早苗を一時道教に改宗させている。






◇年齢
歴史上、豊聡耳神子こと聖徳太子が574年に生まれ622年に没していて、青娥は仙人になってからすぐに日本に来て神子に会ったとしても最低で1400歳以上となる。
ちなみに元人間の人外達の生まれは青娥>神子・布都・屠自古>妹紅>幽々子・白蓮の順で早いと推測されている。
豪族3人がずっと眠っていたことを考えると彼女の活動期間は群を抜いて長い。性格からして1つの場所に留まるとも考えにくいことも想像の余地を膨らませる。






◇実力
1400年前はともかく、現在まで生き長らえているということは地獄の使者からの襲撃を最低でも十四回以上撃退できている事になる。
聖白蓮や小野塚小町が彼女に対し「非常に、非常に強い邪気を感じる」、「かなり邪悪」などと発言しているが、
壁抜け自体は人を驚かせるための技でそれ以上の意味はないらしく、他の修行にもそれほど熱心ではないらしい。

にもかかわらず茨歌仙十二話において、四季映姫と同格の地位である水鬼鬼神長が彼女を殺しに来たときも壁抜けと機転で飄々と凌いでみせた。
鬼神長は幻想郷中の雨を凝縮して超高圧の水柱を作り圧殺する凄まじい力を持った鬼であったが、青娥からすれば「この程度の襲撃はよくあること」らしい。


単純な力よりも立ち回りの上手さや口八丁など生き残る技能に長けている古く賢い仙人である。






◇余談
  • 羽衣は安物(自称)。

  • 霊夢の特殊エンディングにて、神社の壁を物理的にぶち抜いている(なお、壁はすぐに元に戻った)。
    これは彼女がかんざし代わりに髪にとめている針の力で、瞬時に壁に穴を開け、瞬時に穴を塞ぐ物らしい。
    硬いもの程よく効くが、逆に柔らかい物は苦手のようだ。割と有効な範囲が広く高圧の水や地面にも穴を開けることが可能。
    なお、物理的にぶち抜くためか、この能力はぬりかべにクリティカルらしい。

  • 青娥という名前のの「青」は若さや躍動感、「娥」は美人を指す。更に「娘々」は道教で女神の事を指す。にゃんにゃんマジにゃんにゃん

  • 神霊廟のCDケースのディスクが入っている方の右下には、あらあら手に取ってしまったのですね?と書いてある。口調から青娥の台詞と思われる。

  • デザインがTAITOのサウンド制作チーム・ZUNTATAのロゴに似ている。なお、ZUNはTAITOの元社員である。

  • 1000年生きらえる強い仙人は大抵天人や神霊になっている。つまり青娥は精神面での適性が全くないのだろう。

  • キャラクター自体の原型は、中国清代に蒲松齢によって執筆・編纂された短編小説集『聊斎志異』のエピソードの一つ「青娥」と言われている。
    入手し易い書籍だと、岩波文庫版『聊斎志異』の下巻に収録されているため、興味を持ったら読んでみても良いだろう。






◇二次創作での扱い
ファンはだいたい以下の四つの派閥に別れる。

清楚派(こんな清楚な方が邪悪なわけがない派)
悪女派(人騙してるし邪仙だし悪女だよ派)
純粋派(欲のままに行動してるだけだよ派)
淫乱派(僕にも人目を憚られるような事してください派)

…一つ変なのが混ざってるのは気のせいだと思う。
動画だと残念ながら清純派以外のものが複数当てはまる設定が多い。そのため日常系でもヨゴレ扱いされる率がかなり高い部類に入る。

カップリングは芳香、神子、霊夢など。
芳香とは主従の関係でありその関係はお気に入りの玩具か偏執的な愛情か。脳に防腐処理をしてないので人格の方はどうでもいいらしい。
神子とは生前の彼女に仙術を教え、仙人になる手ほどきをした師弟関係である。しかし術その物はともかく行動が酷過ぎる事から、神子の方は密かに反面教師扱いしているらしい。
霊夢は最新の興味の対象でその力は道そのものらしい。

公式によると神霊廟の豪族達に対する仲間意識は低いが、二次創作で厄介事の種を持ち込むのは大抵布都で事を大きくするのが青娥。
いい感じに盛り上がったら対処は他人任せ。
甘言で心理的に誘導したり自分の都合のいいように事を運ぶも、結局最後は負ける系お姉さん。

何度も映姫クラスのフルパワーでの襲撃から逃れているため、のほほんとしてるがかなりの強者に置かれることが多い。
戦術家という扱いが多いが前線でもやる時はやるタイプ。実は戦いに関しては結構な自信家である。


仙人繋がりで華扇との絡みも見られる。
特に華扇とは水色と桃色のカラー、見た目清楚な中身外道と自称大悪党だが善い人など対極のような関係にあり、シリアス方面で期待されているのだが…

「ふたりは!」
「仙キュア!」

何故か二人組でヒーローを始めてしまった。場合によっては神子も参加するらしい。
…どうしてこうなった!?

茨歌仙十二話でついに二人は出会った。
青娥が名刺を渡すだけでその場は終わってしまったものの、華扇は小町が言うように青娥が邪悪であるとは感じなかった様子。


結果的に騒動を引き起こし周囲を困らせるものの、
青娥自身は善悪や宗教、敵味方にこだわりなく、強い者が好きで自分の欲望にひたすら忠実なだけの俗な仙人である。
力も知恵も経験も充分だが大きな野望を持って動くわけではないので、裏で物事を操る黒幕ポジションよりも原作通り騒動の遠因になるか、
火種に油を注ぎ身軽に場を引っ掻き回すトリックスターポジションが適している。

紅魔館門番の紅 美鈴とは、同じ国から来た友人として文通したり、祖国の行事を共に祝う関係。
美鈴の事はあっちでの「ちゃん」付けの意味を込めて小紅と呼んだりする。
紅青という色繋がりのカップリングでもある。
純漢文(文言文)と呼ばれる中国の古典文法を使う。

なんか最近、「嫦娥」って名前の人と間違われて祖国の古臭い装束を来た人に追い回されて困ってます…


二つ名の「無理非道」の意味は道理や人の道にはずれていること。道理に合わないこと。










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最終更新:2020年11月13日 10:05