紅魔館(東方Project)

登録日:2012/02/17(金) 21:21:35
更新日:2023/02/16 Thu 15:29:24
所要時間:約 6 分で読めます




紅魔館は東方Projectに登場する地名。
記念すべき初win版作品『東方紅魔郷 ~ the Embodiment of Scarlet Devil.』の舞台。


【概要】

霧の湖の中島もしくは湖畔に建つ洋館。
外の世界から建物ごと幻想郷に移動してきた。
湖の霧に包まれ日は翳っているが、雨は降らないよう魔法が掛けられている。

妖怪の山のような複合組織を除くと、妖怪の拠点としては構成員の数が最も多い勢力。
そのため幻想郷の中ではかなりの影響力があり、勝手に動かれると厄介な存在。
人間一人と日本以外が由来の妖怪だけで固まっており、国際色豊か。
メンバーが個性的で、本編、二次創作共に博麗神社に並んで出番が多い。

主の趣味や体質を反映し、毒々しい紅色で窓の少ない屋敷。
明らかに周囲から浮いているのだが、不思議と調和のとれた奇妙な外観をしている。

時計塔があるが住人が揃って夜型のため鐘が鳴るのは夜に限られる。

主人はテラスから中庭、湖、そしてその先の山々を一望しながらのティータイムを嗜む。

危険度は高いとされるが、幻想郷の人間を襲わないという制約や吸血鬼のプライドから意外と紳士的。これもカリスマ故なのか。
お祭り騒ぎの好きな主人が気紛れで異変やパーティーを催すので、見学は容易。
他所の勢力の強力な妖怪や神も招くのでちょっとした社交の場にもなっている。

文明圏の違いから、ここでのパーティーは他所のような宴会では無く立ち食い式のバイキングが確認できる。
だけど勝手に隅っこに座り込んで食事をする者もいる。
人食い妖怪も招くので人間を材料に使ったものも恐らく含まれる。
パーティーには映姫、永琳、幽々子、幽香、神奈子、諏訪子、妹紅などのえげつないメンバーも過去に参加している。
オフの日だとは思うが現職の閻魔を招くというのはかなり凄い事に思える。
書籍を含めると最も多くの人物が中に入ったことがある建物。

豪華絢爛とも言える暮らしぶりなのだが財源は謎である。

薔薇をはじめとした様々な草花が咲き誇る美しい庭園があり、門番兼庭師が巡回している。
花壇は氷精に荒らされてしまっているので効果の程は謎。
庭園での屋外パーティーも行っている。

野菜、山菜は敷地内に畑を作って自給自足している。
畑泥棒が出るため、対策として等間隔でマンドラゴラが植えてある。

博麗神社での花見の席の料理はケータリングよろしく紅魔館のメイド長が普段提供している。
獣肉や魚に関して独自の調達ルートを持っているため献立は中々豪華なようだ。

異変で無くとも博麗霊夢霧雨魔理沙がよく訪れる異色のスポットである。
身内だけでのパーティーでも平然と混ざっている。
異変以外で霊夢が登場する場合は大体神社か人里で、普通に他人の家に上がり込んでるのは結構珍しかったりする。

幻想郷にはあまり無い西洋の品物のストックが多いため紅魔館内で製造しているか、
外の世界とのコネクションを持っている可能性がある。

セキュリティは正直甘いのだが本気で閉め出す気が無く、顔見知りなら問答無用で入ってきても主人は大したお咎めはしない。



【内装】

館内も紅づくし。正直目によろしくない。
窓が少ない、あるいはまったくない部屋もあるので全体に薄暗い。

また、空間が拡張されているため外見と比べて異常に広い。

シャンデリアや絵画、ボトルシップなど西洋の調度品や嗜好品が並べられており、幻想郷では珍しいワインやブランデー等の洋酒も多種揃えている。時間を操作することでビンテージものにされている。
それを目当てにスキマ妖怪が訪ねてくる事がある。

