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ヘリコプターガイド

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最終更新日 : 2018年11月21日

ヘリコプターガイド(WIP)

Arma 3 でヘリコプターを操縦するためのガイド

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1. 操作設定

1-1. 推奨キー設定

  使用キー     デフォルト設定         推奨設定      
Aキー Left Turn Cyclic Left
Dキー Right Turn Cyclic Right

1-2. コントローラー


前提知識
【デジタル入力】
デジタル入力はONとOFFの離散値による入力方法。0か1のみの情報がソフトウェアに伝えられる。
一般的なキーボードやボタン操作が該当する。

【アナログ入力】
アナログ入力は連続値による入力方法。0~1間の数値が連続してソフトウェアに伝えられる。
ジョイスティックや感圧式ボタンが該当する。

代表的なコントローラーには次のようなものがあります
  1. キーボード&マウス
  2. ゲームパッド
  3. フライトシミュレータ用コントローラー
これらに加えTrackIRなどがあれば、より快適な操作が可能となるでしょう。

1-2-1. キーボード&マウス

基本的な操作ならこれで十分です。
コントローラーの不調時など、緊急時にも使えるように慣れておきましょう!
【長所】
WASDキーとマウスで機体操作と視点操作を使い分けることができる。
他のキー操作も同時に行いやすく、万人におすすめできる操作方法。
【欠点】
キー入力はデジタル入力であるため、スムーズで繊細な操作をすることが困難である。
マウス入力は、基準点(ゼロ点)が直感的に確認しにくい。

1-2-2. ゲームパッド

アナログ入力を求めるならコレ!
【長所】
アナログスティックによってアナログ入力が可能となり、より繊細な航空機操作が可能となる。
手や指への負担が軽減される。
【短所】
操縦以外のキー操作が物理的に利用しにくくなる。
特に、視点操作に支障が出やすい。
TrackIRの併用を推奨する。
アナログスティックによる視点操作は癖があるので注意。

1-2-3. フライトシミュレータ用コントローラー

繊細な操作をするならコレ
【長所】
豊富な独立キーとアナログ入力装置であらゆる状況にも対応できる。
スロットルの繊細な入力が可能となる。
【短所】
性能と値段が正比例し、特に高性能な製品は非常に高価である。
視点操作に支障が出るので、TrackIRが必須である。


2. ヘリコプターの基礎知識

ヘリコプターについての簡単な航空力学

2-1. ヘリコプターとは

ヘリコプターはブレード状の主翼がエンジンによって回転することで揚力を得る航空機である。
最大の特徴としてホバリング(静止飛行)が可能であり、離着陸には長大な滑走路を必要としないことです。

2-2. ヘリコプターの構成要素

ヘリコプターは次の要素で構成されています。
HULL 機体 ATRQ アンチ・トルク・ローター
ENG エンジン INST アビオニクス(航空電子機器)
FUEL 燃料タンク GEAR 降着装置
MROT メインローター SLG 吊り上げ装置


2-3. ヘリコプターの運動要素

2-3-1. 運動軸

航空機はピッチング、ローリング、ヨーイングの3つの軸を基準に運動をする。

ヘリコプターの操縦は「サイクリック・スティック」、「コレクティブ・レバー」、「ラダー・ペダル」によって操作することができる。
  • サイクリック・スティック:メインローターによる機体姿勢のコントロールを行う(ピッチング、ローリング)
  • コレクティブ・レバー:回転翼の出力を調整する
  • ラダー・ペダル:アンチトルクローターによる機体姿勢の制御を行う(ヨーイング)

2-3-2. 揚力

航空機は主翼の形状と、そこに流れる空気(気流)によって揚力を獲得している。
固定翼機は機速によって気流を獲得しているが、回転翼機は主翼の回転のよって気流を獲得している。

ヘリコプターの昇降はローターの回転数ではなく、回転翼のピッチ角によって制御される。
回転翼の迎え角が大きければ、大きな揚力が発生し、大きな抵抗が発生する。
回転翼の迎え角が小さければ、小さな揚力が発生し、小さな抵抗が発生する。

ヘリコプターの姿勢制御(ピッチング、ローリング)は、主回転翼を回転角ごとに迎え角を設定し、それから生じる揚力の差を利用して行われる。

2-3-3. アンチ・トルク

ヘリコプターは主回転翼が回転する反作用で、機体が手回転翼とは逆向きに回転を始める。
この機体回転を抑えるのがアンチトルクローターである。
アンチトルクローターの出力をコントロールすることで、機体の姿勢制御(ヨーイング)を行うことができる。

アンチトルクローターが破損した場合、機体は主回転翼とは逆向きに回転を始める。
この回転は、機速が低速であるほど激しくなり、機体の回転が早いほど主回転翼から得られる揚力は相対的に小さくなる。

