フォーチュン(MGS)

登録日:2011/07/03(日) 23:04:03
更新日:2025/03/30 Sun 20:05:31
所要時間:約 4 分で読めます




「私は不幸を呼ぶ女…誰か私を殺して」

メタルギアソリッド2 サンズオブリバティに登場するキャラクター。

CV:冬馬由美



概要

海上汚染除去施設「ビッグシェル」を占拠したテロ集団「デッドセル」のリーダー。
ヴァンプからは「クイーン(姐御)」と呼ばれる。

際どい紺色のレオタードにコートを肩に掛けた金髪の黒人女性。自らを「不幸を呼ぶ女」と称している。


作中での活躍

雷電が潜入したのと同時に突入したSEAL10のブラヴォーチームが、シェル1の連絡橋で彼女と交戦。
5、6人の隊員が一斉にアサルトライフルを掃射し、さらにグレネード弾を撃ち込むが、銃弾はことごとく彼女を嫌うように逸れていき、グレネード弾は全て不発。

その後も攻撃を続けるも彼女には一斉通じず、彼女の手にしたレールガンでブラヴォーチームの隊員は全員、連絡橋ごと海に沈められた。
この時、何故か立ち去る時に大量の海鳥が落ちていった。
このように「不幸を呼ぶ女」という自称に反して、彼女の能力はその常識では考えられない程の強運である。
その後、ファットマンの仕掛けたC4を凍結させた雷電と、A脚底部の搬入ドッグで交戦。




「お前なら…私を殺せるか」



そう呟き、コンテナやフォークリフトをレールガンの圧倒的な火力で次々に破壊し、強引にいぶり出そうとする彼女に雷電も応戦するが、ソーコムの弾丸はやはり次々に彼女を避けていく。

これには雷電も「あの女、魔女かっ!?」と驚愕した。

成す術を無くした雷電だったが、そこにヴァンプが姿を現した。

一瞬の隙をついて、雷電は再びソーコムの引き金を引く。

弾丸はフォーチュンを逸れ、代わりにその横に立っていたヴァンプの眉間を捉え、即死した。

ヴァンプの死に動揺するフォーチュンは戦闘を放棄し、雷電はそのままエレベーターに乗り込みその場を後にした。


ここでしばらく彼女の出番はなくなるが、アーセナルギアS状直腸内での天狗兵との戦闘後に再び姿を現す。
武装はこれまでに述べたように個人携行用のレールガン。これのみである。

携行用とあるが、かなり大型。その火力は鉄製のコンテナや、巨大な連絡橋ひとつを軽く吹き飛ばす程。生身の人間なら直撃すれば即死は免れない。

ローズ曰く試作段階の兵器であり、暴発の危険性が非常に高いため、本来は実戦での運用は非現実的であるというが、彼女の強運はそれすらも押さえ込み、このピーキーな代物を難無く取り回してみせている。
…30年前にMSFが実用化していたのはきっと気のせい。



以下ネタバレ






正体

本名はヘレナ・ドルフ・ジャクソン。
プラント編の前日譚に当たるタンカー編において、オルガの父であるゴルルコビッチ大佐と共に、オセロットに殺害された海兵隊司令官スコット・ドルフの娘。

この後、程なくして夫のジャクソン大佐が汚職容疑によって刑務所送り。これが原因で母も自殺してしまう。

そしてフォーチュン自身も度重なるショックにより体調不良を引き起こし、子供を流産してしまった。

自分を追い詰めた母国への復讐心に苛まれた彼女は、夫に変わってデッドセルの二代目リーダーに就任。ソリダスと共に今回の武装蜂起へと至る。
自分のこれまでの不幸は、一連のタンカー事件の首謀者であるスネークのせいにあると思い込んでおり、アーセナルギア内でついに彼と対峙。結果はフォーチュンが手錠をかけてスネークを拘束した。

その後、スネークと共にアーセナルギアの甲板上に姿を現す。
ここでソリダスが必要としているのは、アーセナルのAIである「G.W」に隠された「愛国者達の名簿」だけであると語り、フォーチュンはアーセナル本体をソリダスから譲り受けようとする。


しかし、ここで現場に居合わせていたオセロットが、このビッグシェル内での事象は全て「愛国者達」によって仕組まれた、「シャドーモセス事件」を再現した「演習」であったと語る。


雷電はシャドーモセスにおけるスネーク、ソリダスはリキッド、オルガはサイボーグ忍者、そしてデッドセルはFOXHOUNDの隊員の役割(ロール)をそれぞれ与えられていた(例外はファットマンのみ)

この事実を知ったフォーチュンは激昂しオセロットに銃を向けるが、彼女の強運も「愛国者達」とオセロットが密かに仕込んだ電磁波発生装置のためであり、彼女の自己陶酔を助長するための物だった。

オセロット曰く、彼女は「どこにでもいる普通の女」。
A脚脚底部での戦闘の際、フォーチュンのHPが他のボスや主人公達と比べて極端に少ないのも、彼女自身がただの一般人に過ぎないことを示している。

オセロットが放った銃弾は彼女の左胸を貫くが、内臓逆位の体質で心臓が右胸にあるという強運から、辛うじて即死を免れている。
過去にピースウォーカーに搭載されていた電磁パルスとの関連性は不明。


そしてメタルギアRAYに乗り込んだオセロットは、その場にいた雷電、スネーク、ソリダスをまとめて葬り去ろうと、RAYのミサイル全弾を彼らに向けて発射。


だが、起き上がったフォーチュンが手をかざすと、ミサイルは全て彼女らを逸れていくという奇跡が起きた。


この予想外の出来事にさすがのオセロットも驚きを隠せず、スネークも「奇跡だ…幸運の女神…」と彼女を讃えた。


しかし、そこで持てる力を使い果たした彼女はゆっくりと崩れ落ち、絶命。

最期の最期、彼女は本当の強運を自らの手でつかみ取った。

サブスタンスの「SNAKE TALES」では、ただ運が良い明るい女性として登場している。


「お前なら…私を追記・修正できるか」

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最終更新:2025年03月30日 20:05