登録日:2025/08/26 Tue 01:25:00
更新日:2025/09/16 Tue 10:32:02
所要時間:約 5 分で読めます
『キャシャーン Sins』(CASSHERN Sins)は、
タツノコプロ制作のテレビアニメ。
2008年10月から2009年3月にかけて放送された。全24話。
【概要】
1973年放送の『
新造人間キャシャーン』を原典に再構築したリビルド作品。
引き継がれたのは一部の固有名詞とキャラクター原案、「ブライキング・ボス率いるロボットが人類に叛逆した」という設定のみ。
実写映画版同様にリメイクではない、ほぼ独立した作品となっている。
環境問題やロボットの意思などがテーマだった原典に対し、
ポストアポカリプス的・退廃的な世界観の中、
主人公キャシャーンが「罪」「希望」「命の価値」と向き合う哲学的・叙情的なストーリーが特徴。
監督・山内重保とシリーズ構成・
小林靖子のタッグから察せられる通り、雰囲気はほぼ終始シリアスでダーク。
馬越嘉彦によってデザインされたキャラクター達も、アクロバティックなアクションや荒々しく歪んだタッチを織り交ぜながら描かれる。
声優陣はTVアニメとしては珍しい程ベテランぞろい。実質新作で主要キャストの平均年齢48歳なんて昨今そう見かけないだろう。
彼らの熱演やカラーボトルの主題歌「青い花」、和田薫(アニメでは『
金田一少年の事件簿』『
D.Gray-man』などで知られる)の音楽もまた、抒情的な演出を彩る。
【あらすじ】
月という名の太陽・ルナの死から数百年。世界は「滅びの時代」を迎えていた。
人類に、そして人類に代わり地球を支配していたロボットたちにも、等しく絶滅の時が迫っていた。
荒廃した世界で、不滅と思われていた機械の身体も、それを補う部品も錆びて朽ちていく。
そんな世界で、記憶喪失のロボット・キャシャーンはあてもなく旅をしていた。
何故か滅びるどころか、傷ついても再生する体を持つキャシャーン。
いつしか「キャシャーンを喰らえば不死になる」という噂が広まり、多くのロボットがキャシャーンを狙うが、強大な力を持つキャシャーンに悉く返り討ちにされていく。
ある日、キャシャーンはロボットの少女・リンゴと出会う。
それがキャシャーンの過去、そして命と死に向き合う本当の旅の始まりだった。
【登場人物】
- ☆キャシャーン(CV:古谷徹)
- 記憶喪失の青年型ロボット。本作では東鉄也という出自を持たず、最初から「キャシャーン」として生まれた。
- あらゆるロボットが「滅び」を迎える中、幾ら傷ついても再生する不死身の身体を持つ。
- 普段は温厚な性格だが、時折我を失って凶暴化することがあり、不死性も相まって鬼神の如き力を発揮する。
- 声とビジュアルから聖闘士っぽいと言われていたが、3年半後に馬越デザインの聖闘士が描かれた際は逆にキャシャーンSinsっぽい等と言われることに
- ☆リューズ(CV:宮原永海)
- かつてキャシャーンに姉・リーザを殺されたというロボットの少女。
- 仇討ちのためキャシャーンを追うが、やがてキャシャーンの苦悩と真実を知り彼に寄りそうようになる。
- 最終的に彼女の言動が、キャシャーンに命について一つの答えを出させることになる。
- ☆リンゴ(CV:皆口裕子)
- 幼い少女のロボット。キャシャーンを「人間みたい」と評し、旅の先々で彼と関わる。
- 他のロボット同様に少しずつ「滅び」の影響を受けているが、何故か血や涙を流しているとしか思えない姿をみせる。
- “死の恐怖を知らずとも生きることの尊さ”を体現した存在といえる。
- ☆オージ(CV:チョー)
- リンゴの保護者であるロボット修理師(自身もロボット)。キャシャーンのことを知っており、露骨な嫌悪を向ける。
- “生き抜く者”として最後まで希望を支え続ける。
- ☆ルナ(CV:矢島晶子)
- 「月という名の太陽」と呼ばれ、人々の希望だった少女。キャシャーンに殺されたとされるが、救いを求めるロボットたちの前に姿を現す。
- 原典のヒロインという立ち位置から一転した、ある意味本作のラスボス的存在。
