エグロン(聖書)

登録日: 2010/10/26(火) 21:23:06
更新日:2024/12/20 Fri 23:18:06
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※この項目はネタ分を高めるために実際の記述より一部誇張されています。そのことを踏まえてお読みください。



旧約聖書の士師記に登場する王。
出番こそ少ないがとあるものにより読者に強いインパクトを持つ人物である。
(聖書中には同名の地名とかも出てくるが、それについて特に書くことはないので割愛する)


【ことのいきさつ】

最初の士師オテニエルの死後すぐ、イスラエル人はに不従順になり崇拝の掟を守らなくなったり、異国の神を崇拝したりし始めた。

そこで神からの罰として、イスラエルはモアブの王エグロンとその同盟軍によって、攻め取られその支配の下、18年間虐げられることになった。
(ちなみにモアブ人はイスラエル人とは祖先を同じくする兄弟のような関係だが、文化が違うのでほぼ敵対関係にあった)

反省して悔い改めたイスラエル人は神に許しと助けを願い求めたところ、神は士師としてエフドを遣わされた。


士師に任命されたエフドはまず腕の長さほどのを作り、左利きだったのでそれを右の股のところに隠し持った。
そしてエグロンへの貢ぎ物を運ぶ者たちに同行した。
貢ぎ物を献上し終えると、途中で運び手たちを先に帰らせ、単身エグロンの元に戻った。

屋上の間で涼んでいた王の前に案内されたエフドは、まず重要な知らせを伝えたい旨を告げ、人払いを求めた。
王は人払いに応じ、従者たちは部屋から出て行った。

エフドが「王に神からのお告げがあります」と言うと、非常にデブだったエグロンは興味を示して身を乗り出した。
すかさずエフドは右股から剣を抜き(当時の人々は左側に剣を持つのが普通だったため、ボディチェックを逃れたと思われる)、エグロンのデブ腹に柄まで突き刺した。

するとなんということでしょう。
王のケツからうんこが出てきたではありませんか。

エグロンが息絶えると、エフドは部屋に鍵をかけ、窓をつたって脱出した。

そんな顛末も知らない従者たちはエグロンが部屋から出てくるのを待っていた。
しかし出てこないので部屋に入ろうとしたが、扉には鍵がかかっておりかぐわしいにほいが漂ってきたので、
「王は涼しい部屋の中でうんこしておられるのだ」と、邪魔になってはいけないと待つことにした(駄目だこいつら…早く何とかしないと)。

しかし一向に王が出てこないので遂にしびれを切らし、合い鍵で扉を開けて入ると、
見よ、王が血とうんこにまみれて倒れて死んでいるのだった。


その間に帰還したエフドはすぐに兵を集めてモアブ人を襲撃、
統率者を失って混乱していたモアブ人は撃退され、
エフドが死ぬまでイスラエルの地には平和が続いたのだった。
めでたしめでたし。






というわけで聖書が存在する限り未来永劫に、
うんこ漏らして死んだ王」として世界中の読者に記憶され続けることになってしまった、かわいそうなエグロンさんに黙祷。





  人
  (_)
\(__)/ ウンコー!
( ・∀・ )
  ̄ ̄ ̄

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最終更新:2024年12月20日 23:18