豊聡耳 神子

登録日:2011/09/18 (日) 08:20:03
更新日:2018/09/02 Sun 13:05:35
所要時間:約 6 分で読めます




東方神霊廟 ~ Ten Desires. の登場キャラクター。
他、東方求聞口授、東方茨歌仙、東方心綺楼、東方深秘録、弾幕アマノジャクにも登場。

東方神霊廟6面ボス:聖徳道士

テーマ曲1:小さな欲望の星空(道中)
テーマ曲2:聖徳伝説 ~ True Administrator

種族:聖人、仙人、神霊

能力:十人の話を同時に聞くことが出来る程度の能力

危険度:低
人間友好度:極高
主な活動場所:神出鬼没

大祀廟にて物部 布都と共に眠っていた聖人。モデルは教科書でお馴染みの歴史上の人物、聖徳太子である。

我々の歴史の中では正史とされている物部と蘇我の仏教を巡る宗教戦争、その裏―――


時は遡り今から1400年前、神子はこの世に生を受ける。
役人の独り言まがいの愚痴を聞いてはそれに適切な対処法を授ける等、幼少期から天才として成長していき、政治の一端を担う身となる。
そんな中で、神子は天才としての葛藤を感じていた。それは人間の死の必然に対する疑問。
曰く、なぜ人は大地とは違い死を受け入れなければならないのか…と。

暫く後
神子の評判を聞き付けた霍 青娥と名乗る邪仙が神子の前に表れ、道教を広めることを提案してくる。
自然との一体化により不老不死を可能にするという道教に魅かれた神子はそれを受け入れようとするのだが、
国の平定も念頭に入れなければならず、皆が力を持てば国が危うくなるとしてこれを退ける。
しかし青娥はまたこうも提案してきたのだ。
「表向きには仏教を広め、その裏で道教の力を独占すればよい。」

これを聞いた神子はすぐさま行動に移す。独自に道教・不老不死の研究を進め、世間には仏教を伝えはじめたのだ。

しかし、その研究が神子の体を蝕むこととなる。様々な研究の末、神子の肉体は限界を迎えつつあった。
それを悟った神子は、尸解仙となることを決意する。(尸解仙:一度死ぬことで不老不死となって蘇る秘術)
最初から尸解仙になってれば?と思われるかもしれないが、
これは神子が尸解仙に向けていた信用よりも死に向けていた恐怖の方が大きかった為に、神子自身使いたくなかったためであろう。
とはいえやはり怖いものは怖い。神子は物部布都に尸解仙のことを伝え、共に不老不死になろうという話を持ちかけた。
つまるところ布都を実験台にしようとしたのである。布都は神子を信頼していたので、快諾してくれた模様。

そして……布都は眠りについた。そしてその死体は腐ることなく、ずっとそのままであった。神子も安心して秘術を自らに施した……
神子は、仏教が廃れると思っていた。それもそのはず、神子にとって仏教など道教の隠れ蓑でしかなかったのだから。

しかしその思惑は外れ、仏教はその勢力を拡大していく。そして神子の思惑を見抜いていた仏教の道士たちは神子と布都の眠る体を封印してしまう。


………時の経つこと1400年


現代においては歴史からも、神子の存在は消されつつ、幻にされつつあった。
というのも神子の功績があまりにも人間離れしていたため、人間達が彼女の存在を否定しはじめたのだ。
それにより神子は封印されていた霊廟ごと幻想入りすることになる。

幻想郷に来た時点で封印は緩み復活する準備はできていたのだが偶然か必然か、妖怪寺である命蓮寺は神子たちの封印されている大祀廟の真上に建つこととなる。
これは霊廟に封印されていた物を危険視した白蓮の仕業であったが、白蓮の力を以てしても神子の封印を抑えることはできず封印がとかれることとなる。

