最終更新日 : 2021年02月19日
対戦車砲弾 - Launcher Ammo
Arma 3でよく見る弾薬の違いについて
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砲弾の種類と用途
砲弾の種類
対戦車砲は、対車両以外にも対人や対陣地としても使用される。
対戦車砲は、その用途に合わせて砲弾を選択して使用することができ、砲弾は以下のうようなものが代表される。
対戦車砲は、その用途に合わせて砲弾を選択して使用することができ、砲弾は以下のうようなものが代表される。
- 榴弾 (HE)
- 砲弾の爆発によって、爆風や破片などで攻撃する。
- 成形炸薬弾 (HEAT)
- モンロー/ノイマン効果を利用する、装甲貫通を目的とした砲弾。
同等の弾種として、HEAAというものも存在する。 - 多目的榴弾 (HEDP)
- 成形炸薬弾に榴弾の能力を付与した砲弾。
様々な用途に使用できるが、能力はそれぞれのものより劣る。 - 装弾筒付翼安定式徹甲弾(APFSDS)
- 質量の大きい金属で作られた矢のような砲弾。
細く鋭く重たい砲弾を超高速(1200m~1500m/sec)で着弾させることで装甲を貫通させる。
HEATは炸薬の爆発を利用した「化学エネルギー弾」と呼ばれ、APFSDSは質量と速度を利用した「運動エネルギー弾」と呼ばれる。
APFSDSは発射時の反動が非常に強力であるため、戦車以外での運用は現実的ではない。
一方で、HEATは低速での射出でも装甲貫通能力を失わないため、個人携帯対戦車砲での運用が可能である。
APFSDSは発射時の反動が非常に強力であるため、戦車以外での運用は現実的ではない。
一方で、HEATは低速での射出でも装甲貫通能力を失わないため、個人携帯対戦車砲での運用が可能である。
略称と正式名称
- HE
- High Explosive
- HEDP
- High Explosive Dual Purpose
- HEAT
- High-Explosive Anti-Tank
- APFSDS
- Armor-Piercing Fin-Stabilized Discarding Sabot
砲弾の用途
砲弾は貫通と爆発のどちらが必要かで砲弾の種類を選ぶ必要がある。
- 装甲への貫通力が要求される場合は、HEAT・HEDPを選択する
- 爆発・破片により危害を加える目的であれば、HE・HEDPを選択する
- HEDPは、貫通力と爆発力を併せ持っているため、装甲車両とその周辺の歩兵を同時に攻撃することが可能である。
攻撃対象 | 使用砲弾 |
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装甲車両(TANK,IFV) | APFSDS・HEAT |
軽装甲車両(APC,Technical) | HEAT・HEDP |
人または陣地 | HE・HEDP |
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RPG-7V2
RPG:Ручной Противотанковый Гранатомёт(ルチノーイ・プラチヴァターンカヴィイ・グラナタミョート)の略
映画やゲームなどで頻出する傑作対戦車兵器。
弾頭が豊富なので、様々な用途で使用することができます。
欠点は、初見での使用しづらさと、短い射程距離。
映画やゲームなどで頻出する傑作対戦車兵器。
弾頭が豊富なので、様々な用途で使用することができます。
欠点は、初見での使用しづらさと、短い射程距離。
砲弾の種類 | 簡単な説明 |
PG-7V | 弾種:HEAT 装甲貫通力:260mm RHA 有効射程 : 500m 初期型弾頭 |
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PG-7VM | 弾種:HEAT 装甲貫通力:300mm RHA 有効射程 : 500m PG-7Vの近代化改修版 |
PG-7VS | 弾種:HEAT 装甲貫通力:400mm RHA 有効射程 : 500m PG-7VMの改良版 |
PG-7VL | 弾種:HEAT 装甲貫通力:500mm RHA 有効射程 : 300m NATO軍戦車と対抗するために開発された弾頭 |
PG-7VR | 弾種:Dual HEAT 装甲貫通力:600~750mm RHA 有効射程 : 200m 爆発反応装甲に対応した弾頭 |
OG-7V | 弾種:40 mm Fragmentation 装甲貫通力:なし 有効射程 : 350m 40mm破片榴弾、推進装置は装着していない |
TBG-7V | 弾種:Thermobaric 装甲貫通力:なし 有効射程 : 200m 市街地戦用対人弾頭 |
Type-69 Airburst | 弾種:対人弾頭用 装甲貫通力:なし 有効射程 : 500m中国製空中炸裂弾頭 地面に着弾後高さ2mまでバウンドし起爆することで周囲に大量の鉄球をばら撒く。 |
※有効射程 : TGO-7V3を使用した場合の照準限界距離 |

RPG-7の光学照準器
RPG-7V2は弾頭を変更することによって様々な用途で使用できる一方で、その弾頭によって弾道が変わってしまいます。
