ここら辺は治安が良い。
アルカナの丘、アルカナ信仰の本拠地に近く、人々が道を行き交うから。
だから、ワタシは今回の行き先に行くためのルートにこの道を選んだ。
冒険者だから、自衛はできる。
けれどわざわざ危ない道を依頼でもなく通る理由もない。
山脈を突っ切ったり、ジャングルを通る必要はない。
安全をかなぐり捨てて、速く着きたい旅でもないのだから。
それに、それぞれの生活が見える。人々と同じ時を歩めないワタシにとっては、少しだけ同じ時を歩んでるきになるから。
ケモミミを揺らしながら、街道を進んで。一つの店を見つける。
アルカナの丘、アルカナ信仰の本拠地に近く、人々が道を行き交うから。
だから、ワタシは今回の行き先に行くためのルートにこの道を選んだ。
冒険者だから、自衛はできる。
けれどわざわざ危ない道を依頼でもなく通る理由もない。
山脈を突っ切ったり、ジャングルを通る必要はない。
安全をかなぐり捨てて、速く着きたい旅でもないのだから。
それに、それぞれの生活が見える。人々と同じ時を歩めないワタシにとっては、少しだけ同じ時を歩んでるきになるから。
ケモミミを揺らしながら、街道を進んで。一つの店を見つける。
カフェ『ティータイム』。そこは、カフェ。
ちょうどおなかも少し空いてきたところ。
ワタシは目についたその繁盛している店に入ろうとして、「今店内はお客様で、いっぱいなんです。少しお待ち下さい」空色の長い髪のエプロン姿の女性が言う。
店員とワタシは推測する。
だから聞いた。
「そう、いつ頃になったら入れるとかある?それとも今日は終わり?」
返答はこうだった。
「ただいまの店内状況ですと、10分ほどで入れると思います。テラス席をご希望の場合はもうしばらくかかると思います」
申し訳なさそうに、けれど不思議と心地良い笑顔にさせる声で店員はそういった。
「わかった、待ってる。空いたほうでいいから」
ちょうどおなかも少し空いてきたところ。
ワタシは目についたその繁盛している店に入ろうとして、「今店内はお客様で、いっぱいなんです。少しお待ち下さい」空色の長い髪のエプロン姿の女性が言う。
店員とワタシは推測する。
だから聞いた。
「そう、いつ頃になったら入れるとかある?それとも今日は終わり?」
返答はこうだった。
「ただいまの店内状況ですと、10分ほどで入れると思います。テラス席をご希望の場合はもうしばらくかかると思います」
申し訳なさそうに、けれど不思議と心地良い笑顔にさせる声で店員はそういった。
「わかった、待ってる。空いたほうでいいから」
お腹も空いていたし、気になって足を止めたのも何かの縁。
そう思ったワタシは、待っていることにした。
そう思ったワタシは、待っていることにした。
周囲を歩く人々を見るのも面白い。
冒険者の集団この辺で活動しているのかはたまた、多くの店が集まる。
ワタシが歩いていく中でも、小規模から中規模のブリゲードハウスも見たし、防具屋や武器屋もあった。
そんな場所へ向かっていく人々なのかもしれない。
それから揃いの黒い喪服の少年、少女の集団を見た。
アルカナ教団の聖歌団なのだろう。
もしそうなら葬式が行われるのかもしれない。
さらには、花束を持って歩く人々もよく見かける。
アルカナの丘は立ち入り禁止だけど、一般人が供えるための供え物用の小さな祭壇が置かれていると聞いたことはある。そこに供えに行く人々かもしれない。
冒険者の集団この辺で活動しているのかはたまた、多くの店が集まる。
ワタシが歩いていく中でも、小規模から中規模のブリゲードハウスも見たし、防具屋や武器屋もあった。
そんな場所へ向かっていく人々なのかもしれない。
それから揃いの黒い喪服の少年、少女の集団を見た。
アルカナ教団の聖歌団なのだろう。
もしそうなら葬式が行われるのかもしれない。
さらには、花束を持って歩く人々もよく見かける。
アルカナの丘は立ち入り禁止だけど、一般人が供えるための供え物用の小さな祭壇が置かれていると聞いたことはある。そこに供えに行く人々かもしれない。
そうして、人々を見ていると先ほどの店員に呼ばれた。
「お客様案内の準備が整いました。案内します」
今度は笑みで。その感じはこちらも声と表情につられて思わず笑顔浮かべてしまいそうになるくらい、明るくいい接客だった。
そこから案内されて、席に通される。
ここの人気というテラス席ではなく店内の席。