ちなみに異常発生した神霊は彼女が作為的に集めた物ではなく、彼女の徳の高さに惹かれて勝手に集まってきたものである。


つまり封印を阻害していたのは白蓮たちであり、その白蓮を復活させたのは村紗であり、その村紗が封印から解放されてしまったのはお燐が原因であり、
お燐が地底の封印を解放したのはお空の暴走が原因であり、お空が暴走したのは例のアイツらの仕業である。…すなわち……







復活後は道教と仏教ということで宗教的な対立がたびたび起こっている。
とはいっても殺し合うような仲ではなく、戦いの前口上でギスギスはするが終わると相手を称えるなどさっぱりしている。
ちなみに元は毘沙門天を信仰していたため寅丸 星を見てずいぶん変わったと言っている。

霊夢、白蓮、神子で宗教家トリオという枠組みで出てきたり扱われることも多く、実際に心綺楼ではトリオを組んでいる。

元は「夢殿大祀廟」の内部にある「神霊廟」にいたのだが、頭上に寺があるのが気に入らないのか異変後は仙界に新しく道場を建てて引っ越しをした。
ややこしいことに道場の名前も「神霊廟」である。
夢殿大祀廟の方は無人な為、神霊廟と言われると大抵は仙界の道場を指す。

聖人であり仙人であり神でもあるというややこしい御方で、人々の信仰が自身の力に影響する。
仙界に籠っていては信仰が得られない為、神奈子のように人里で精力的に活動しているようだ。
素養があったり仙人の修行を希望する者は道場まで招いて修行を付けているが、大半は途中で音を上げてしまう。

霊夢には異変の非礼を詫びて住処に招待したり、魔理沙に術の手ほどきをしたりとフレンドリーな関係。
幻想郷での問題事が発生した時の相談にも乗る。

仙人でもあるため死神(地獄の使い)の抹殺対象なのだがいい余興になると余裕な様子。
青娥のお迎えで鬼神長が来ることは知っていると思うのだが…。

十人の話を同時に聞くことが出来る程度の能力は元ネタの豊聡耳のエピソードから付いた能力。
相手の欲を見ることができ、相手の本質を理解したり、近い未来の予知ができる。
生来持っている読心術と合わせることで古明地 さとりのように相手の心を読んでいるようにも見えるが、実際は欲を見ることで相手がどういう人物か隠していても分かってしまうような力で、結果的に相手の心を読んでいるように感じる。
人間、妖怪問わずに有効な能力だが、古明地 こいしのような無意識で活動する相手には意味がない。
その辺はさとりの能力と似ているとも言える。
ただし、こちらは収集した情報量からの推測が混ざるため、必ずしも正確に的を得ている訳では無い。
半霊からは正確に情報が拾えない模様。

ちなみにヘッドホンを付けているが、これは神子の聴力が異常なほど優れているために無駄に声が聞こえてしまい、聴力を抑えるリミッターとしての機能を持っている。
この辺もさとりと似たような悩みである。

能力とは別で分析能力に優れており、相手の能力そのもののメカニズムを看破したり、物質に秘めた力までも見抜くことができる。
こうしてみると中々に隙の無い御方なのだが、たまにパチュリーっぽい勘違いをやらかすのが玉に瑕である。
だがそこがいい

復活後は現代文化への順応が速く、電話や自動車、河童の作る機械にも理解を示している。
赤マント青マントの怪談には勝手に隠し答えを用意したりとチャーミングな性格。
順応の遅い布都の事は発想が古臭いと感じている。
お堅そうに見えるがとてもフランクで軽い、というかたまにおちゃらけてる。

藤原家の事はよく知っており、藤原 妹紅の境遇には同情している。

同じ仙人(?)である華扇のことは山の仙人様として知っており、会話と能力で正体は察してしまっているようだがそこには踏み込まないようだ。

打算的だが殺生は好まない性格で、幻想郷の平和を第一とするため安全。
評価カテゴリーだけで言えば響子と同じで完全無害。さすがは聖徳王。
建前上のポジションでは霊夢に一番近いと思われる。
神出鬼没とされているのは、紫と同じくワープにより、どこにでも現れるからだと思われる。