イベント会場として使える巨大なホールがある。


◎図書館
紅魔館の地下にある、幻想郷最大の蔵書量を誇る図書館。
主に魔導書、外の世界の本を置いている。
本棚の高さはパッと見でも数十メートルはあり、はしごや脚立では上部の本には全く届かない。
高層ビルの窓拭きで使うようなゴンドラを昇降させて本を取る形式。
とは言え、職員も利用者も全員空が飛べるためあまり使う理由がない。
掃除用具や、まとめて取った本を置いておくスペースなのかもしれない。

ここも拡張されており、ロケット建造や海(プール)を作るスペースを余裕で確保できる。
円形ドームの天井は上部が開閉式で屋外に繋がっており、ロケットの発射も可能。


蔵書の一部は霧雨魔理沙によって半永久的に貸し出し中状態。



【住人】

レミリア・スカーレット
紅魔館の主人。
齢500歳ほどの幼い(妖怪の感覚で)吸血鬼で、見た目も10に届くかどうか。精神的にも子供っぽい。

夜起きて、派手に騒ぎちらして、疲れたら眠る自由人。昼間も日傘をさして散歩する姿が確認されている。
レア物コレクターなので館に変な物が溜っていく。
使用人を細かく気にかけてくれる良い主人だったりする。
イベントの時はマイクを持って舞台に上がり、ノリノリになる。


十六夜 咲夜
紅魔館の瀟洒なメイド長。唯一の人間。
幻想郷の生まれではなく、外からやってきたらしい。
時間・空間を操作する能力で広大な紅魔館の雑務を一手に引き受けている。
完璧な従者に見えるが、主人のお茶に思い付きで変な物を混ぜる癖がある。
紅魔館にある品の調達役。

垢抜けた雰囲気で人間の里でも買い物したりしているが、基本的に妖怪の味方。
ただし主以外で異変を起こす妖怪は問答無用で退治する。


パチュリー・ノーレッジ
レミリアの客分。図書館の実質的な館長で、保管されている本は全て彼女の蔵書として扱われる。
ほとんどを図書館に引きこもって過ごす魔法使い。得意分野は属性魔法と精霊魔法。
病弱なので引きこもっているというが実際は外に出る理由がないというだけで、有事ではアグレッシブ。
レミリアとは対等な友人だがパチュリーのほうが400歳ほど年下。
レミリアの思い付きを丸投げされる苦労人でもある。

知識は凄く研究熱心だが、書物に書いてあることが彼女の限界であり、多分にうろ覚えだったり不完全だったりで、意外とあてにならない。


紅 美鈴
紅魔館の門番。庭の見回りも行う。
館で唯一危険度カテゴリが低の妖怪で、親近感がわいたり腕試しを申し込む人間もいる。

紅魔館を頻繁に訪れるのが飛んだりスキマワープする連中ばかりなので、あんまり機能していないかもしれない。
永遠亭一味は「軽い挨拶」だけで通してしまう。どんな挨拶だったんだろうね…
レミリアが暇つぶし用に漫画を貸してくれるが、それが原因で咲夜に怒られてしまうのがジレンマ。
中国出身で祖国の故事に詳しい。


フランドール・スカーレット
レミリアの妹。
人生495年のほとんどを幽閉されてすごしたので情緒不安定。対人作法というものを知らない。

館でも孤立していて、パーティーにも顔を出さず館内をふらついている姿は来客からも気味悪がられている。


◎妖精メイド
紅魔館に雇われている妖精のメイド。
数だけは多いがあまり仕事は出来ないので結局咲夜の頑張りで紅魔館は成り立っている。
妖精だがメイドらしく、話し方は丁寧。多分、咲夜が教育してる。
楽器を扱える個体もおり、パーティーで演奏することがある。

給金・休暇はないが三食付きで、働くも辞めるも自由。
レミリアは気にかけてくれていて、疲れていそうなら休養のためのパーティーをしてくれる。
役に立たないが多分、忠誠心は高い。
魔理沙と仲良く談笑してることがある。