2-3-4. 飛行に影響を与える気流

ヘリコプターの回転翼には、上から下に流れる気流が発生する。(厳密には揚力の逆方向である。)
その気流(ダウンウォッシュ)に巻き込まれると、急激に機体が降下する。
地面近くではダウンウォッシュが地面によって阻害され、ローター上面から流込む空気の吸い込み速度が遅くなり、回転翼の迎え角が大きくなったときと同じ効果を受ける。
これを地面効果といい、低高度での機体の操作感覚に影響を与える。
着陸直前に機体がふらつく(不安定になる)のは地面効果の影響である。

2-3-5. その他特筆事項

ヘリコプターの主回転翼の回転はエンジン出力によって得られる。
ヘリコプターはエンジンが停止しても、ある程度の条件が揃っていれば安全に着陸することができる。
この操作を「オートローテーション」と言い、ヘリコプター操縦するすべての者の必須スキルである。

オートローテーションやアンチトルクローターが破損した場合の操縦は後術します。



3. 安全な離着陸とは

すべての航空機は「安全に離陸」し「安全に着陸」することが要求されます。

3-1. 安全な離陸

安全な離陸を行うためには、飛行前点検が欠かせません。
  • ヘリコプターの周辺に離陸の妨げになるようなものはないか
  • 機体にダメージはないか
  • 燃料は十分にあるか
  • 操縦装置(マウス、キーボード、コントローラー)に異常はないか
  • 操縦方法は正しいか(スタンダード・フライト・モデル または アドバンスド・フライト・モデル)

3-1-1. 周辺の確認

離陸前に、ローターの回転範囲内に障害物がないか確認し、障害物があれば移動させましょう。
特に、補給トラックが近くにある場合に注意を払ってください。

3-1-2. 機体にダメージはないか

飛行前に機体のダメージを確認しましょう。
機体を配置したときや、何かしらの事故によって、機体にダメージがある場合があります。
機体にダメージがあれば、飛行前にかならず可能な限りの修理をするべきです。

離陸する場所が斜面であれば、斜面下方に障害物がないか確認しましょう。
斜面からの離陸は、離陸直後に機体が斜面下方に流れます。

3-1-3. 燃料は十分にあるか

いついかなる時も燃料が十分料搭載されているとは限りません。
燃料漏れを修理したばかりの機体や、引き継ぎしたばかりの機体には飛行に十分な燃料が搭載されていない可能性があります。

3-1-4. 操縦装置に異常はないか

操作前に、操縦装置(マウス、キーボード、コントローラー)の確認をしましょう。
無線マウスの電池が切れそうであったり、コントローラーのモードが異なっていたりと、操縦装置の異常によって事故が発生する可能性は十分考えられます。

3-1-5. 操縦方法は正しいか

COOPでは原則スタンダードの操縦方法を使用してください。
AFM(アドバンスド・フライト・モデル)は予期せぬ事故が起こりうる可能性が非常に高いです。

3-2. 安全な着陸

安全な着陸を行うためには飛行計画を立てることが重要になります。
  • 飛行ルートの選定
  • 着陸地点の把握
  • 着陸準備飛行
  • 着陸地点の目視点検

3-2-1. 飛行ルートの選定

飛行ルートの選定時は、激しい高度差に注意してください。
特に、急な崖下に着陸するときは進入速度が大きくなりすぎないようにしましょう。
飛行ルートは極力高低差が等しいルートを選択するのが無難です。

3-2-2. 着陸地点の把握

着陸地点がどのような地形であるかをマップ上から判断しましょう。
着陸地点の周辺に何があるか、着陸地点は平たいか、着陸地点は安全かなど。

3-2-3. 着陸準備飛行

安全に着陸するためには、着陸準備飛行をすることが欠かせません。
まず第一に、着陸地点に近づくにつれて減速する必要があります。
着陸地点1km手前で、速度120km/h程度まで減速させましょう。

高速で着陸地点に接近すると、減速が間に合わず、着陸地点を通り過ぎてしまうばかりか、敵に姿を晒してしまったり、急減速による事故が発生してしまたりと、多くの危険が生じてしまいます。

着陸地点を通り過ぎるぐらいなら着陸地点手前でホバリングしましょう。
特に、復数の機体で着陸地点に向かうのであれば、着陸地点手前にHelicopter Hold Pointを設置し、そこで全機がホバリングで待機し、1機づつ着陸するようにしましょう。

また、ゆっくりと着陸地点に接近することで、着陸地点の状況を余裕を持って確認することができます。
Co-Pilot(副操縦士)や乗員はPilotが確認できない場所の状況などを積極的に伝えるようにしましょう。

3-2-4. 着陸地点の目視点検

着陸地点がどのような状態であるかを確認することは非常に重要です。
マップ上では着陸できると判断できた場所であっても、現地がそうであるとは限りません。

小さな岩や背の高い丈夫な草木、電線、残骸など、着陸に支障が出るあらゆる物に注意を払いましょう。

3-3. 離着陸のTip

離着陸に自信がない場合は「Auto-Hover」を使用しましょう。
Auto-Hoverを使うことは決して恥ずかしいことではありません。見栄を張って事故を起こすことこそが恥ずかしいことです。
離着陸時に後退飛行することは避ける。
後退飛行は後方が安全であると確認されていても控えるべきです。
着陸不可能と判断した場合は、着陸を中止する。
指揮官の指示であっても、機長は安全を最優先すべきです。着陸不可能である場合は直ちに着陸を中止し、指揮官にその旨を伝えましょう。


