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医療システム

最終更新:

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最終更新日 : 2024年04月06日

医療システム

ACE3 Version 3.13.1
ACE3 Wiki(英語)

+ Ver.3.13.0の最小限の解説を開く
Ver.3.13.0の最小限の解説
  • 非常に大きなダメージを受けるとKIAするように
  • 気絶時のエフェクトの変更
  • 骨折の概念の追加
    • 骨折を治療するアイテムの追加>Sprint
  • 痛みによって心拍数が増加するように
    • Adenosineの重要性が増した
  • Surgical(縫合)の仕様変更
    • 傷が消えるのではなく、縫合済みという状態になるように
    • 自己縫合が可能となった
  • 自己輸血が可能となった
  • PAKの仕様変更
    • 気絶しているキャラクターに対して使用できなくなった
      • 心肺蘇生はCPRもしくは[[AED>>ADV - ACE CPR]でしか行えない
    • 意識のあるキャラクターならば全回復させることができる
    • 使用しても消費しないように
  • Apinephirin(エピネフリン)の削除
  • 自己治療より他者を治療するほうが早くなるように
  • Morphine(モルヒネ)の効果時間が900秒から1800秒に

このページはMENTAIKO COOP SERVERの設定を基に記述されています。

- 目次を開く


MENTAIKO COOP Serverの医療設定

  • 死亡関係
    • 大きなダメージを受けると死亡する
    • 心停止が10分継続すると死亡する
    • リスポーン有り、前線復帰可能
  • Surgical Kit
    • MedicおよびDoctorのみが使用可能
    • 使用場所に制限はない
    • 使用してもアイテムを消費しない
  • Personal Aid Kit
    • Doctorのみが使用可能
    • 使用場所に制限はない
    • 使用してもアイテムを消費しない
  • ADV - ACE CPR Addon導入済み
    • AEDはMedicおよびDoctorのみが使用可能
    • MedicではなくともCPRで蘇生可能



ACE3 Medical Systemについて


  • ACE3 にて追加された Medical System は、Arma 3デフォルトより現実的な治療シミュレーションシステムです。このシステムは現実で使用されている TCCC(Tactical Combat Casualty Care)基づいて設計されています。このシステムによって負傷はより複雑なものへと変更され、負傷や治療がプレイヤーに与える影響がより大きなものになりました。

主な変更点


  1. 負傷システム
    ACE3 では負傷した原因によって様々な負傷が発生します。擦り傷、切り傷、打撲、銃槍など、負傷によって出血量や痛みの量、再出血する確率が異なります。
    また、心拍数や血圧の概念があり、外的な要因だけでなく内的な要因も戦闘に影響を及ぼします。
  2. 治療システム
    ACE3では新しい治療システムが追加されました。
    止血、投薬、外科治療の3つが柱となり、段階を追って治療を行う必要があります。
  3. 医薬品アイテムの追加
    治療システムを実現するために多くの医療アイテムが追加されました。
    5種類の止血アイテム、4種類の注射器、3種類の輸血剤、2種類の外科用具など。
  4. 医療レベルシステム
    一般兵科、Medic、Doctor でそれぞれ行うことのできる医療レベルが異なります。
    高レベルの医療者は重症患者であっても戦闘可能状態まで回復させることができます。
    また、医療車両や医療施設内では、すべての兵科の医療レベルが 1 段階アップします(一般兵→Medic、Medic→Doctor)。

医療手順


  1. 負傷箇所の確認
  2. 止血
  3. 投薬治療
  4. 重傷者は衛生兵へ

  • 的確かつ素早く柔軟な対応をするのにはシステムへの十分な理解が必要ですが、現場での応急処置などでは止血とMorphine、Epinephrine の知識があれば十分です。はじめは複雑でわかりにくい本システムですが、理不尽な要素や現実のような治療リスク等はほとんどないため、少しの知識と練習で十分な治療行為が可能になります。
  • メディカルシステムの練習は MENTAIKO COOP サーバーの「Training HQ」にて行うことができます。
  • MENTAIKO Server に参加されている方なら誰でも利用可能です。(※設定上、死亡した AI がスポーンしてしまう事があります。死亡しているかどうかは、「キャラクターからインベントリが開くかどうか」または「血圧が 0/0 となっているか」で確認できます。)