小悪魔
図書館に住み着く力の弱い悪魔。
気紛れで悪戯好き。

設定が少なく求聞史紀にもカテゴリがないので、神主的には妖精と同じモブ扱いだと思われる。


◎ホフゴブリン
東方茨歌仙より、紅魔館の仲間入りを果たした妖怪。
東方の妖怪にしては珍しく、律儀にゴブリンらしい怪物然とした姿をしているが、人間には友好的で家事の手伝いなどをしてくれる。
諸事情で人間の里から姿を消した座敷わらしの代わりに、八雲紫が海外から連れてきた妖怪。
だが、その見た目が災いして、可愛らしい座敷わらしの代わりになることができず、人間の里から追い出されたところを紅魔館で雇われた。
持ち前の勤勉さを生かして丁寧に仕事をこなし、紅魔館の裏方としてしっかり働いている。
多分、妖精メイドより役に立っている。
英国紳士。


◎ツパイ
東方鈴奈庵より登場。レミリアがどこかから見つけてきたペットのチュパカブラ
見た目などはチュパカブラのイメージそのまま。長い爪と鋭い牙を持つすばしっこい生き物で、性格は凶暴かつ臆病。好物は動物の血とお酒。
鈴奈庵作中では紅魔館から逃げ出して、人間の里で騒ぎを起こす。
本来「ツパイ」と呼ばれている動物とは全然違う生き物だが、名前の響きがちょっとだけ似ていたため、勘違いされてそう呼ばれていた。
おまけの四コマでは、その後名前を「チュパ」に改めたようとした場面があったが、最終的にどうなったかは不明。
レミリアはかわいいペット扱いしているが、他の住人たちは番犬のようなものだと思っている。
フランが見ても平気。


◎モケーレ・ムベンベ
「ぎゃおー! たーべちゃうぞー!」

射命丸 文の取材に悪乗りしたレミリア。
緋想天シナリオは神主監修なので、公式カリスマブレイクの瞬間。




【二次設定など】

win版の初舞台なだけはあって、二次創作界屈指の登場人物の溜まり場。
下手すると博麗神社より使用率が高い。
原作からして何でもありな建物なので無茶がし放題である。主人のレミリアと同じくジャンルが万能。

霊夢が他人の家に行くというのは実は二次でもシチュエーションとしてあまり無いのだが、紅魔館は例外である。
殆ど別荘のような感じで居座ってることが多い。この辺も使いやすさの要因だろう。

ギャグで使われる場合は爆発オチが鉄板。
よそのドンパチの流れ弾、館内でレミリアやフランがあばれる、図書館での召喚や調合の事故、隕石が降ってくる、館内で爆発物に触るetc…。
二次創作では紅魔館を舞台にしたものなどは大抵最後に爆発する。何故だ。

様々の勢力にとってのご近所さんのような扱い。
立地上、博麗神社と一番近い距離にある妖怪拠点という扱いが多い。

洋館というイメージからホラーも結構ある。

図書館単体で使われることも。

ここの住人は紅魔勢と呼ばれ、自分が登場していないタイトルを題材にした二次創作でも平然と登場してたりすることが多い(特にレミリア、咲夜、パチュリー)。
紅魔館の使い勝手の良さと、使いやすい住人の設定と性格、キャラ人気の高さからだろう。

二次創作ゲームではジャンルを問わずに性能がとても優遇される傾向で、例えばRPGでは紅魔館メンバーでPTを揃えるとボーナスが発動する仕様が多く、フルPTで組めるだけの人数が揃っているためメンバーが紅魔勢で統一されるパターンが多い。

二次創作ゲームでのキャラ別タイプとしては概ね

近接:美鈴、レミリア
バランス:咲夜
後衛:パチュリー、小悪魔、フラン

と言った感じで前衛と後衛のバランスが丁度いいのもポイントである。



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最終更新:2023年02月16日 15:29