シカニ公領 - アルカナアリアwiki

シカニ島の大部分を領有する公爵領。
公爵家は本来であればシカニ島の対岸、大鎌海峡の向こう側にも領地を有する(流石に旧帝都イルニア等の北部地域は除く)ため、シカニ公爵にしてイルニア副王の称号を持つ。イルニア副王とはルートヴィヒ狼帝により創設された称号で、皇帝の代理人として南イルニア諸侯をまとめ上げていく役割。
尚、イルニア副王の称号は革命終結後に「ズートラント公」となった傭兵隊長ワルドにも付与される予定であった。(南北イルニアに一人ずつ副王を置き、旧帝都イルニア?等を直轄化するのがヴィルヘルム四世の計画であったとも)

しかし、イルニア副王の称号ばらまきになりかねないこの一連の流れにシカニ公爵家は反発。革命側に加わった(名目上シカニ公領に属する)自治都市エリュクス市の独立を承認した上でアルカナ教団と通商保護を行った。
この時エリュクス市長とシカニ騎士団長、シカニ公爵が軍事、経済において(それまでと同じく)域内関税の事実上撤廃などで協力することに合意したものが「シカニ島条約機構」の原型となる。

シカニ公領はオリーブ、ブドウとそれを活かしたワイン、或いは麦やごく少数のコメといった農業が盛んである。
また、公爵の館のあるジズ市(古い現地語で「花」を指す)では造船等も行われている。
シカニ島という域内では揚陸時を除けば商品の関税が存在しないため、経済的にも帝国と共和国同盟の様々な商品が流入しやすい貿易ハブの一つとなっている。

テネブル=イルニアス軍団国という強力な魔王国家に近いこともあり、代々のシカニ公は領邦の軍事化を推し進めてきた。現シカニ公爵フィリベルトは特に、領外に頼らない独自の軍事化を長年行ってきた。
しかしそのための重税によってシカニの文化は衰退しており、これをよく思わず、武力クーデターのような手段で公に直訴し、皇帝に軍事化のための援助を請わせようという動きもある。

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シカニ公爵フィリベルト…現シカニ公