ACE3で追加された医薬品

  • ACE3ではデフォルトの医薬品(First Aid Kit,Medkit)が削除され、詳細にシミュレートされた様々な医薬品が追加されました。
  • ゲーム内で車両やコンテナなどのインベントリでFirst Aid KitやMedikitを見かけることがありますが、ACE3環境下ではそれらのアイテムは自分のインベントリに入れたと同時にACE3の医薬品アイテムに変換されます

包帯・止血帯 傷口を保護し、止血に使用するアイテム
それぞれ「止血効率」「有効時間」「再出血確率(包帯の外れやすさ)」が異なりる。
注射器 投薬により状態異常を緩和する。
IV (静脈注射) 点滴。出血で失った血液を補充する。
外科用品 衛生兵が使用できる高度な医療器具。

医薬品の一覧と概要


包帯・止血帯
Bandage(basic)
包帯(緊急圧迫)
標準的な万能包帯。
初心者の方にオススメ。
Bandgge(Elastic)
包帯(伸縮)
大きな傷の一度で保護できる包帯。
止血効率は最高だが有効時間が短く外れやすい。
最長でも2分程度。
Bandgge(QuickClot)
緊急圧迫止血包帯(クイッククロット)
有効時間が長く外れにくい包帯。
その代りとして、止血効率が悪い。
最長50分程度有効。
Packing Bandage
弾性包帯
有効時間は長いが、外れやすい包帯。
最低でも8分程度は有効なので戦闘時の一時止血に。
Tourniquet (CAT)
止血帯(CAT)
一時的な手足の止血に使用する。傷口は保護できないが、出血は止まる。
長時間使用すると強い痛みが発生する。
Splint
添え木
骨折を治療するもの。
薬品
Adenosine autoinjector
アデノシン注射器
心拍数を低下させるための薬。
心拍数が異常に高くなった場合に使用する。
有効時間:2分
Epinephrine autoinjector
アドレナリン注射器
心拍数を大きく上昇させるための薬。
Morphineとセットで使用する。
心肺蘇生の成功率を上げることにも使用する。
有効時間:2分
Morphine autoinjector
モルヒネ注射器
痛みを取り除くための薬。
副作用として心拍数が大きく低下する。
有効時間:30分
Painkillers
鎮痛剤
痛みを取り除くための錠剤(10回分)。
低リスクの鎮痛剤。
有効時間:7分
IV・輸血用血液製剤
Blood IV
血液 IV
血液
失った血液を補充する。
現時点では血液型関係なく使用可能
冷蔵保存も不要
Plasma IV
血しょう IV
血漿
失った血液を補充する。
Saline IV
生理食塩水 IV
生理食塩水
失った血液を補充する。
医療器具
Surgical Kit
縫合キット
傷口を縫合するための外科キット。
縫合することで傷口は完全に塞がる。
Personal Aid Kit
応急処置キット
全ての状態異常を回復させる。
包帯による完全止血後に使用可能になる。
Automated External Defibrillator
AED
心拍を蘇生するための装置。
※現実のAEDとは役割が異なるので注意
外部サイト: AEDって?
その他
Bodybag
死体袋
死体を保護し運搬する際に使用する。
Earplug
耳栓
大きな音(発砲音・爆発音)から聴覚を保護する。
医薬品ではないが掲載。