デフォルトの照準器(アイアンサイト)では各弾頭の射ち分けが非常に難しいため、専用のスコープと併用することを推奨します。
デフォルトの照準器(アイアンサイト)では各弾頭の射ち分けが非常に難しいため、専用のスコープと併用することを推奨します。
TGO-7V3照準器
弾頭ごとに専用のレティクルがあり、それに弾頭と距離をあわせて発射します。
弾頭ごとに専用のレティクルがあり、それに弾頭と距離をあわせて発射します。

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使い捨て対戦車火器
使い捨て対戦車火器は再装填できませんが、装填式のものと比べ軽量で、携帯性に優れています。
ランチャーを使い捨てにすると言うより、弾薬ケースに発射機能を付けるという発想で設計されています。
ランチャーを使い捨てにすると言うより、弾薬ケースに発射機能を付けるという発想で設計されています。
弾薬の種類 | 簡単な説明 |
M136 | 米国製使い捨て対車両ロケットランチャー 通称AT4。弾種については上記を参照。 |
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M72A7 | 米国製使い捨て軽対車両ロケットランチャー 米海軍が使用している。Navy SEALs系の映画でよく見る。 |
NLAW | イギリスとスウェーデンで共同開発された使い捨て対車両誘導式ロケットランチャー 詳細はこちら |
RPG-26 | ロシア製使い捨て軽対車両ロケットランチャー 小型でIFVを無力化させるほどの威力もあるが、狙いにくいため訓練必須。 |
RShG-2 | ロシア製使い捨て軽対人ロケットランチャー RPG-26とよく似ているがこちらは対人用。 |
RPG-75 | チェコスロバキア製の使い捨て軽対車両ロケットランチャー |
RBR-M80 | ユーゴスラビア製使い捨て軽対車両ロケットランチャー |
Panzerfaust 60 | ドイツ製使い捨て軽対車両ロケットランチャー 第二次世界大戦中のドイツが開発した歴史的な対戦車兵器。 威力はあるが飛距離が30~90mと現代戦においては厳しいものがある。 |
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戦車砲弾 - Tank Ammo
個人携帯用の対戦車砲弾が爆発を利用して目標に損害を与える一方で、戦車砲弾はより物理的な方法で損害を与えます。
戦車砲弾はタングステンや劣化ウランなどの硬く重い金属を1500m/s程度で発射します。
そのため、反動が非常に強く、戦車以外での使用は適さないのです。
戦車砲弾はタングステンや劣化ウランなどの硬く重い金属を1500m/s程度で発射します。
そのため、反動が非常に強く、戦車以外での使用は適さないのです。
砲弾の種類 | 簡単な説明 |
APDS | Armor Piercing Discarding Sabot - 装弾筒付徹甲弾 運動エネルギーで装甲を貫通させる。斜めから撃ち込んでも貫通できる。 |
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APDS-T | Armor Piercing Discarding Sabot with Tracer トレーサー付きAPDF弾 |
APFSDS | Armor Piercing, Fin Stabilized, Discarding Sabot - 装弾筒付翼安定徹甲弾 APDSに安定翼を追加した砲弾。現在主流の対戦車砲弾はこれ。 安定翼によって精度が増したが、横風や加工精度によって弾道に誤差が発生する。 |
HESH | High Explosive Squash Head - 粘着榴弾 弾頭が装甲表面で潰れてから炸裂し、その衝撃波で装甲内部の人員や機材にダメージを与える。 着弾時の爆発で周囲の人員へのダメージも期待できる。 安価で砲身への負荷も少ないので現在も使用されている。 |
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その他用語
砲弾の種類 | 簡単な説明 |
ATGM | Anti Tank Guided Missile - 対戦車誘導ミサイル ロシアは戦車の主砲からATGMを発射することができる。 |
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サーモバリック爆弾 | 燃料気化爆弾 - 爆片で加害する他の爆弾とは異なり、爆圧での加害する爆弾。 一時爆発で燃料を散布し二次爆発で引火させ、人工的に自由空間蒸気雲爆発を発生させている。 爆発というより、爆発的に燃焼している様子が次の動画でよく分かる。 Youtube |
タンデム弾頭 | 主弾頭の前方に小型の副弾頭を取り付けたもの。 副弾頭で爆発反応装甲を無力化し、主弾頭が装甲を貫通させる。 |
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動画資料
HEAT
APFSDS
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