- ☆ディオ(CV:森川智之)
- キャシャーンに似たシルエットと互角の戦闘能力を誇るロボット。ただしキャシャーンのような不死性はない。
- キャシャーンを倒すことに異様なほどの執着を見せる。
- ☆レダ(CV:小山茉美)
- ディオと行動を共にする女性型ロボット。キャシャーン・ディオと共通の出自を持つ。ディオと共にロボット軍団の再興を図る。
- ☆ブライキング・ボス(CV:内海賢二)
- かつてロボット軍団を率いて、地上の支配権を人間から奪い取った王。しかし「滅び」はどうすることもできず、その原因を作った自分もまた落とし前をつける必要があるとしつつ世界を流離う。
- 演じた内海氏は唯一、旧作から同じブライキング・ボス役として続投した。
- ☆フレンダー
- 原典ではキャシャーンの愛犬を務めたロボット犬。レンチというロボットに育てられキャシャーンに敵対するが、後にキャシャーンの相棒となる。
- フレンダージェットなどの変形機能はなし。これは作風から浮くため削除したと思われる。
- ☆リーザ(CV:鈴木真仁)
- リューズの亡き姉。最初に「滅んだ」ロボット。
- ☆アコーズ(CV:中野裕斗)
- 人間の男。キャシャーンに罪との向き合い方を諭す。
- ☆ソフィータ(CV:秋谷智子)
- 滅びの天使と称される少女型ロボット。戦いの中でしか己を表現できない。
- ☆リズベル(CV:小山茉美)
- 廃工場で鐘を作ろうとするロボット。希望を象徴する存在。
- ☆ジャニス(CV:詩乃優花)
- 滅びの時代に希望の歌を届けるロボット。
- ☆ニコ(CV:川田妙子)
- 墓場のロボット少女。ルナを象徴する花を守る少女。
- ☆ドゥーン(CV:中野裕斗)
- ルナの元護衛ロボット。ルナへの盲信と純愛を貫く戦士。その死がルナの矛盾を暴く。
- ☆ジン(CV:関智一)
- 希望を信じる青年ロボット。人間とロボットが共存する未来を夢見る。
- ☆トロ(CV:菊池こころ)
- ジンと行動する人間の少年。ロボットの友人を救うことを夢にしている。
- ☆マルゴー(CV:石田彰)
- 芸術家ロボット。街を塗り続け、“生きた証”を残そうとする。
- ☆バルカン(CV:梁田清之)/マルス(CV:志賀克也)
- かつてブライキング・ボス軍団最強だった双子ロボット。コンビネーションで一度はディオを破るが……
- ☆ヘレネ(CV:詩乃優花)
- 兄・カストルと共にルナの城近くに陣取るロボットの女。
- リューズを含めた、戦いに生きる女性ロボットの葛藤を代弁する。
追記・修正お願いします。
- こういうことは言いたくないけど、全体的に(特に評価の部分)AIに出力させたんじゃないかと疑う文章構成なのが気になる。主題歌と本作のテーマの合致感とか書けると思うんだけど、追記修正するとなると全面的な手直しが必要になりそう。 -- 名無しさん (2025-08-26 04:48:04)
- 真面目な話、「人は、なんで死を忘れると、生まで忘れてしまうんだろう」ってセリフが最終話に呟かれるのが一番重かった。戦闘面も良かったよ、使い回し多いけど。歌が全部いいんだよなぁ。あと、当時ビジュアルと声優のおかげで白スーツ着た聖矢て言われてダメだった。ただ聖闘士が暴れてるだけやん、って…… -- 名無しさん (2025-08-26 09:35:16)
- 「評価」のところがChatGPT風過ぎて全く頭に入らん -- 名無しさん (2025-08-26 12:07:55)
- タツノコ繫がりでテッカマンブレードでは短命化してでも主人公のブレードに勝たんとしたエビルのポジションをブレードが担当したのは因果 -- 名無しさん (2025-08-26 23:34:25)
- 大好きなアニメだわ bd再販してほしい -- 名無しさん (2025-08-28 18:19:01)
- 好きなアニメの記事出来ててどんな内容かなと期待して開いたらあまりにも薄すぎてガッカリ。作り直せ -- 名無しさん (2025-08-29 21:31:11)
最終更新:2025年09月16日 10:32