4. Arma 3でのヘリコプターの操縦


ここが一番難しい・・・

エンジンをスタートさせ、ローターの回転数が最大となるまで待機する。
上昇キーを長押しし、任意の高度まで機体を上昇させる。
操縦桿を前に倒し(Wキーを押し)、機体を前方にバンクさせ(傾かせ)、機体を前進させる。
機体を旋回させたい場合は、旋回したい方向に操縦桿を倒し(A/Dキーを押す)、機体をバンクさせ、操縦桿を引く(Sキーを押す)。
減速する場合は、操縦桿を引き、機体を後ろに傾け、速度を低下させる。この時、高度が上がってしまうので、降下キーを押す。

速度と高度の関係は運動エネルギーと位置エネルギーの保存則の関係をイメージすると良い。
機種が移動方向を向いているときは、速度を落とすと高度が上がり、高度を下げると速度が上がる。

低速状態では、機首方向を任意の方向に保つことができるが、一定速度以上になると、機首は自然と進行方向を向く。
これを利用して、アンチトルクローターの故障による機体の回転から脱出することができる。

エンジンが停止したとしてもオートローテーションによって生存できる場合があることを覚えておく。
エンジンが停止したらコレクティブを最小にし、ローターが発生させる抵抗を最小にする。
着陸可能地点を見つけ、機首をその方向へ向ける。この際、速度が極端に低下しないよう注意する。
コレクティブを最小に保ったまま、機体を水平または+5°ぐらいの姿勢にし、速度を120~80km/h程度まで減速させる。
上記の状態を維持すると、回転翼を通過する気流の影響で、メインローターの回転数が一時的に回復する。
高度が20mを下回ったら、コレクティブを徐々に上げ、降下速度を低下させる。
機首をさらに上げ、コレクティブを最大にし、着陸を試みる。


5. トレーニング

ヘリコプターのトレーニングは「どれだけ飛行したか」が重要視されるが、目的を持ってトレーニングすることでより効率よく練習することができる。
ここでは、シンプルかつ重要なトレーニング目標を紹介します。

5-1. 着陸トレーニング

着陸トレーニングは最も重要なトレーニングです。
すべての航空機は一度離陸したら必ず着陸しなければなりません!

Lv.1 空港での離着陸トレーニング
まず初めに、空港などの広く平たい地面に確実に着陸できるようになることを目指しましょう。
安全に着陸できれば、着陸地点はどこでもOKです。

はじめはAuto-Hoverを使って、安全に機体が地面に着陸するために「垂直速度」の間隔をつかみましょう。

Lv.2 ヘリパッドへの着陸
ヘリパッドなど、限定的な広さの地上に着陸するトレーニングです。
広いところから練習を始め、徐々に狭いところへ着陸できるように練習しましょう。
最終的には、機体の大きさギリギリの場所へと着陸できるようになることが目標です。

このトレーニングは、ヘリコプターに乗り続ける限り必要なトレーニングです。

Lv.3 建物上への着陸
ヘリコプターを建物の屋上など、限定的かつ危険な場所に着陸させるためのトレーニングです。
Armaでは、現実のようにヘリコプターの重さで建物が倒壊することはないので安心して着陸させてください。

建物の屋上への着陸は、周囲の環境や機体サイズの把握、地面効果の影響など様々な影響を受けてしまいます。
これを克服するため、着陸可能でありそうな建物の屋上へは積極的に着陸を試みましょう。

5-2. 飛行トレーニング


Lv.1 水平飛行のトレーニング
はじめは高度を維持した飛行を継続できるようにトレーニングしましょう。
この時、高度200~400メートル程度の高度で練習をすることをオススメします。
このトレーニングは海上で行うことで、高度変化を繊細に読み取ることができます。

ヘリコプターは固定翼機とは違い、高度を固定して飛行することが非常に難しいです。
±50メートル程度から高度の維持のトレーニングを開始し、プラスマイナスの幅を狭くしていくことを意識したトレーニングをしましょう。

Lv.2 陸上飛行トレーニング
海上など、広く平たい場所での水平飛行に慣れたきたら、次は陸上を飛行しましょう。
高度は50~100メートル程度を維持し、山や背の高い人工物を避ける飛行のトレーニングをしましょう。

Lv.3 速度制限トレーニング
今度は速度を調節するトレーニングを行います。
任意の速度で飛行することを意識しましょう。

高速で飛行することは簡単ですが、低速で飛行することは意外と難しいことです。
また、この技術は編隊飛行を行うための必須スキルになります。












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