妖怪に対しても友好的ではあるのだが、必要なら殺すことも厭わない。ここが白蓮との大きな違いである。
鈴仙にはその気になればいつでも殺せるというニュアンスの発言もしており、一癖ある人物。

他者が入れないように弄った空間まで無効化できるため移動に関しては紫以上にヤバイかもしれない。
どっちかというと豊姫と比較する感じ。
これが仙人としての平均ラインとするのであれば移動に関してもインフレしてると言わざるを得ない。


所持スペルカード(29枚)

  • 名誉「十二階の色彩」/名誉「十二階の冠位」
  • 仙符「日出ずる処の道士」/仙符「日出ずる処の天子」
  • 召喚「豪族乱舞」
  • 秘宝「斑鳩寺の天球儀」/秘宝「聖徳太子のオーパーツ」
  • 光符「救世観音の光後光」/光符「グセフラッシュ」
  • 眼光「十七条のレーザー」/神光「逆らう事なきを宗とせよ」
  • 「星降る神霊廟」/「生まれたての神霊」
  • 「神霊大宇宙」

聖徳太子を意識している為か、スペルカードは7枚と非常に多い。
全体を一貫しての特徴は無いが、当たり判定が分かりにくい大光弾やマッチ弾など避けにくい攻撃が沢山ある。
6面道中は神霊の稼ぎ場なので、いつでもトランスできるよう準備してから神子戦に臨もう。
ラストスペルは全6ボスの中で一番簡単だともっぱらの評判。

彼女の能力は一見地味に思えるが、人間が持つ十種類の欲を聞くことでその人の考えを読むことが出来るという。
ただし妖夢には「生への執着」と「死への恐怖」が無かったため、本人が否定してるにも関わらず自分の仲間だと勘違いし続けていた。
…つまり性欲はあr(ピチューン


東方心綺楼ではプレイアブルキャラクターの一人として登場。
神霊廟では着用していなかったマントを着用している。
人気取りの為かテンションが高く気取った喋り方をしている。そしてキラキラしている。
勝利ポーズの一つである三段笑いやマント、その口調や態度は聖人というより魔王のようである。
本作のラスボスである秦こころは秦河勝の面が妖怪化した面霊気(お面の付喪神)であり、
そのお面は1400年前神子が作ったものである。こころ曰く神子は「神様」。

そのこころが「希望の面」をなくし暴走していたのが心綺楼の異変の真相で、
元の作者でもある神子は新しい酷いデザインの希望の面を作ってやり異変は一段落する。
だが見た目以外は完璧すぎる力を持つ新希望の面は、そのままだとこころが妖怪から元の道具に戻ってしまうほどであった。

また、心綺楼にリンクした話として東方茨歌仙第18話「宗教家としての仙人」があり、神子はその話に出演している。

空間操作に長けており、他のキャラが使う空間操作系能力にそっくりな術を使ったり無効化ができる。
だが固有の能力では無く、仙術の一つといった感じなので仙人なら空間操作はお手の物らしい。
住処である神霊廟も一般人には開放しているが神子が「招いた」者しか入る事ができないようにされている。

直接戦闘でのスタイルは八雲 紫と似る。
仙界に通じるスキマを開き、レーザーや巨大な剣を召喚して攻撃をする。
何も無い空間を斬って裂け目を作るようなモーションがある。
仙術による気弾を飛ばしたり、炎も操る事ができる。
手に持った笏は近接戦闘での武器としても使用可。棒術のように片手でクルクル回転させて殴りつけたり。
心綺楼では腰に派手な剣をさげているがこちらは戦闘では不使用。儀礼用の剣だろうか。
相手にも何故使わないのか突っ込まれたり。
ミッシングパワーのような巨大化もできる。マミゾウにやられたのをパクったくさいが。


