もぐら(仮)

登録日:2023/09/05 (火) 01:01:28
更新日:2025/04/23 Wed 23:41:22
所要時間:約 4 分で読めます






ナゾ生物とのゆる~い日常ギャグ




『もぐら(仮)』とは、やましたれおによる漫画作品。
2023年6月18日から『コロコロコミック』のwebサービス『週刊コロコロコミック』にて連載しており、毎週日曜日に更新されていた。

●目次

概要

奇妙な生命体と女子小学生の日々を描いた日常系ギャグ漫画。
マスコット的キャラと小学生によるギャグマンガ自体はコロコロの王道とも言えるコンセプトだが、作風はそれらの歴代コロコロ作品とは異なる緩い雰囲気として描かれている。
週刊コロコロは本誌より対象年齢が上にはなっているが、それを考慮してもコロコロ作品としてはやや異色的な内容の漫画と言えるだろう。

元々は『小学館 新人コミック大賞』の第90回児童部門の入選作として投稿された漫画。
その後に2022年夏に開催されたミラコログランプリに参加して勝ち抜き、『月刊コロコロコミック』2023年2月号にて読み切りとして掲載。
最終的に週刊コロコロコミックで連載が決まり、作者のやましたれおにとっては初の連載作品となった。
なお、新人コミック大賞版から週刊コロコロでの連載版に至るまで作品の設定に少なくない変更が見られる。

あらすじ

女子小学生の山田つっ子が帰宅すると、唐突に自室にワームホールが発生していた。
ワームホールからは謎の美少年と生き物なのかすら分からない謎の存在が出現する。
少年・山田ポールはつっ子の孫を名乗るが、いきなり1年後につっ子が原因で地球が滅亡すると告げる。

ポールはろくな説明もせずに「人類最後の希望」として「もぐら」という名前の謎の存在を置いていき、立ち去ってしまった。
様々な疑問をつっ子が抱く中、ひとまずもぐらとの緩い日常が始まるのだった…。

主な登場人物

  • 山田つっ子
ごく普通の小学6年生の女の子。孫を自称する山田ポール曰く、1年後に地球滅亡のきっかけとなる人物。
漫画家かつ奇人な父親のいる家庭環境を嘆くこともあるが、もぐらがやってきたこともあってそういう運命なのかもしれないと諦めつつある。
自宅には父親ともぐらという変態しかいないことから学校生活を安住の地としていたが、そこすらも時空のヒズミで人類の価値観がおかしくなっていることから崩れつつある。
言動はおおむね常識的ではあるものの、変な柄のTシャツを着ていることが多い。
ちなみにコロコロでは珍しい、入浴シーンが描かれた女子小学生(と言っても所謂サービスシーン的な要素はないが)。

  • もぐら
山田ポールが連れてきた謎の生命体。ポール曰く「人類最後の希望」らしい。
極めてマイペースで思考が読めない存在だが、永久機関を作ってしまった際には「今の人類には早い」としてなかったことにするという判断力もある。
麻雀や月に関する知識は深いのに何故か鳩の存在は知らなかったりするが、知能指数は90あるらしい。
正体は未来の人間がアズマモグラを改造したことで生み出された存在であり、一応名前の通りにモグラに相当する生物ではある。

  • 山田ポール
未来から地球滅亡を告げると同時にもぐらを預けてきた、つっ子の孫を名乗る少年。
孫のはずなのだが、つっ子とは全く似ていない外国人顔の爽やかイケメンという容姿。
そもそも地球が滅亡する筈なのに孫と名乗ってきたりと、色々と謎が多い人物。

  • パパ
つっ子の父親。漫画家であり、「主人公が鰤を持って逃げるクライマックス」というシーンがある謎の漫画を連載している。
娘と自称孫が対峙する場面を見ても特に動揺することもなく適当に受け入れるなど、普通の感性である娘に反して奇人。
漫画の下書き用資料にするための手伝いを娘に3時間も付き合わせるなど父親としてはいかがなものかという行動をする一方、料理の腕前は得意で娘の友人にも気軽に夕食を誘うなど気前の良い一面も見せる。

  • 山田だら子
つっ子の姉の女性。パチスロ店でもぐらと知り合ったことをきっかけに仲良くなった。
昼間からパチンコと酒を嗜んでいる大雑把な性格だが、一応学生で普段は実家にいる事はない模様。
もぐらと知り合った直後には、実家で17歩の対局をしていた。

  • 鈴木めが美
つっ子の友人の女子小学生。眼鏡をかけている容姿が特徴的。
ハマキガの一種であるリンゴコカクモンハマキを知っていたりと生物に関する知識が豊富。
変わっているところはあるがもぐらの存在を不思議がるなど感性は並の小学生だが、山田家に訪問して以降は麻雀をすぐに覚えてしまいハマってしまった。

  • 鈴木おけら
もぐらによく似ているがオケラをモチーフにした生命体。手巻きタバコを愛用する。
現代でもぐらが何もしないということで未来からやってきた自称「人類第二の希望」であり、つっ子を危険な存在として殺害を目論んでいる。
マイペースなもぐらと比べるとすぐにイラついてガラが悪い性格で、ガトリング砲を使用する。

つっ子の友人の女子小学生。めが美よりも出番はないが、友人枠としての登場はめが美よりも早い。
名前の示すように並な女子小学生で明るい性格だが、時空のヒズミの影響で価値観がおかしくなってしまったことからもぐらの存在をあっさりと受け入れた。

余談

  • 『小学館 新人コミック大賞』の児童部門の作品からそのままコロコロ系列の雑誌に連載となった作品は本作以前にも存在しており、『別冊コロコロコミック』で連載された『赤きエンザ』などが存在する。





追記・修正は、1年後に自分のせいで地球が滅亡すると告げられた後に変な生き物と暮らしている人にお願いします。

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最終更新:2025年04月23日 23:41