席に着いてから、メニューのイラストを見せられ、多くの中から、ティータイムセットのストロベリーティーと、スコーンのセットを選択した。
おすすめの一つらしい。
「かしこまりしたティータイムセットのストロベリーティーとスコーンセットですね」
店員は注文を受けると、調理場の方に連絡を入れに行き、「ティータイムストロベリーティーとスコーン一つお願いします」と連絡を明るい声のまま伝えに行く。
「お客様案内の準備が整いました。案内します」
今度は笑みで。その感じはこちらも声と表情につられて思わず笑顔浮かべてしまいそうになるくらい、明るくいい接客だった。
そこから案内されて、席に通される。
ここの人気というテラス席ではなく店内の席。
席に着いてから、メニューのイラストを見せられ、多くの中から、ティータイムセットのストロベリーティーと、スコーンのセットを選択した。
おすすめの一つらしい。
「かしこまりしたティータイムセットのストロベリーティーとスコーンセットですね」
店員は注文を受けると、調理場の方に連絡を入れに行き、「ティータイムストロベリーティーとスコーン一つお願いします」と連絡を明るい声のまま伝えに行く。
料理を持っている間、辺りを見渡す。
いいところのお嬢様なのか質のいいシルクの魔力をまとった布のドレスを着た少女が見える。
銀できた輪、確か覚えているとおりならアルカナ教団のシンボルである分たれざる聖輪、それを持っている彼は熱心なアルカナ信者なのかもしれない。
さらには楽器を持った吟遊詩人らしき青年、家族連れできている獣人、ハートを一緒に作り「ダーリン」「ハニー」等と呼び合っている夫婦もしくは恋人だと思う人。
様々な人がこの店に来ているのが見えた。
いいところのお嬢様なのか質のいいシルクの魔力をまとった布のドレスを着た少女が見える。
銀できた輪、確か覚えているとおりならアルカナ教団のシンボルである分たれざる聖輪、それを持っている彼は熱心なアルカナ信者なのかもしれない。
さらには楽器を持った吟遊詩人らしき青年、家族連れできている獣人、ハートを一緒に作り「ダーリン」「ハニー」等と呼び合っている夫婦もしくは恋人だと思う人。
様々な人がこの店に来ているのが見えた。
そうこう周囲の人々を観察しているうちに店員が料理を持ってきた。
「こちらティータイムセットのストロベリーティーとスコーンとなります。今から、ストロベリーティーはティーカップに注ぎます。あと、お好みではちみつを入れたりつけてください」
ストロベリーティーとスコーン。それとお好みの蜂蜜。
ストロベリーティーはこの場でポットからティーカップへ店員の手によって注がれていく。
そうして注がれたストロベリーティーはいい香りが広がっていた。
「こちらティータイムセットのストロベリーティーとスコーンとなります。今から、ストロベリーティーはティーカップに注ぎます。あと、お好みではちみつを入れたりつけてください」
ストロベリーティーとスコーン。それとお好みの蜂蜜。
ストロベリーティーはこの場でポットからティーカップへ店員の手によって注がれていく。
そうして注がれたストロベリーティーはいい香りが広がっていた。
店員がまた別の客へ接客するために立ち去ったあと、ワタシはゆっくりと紅茶に手を伸ばす。
香りを嗅いでからゆっくりと口へ運ぶ。
蜂蜜は入れていないにほんのり甘いような気がする味。
次にスコーンを齧ってから紅茶を飲む。
スコーンの味わいと口どけが紅茶によってだんだん溶けていく。とても美味しい。
さらにスコーンを紅茶に浸して食べる。
これはこれで美味しい。
スコーンにはちみつをかけて、紅茶と共に。
これも美味しい。
こうして食べていけば気づけばスコーンはなくなり、紅茶も残り一口といったところ。
ワタシは名残惜しさを感じるつつ最後一口の紅茶を飲み干し飲み終える。
香りを嗅いでからゆっくりと口へ運ぶ。
蜂蜜は入れていないにほんのり甘いような気がする味。
次にスコーンを齧ってから紅茶を飲む。
スコーンの味わいと口どけが紅茶によってだんだん溶けていく。とても美味しい。
さらにスコーンを紅茶に浸して食べる。
これはこれで美味しい。
スコーンにはちみつをかけて、紅茶と共に。
これも美味しい。
こうして食べていけば気づけばスコーンはなくなり、紅茶も残り一口といったところ。
ワタシは名残惜しさを感じるつつ最後一口の紅茶を飲み干し飲み終える。
少しだけ休憩して店内で飲み終えたり逆に飲みに来たりして入れ替わった人々をみてから、会計をして店をあとにした。