神霊であるからか、生前の練丹術によるものかは不明だが身体能力も高い。

神霊廟バッドエンドでは力の強大さで霊夢達を戦慄させている。
6ボス時は復活直後で上手く能力が使えない状態。
分類上は神奈子や諏訪子と同じ存在なので、力が安定している現在はあの二柱に届きうる可能性も否めない。

弾幕は太陽をイメージしたものが多いが、霊烏路 空が太陽の「熱」をイメージしているのに対して、こちらは「光」をイメージしている。とにかく眩しい。
レミリアにとってはお空以上に天敵かもしれない。

実のところ、神子の能力はレパートリーこそ多いものの今まで登場したキャラと類似したものばかりで神子ならではといった能力は無い(咲夜の空間操作、紫のスキマ、さとりの読心術など)。
使っている仙術も仙人なら誰でも使える範疇のもの。
そしてどの能力もあまり戦闘向きではない。
だが他者からの評価の高さや不敵な態度からも分かる通り恐ろしい実力者。

何と言っても洞察力、分析、応用力といった頭脳こそが神子の最大の武器。
傾向と対策がしっかりしてる上に即応力も高い。
特に異変の察知や分析においては素晴らしいものがある。

深秘録では色々と高スペックぶりを発揮しており稀神 サグメの作ったパワーストーンの力に一早く気付き解析している。

蓬莱山 輝夜の永遠と須臾を操る程度の能力は実は仙術の一つという枠組みらしく、神子の仙術で無効化が可能であると判明している。
仙人としては神子の属する尸解仙は最下級であり、この辺もインフレを予感させている。


弾幕アマノジャクでは最終日に登場。
「我こそが天道なり」と「十七条の憲法爆弾」の2つを繰り出してくる。
「十七条の憲法爆弾」はそのネタのようなネーミングとは裏腹に、ノーアイテム攻略を阻む極悪難易度の弾幕でもある。




ちなみに元ネタだと屠自古は妻、布都は義母という関係になり、その関係を元にした二次創作も多数存在する。
しかしあくまで元ネタは元ネタであり、もちろん東方の彼女達にそのような関係は一切ないので注意しよう。

  • 二次設定

二次では布都青娥&芳香という二大トラブルメーカーに挟まれる常識人枠が多い。
屠自古は同じ常識人に回る事もあるが、事態を悪い方向に加速させる事もあり気が休まらない。
秦こころは娘のような存在だが常にふらふらしてるので絡みはあったり無かったり。

たまに凄まじい女たらしになっている事もあるが、屠自古にだけは頭が上がらない事も多い。

その場で仙界のゲートを作って物を出したり、仙界ワープを使った便利枠にもされる。
が、紫と被ってしまう為、神霊廟勢がメインの話以外でそういう扱いを受けることはあまり無い。
実はこの人は能力のレパートリーや頭脳を合わせると月のチートと大差無いレベルである。

幻想郷の平和のために活動をする神出鬼没なキャラという部分も紫と被りまくっているため、両者が出てくる二次創作は結構少ない。

シリアスに置いてはその考察力で進行を助ける。

口調は心綺楼以降をベースにしてるものが多く、神霊廟の時のような女性口調はかなりレア。
魔王様ルックでキャラが立ち過ぎた感がある。

十欲を読む力は、完全にさとりと同じ能力にされていることも。

普段はカリスマ全開なのだが内面はヘタレのようにも扱われ、カリスマブレイクの頻度が多い。
髪の毛がテンションでぴょこぴょこしたり萎れたりすることも。かわいい

希望の面のデザインによりレミリア変T並の美的センスと言う扱いもされる。
いわゆる芸人枠である。そのせいか作品で繋がりの無いレミリアや変Tと仲良くしているものもある。
タイプは違うのだがレミリアに近いオールマイティーなキャラ。

書籍や深秘録でもキャラが掘り下げられ、他の神霊廟メンバー共々二次創作の数を増やし始めている。
中々面白いお宅である。




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