医薬品携行数

携帯する医薬品の参考数
状況に応じて、数を調整することをオススメします。

アイテム名 一般兵 Medic Doctor
包帯・止血帯
Bandage (Basic)
包帯(緊急圧迫)
※1
Bandage (Elastic)
包帯(伸縮)
6 12 24
Bandage (QuickClot)
緊急圧迫止血包帯(クイッククロット)
6 12 12
Packing Bandage
弾性包帯
12 36 24
Tourniquet (CAT)
止血帯(CAT)
4 12 8
Sprint
添え木器
4 12 12
薬品
Adenosine autoinjector
アデノシン注射器
- 2 2
Epinephrine autoinjector
アドレナリン注射器
2 20 12
Morphine autoinjector
モルヒネ注射器
1 10 6
Painkillers
鎮痛剤
1 10 6
IV
Saline IV (1000ml)
生理食塩水 IV (1000ml)
2 6 8
Saline IV (500ml)
生理食塩水 IV (500ml)
- 4 -
医療器具
Surgical Kit
縫合キット
- 1 1
Personal Aid Kit
応急処置キット
- - 1
AED (ADV - ACE CPR) - 1 1
その他
Earplug
耳栓
1 1 1
※1 包帯は種類の違いがよくわからない場合はBandage (Basic)/包帯(緊急圧迫)を使用してください。

包帯の使い分け

Bandage (Basic)/包帯(緊急圧迫)
万能包帯。長所もなければ短所もない。全部これでOKという人も。
Bandage (Elastic)/包帯(伸縮)
緊急時用の包帯。衛生兵が縫合やPAKの使用を前提とした場合に使用する。
Bandage (QuickClot)/緊急圧迫止血包帯(クイッククロット)
とにかく長持ちする包帯。衛生兵の支援を長時間受けられない場合などに有用。
特に脚の再出血防止に役立ちます。
Packing Bandage/弾性包帯
戦闘時の応急止血に最適。10分~25分程度有効。


治療手順について


  • 治療は止血/骨折治療・投薬治療・外科治療の3つと延命処置の4種類に分類されます。
止血/骨折治療
出血および骨折への対処。
投薬治療
状態異常から回復させるための処置。
外科治療
衛生兵のみ処置可能。傷口の縫合や心停止した患者の蘇生処置を行う。
延命処置
CPR(CardioPulmonary Resuscitation、心肺蘇生法)。

1. 止血/骨折治療


  • 負傷した場合、最初に行うのが止血です。止血する部位を選択し、使用する包帯の種類を選択すると止血を開始します。止血は最も基本的で最も重要な治療行為です。止血は全てのプレイヤーが行うことができます。
    • 止血を行わないと、当たり前ですが大量に失血します。大量失血は視覚異常や失神に繋がる恐れがあります。
    • ACE3では小さい傷であっても現実のように自然と出血が止まり、傷が塞がるということはないので包帯による止血が不可欠です。
  • 出血量は「傷の種類」「傷の大きさ」によって異なります(詳しくは後術の「創傷」にて解説します)。

1-1. 包帯による止血効果の違い


  • 包帯は種類によって、それぞれ「止血効率」「有効止血時間」「再出血確率」が異なります。
止血効率
包帯によって傷口を覆うのに必要な包帯の枚数が異なります。必要な枚数は、創傷の種類・大きさ・使用する包帯によって異なります。(詳しくは後術の「創傷」にて解説します)。
有効時間
包帯には止血できる時間が限られています。Elastic は非常に高い治療効果を有しますが、有効時間は 1〜2 分と非常に短く、Packing, QuickClot の有効時間はは 10〜50 分と非常に長くなっています。
再出血確率
有効止血時間内であっても再出血することがあります。傷の種類や大きさによっては ほぼ100%確率で再出血するので、何度も再出血を繰り返すようであれば QuickClot を使用するか、衛生兵に支援を求めてください。

1-2. 包帯の性能差


アイテム名      止血効率           有効時間           再出血率     
Bandage (Basic)
包帯(緊急圧迫)
平均的 平均的 中~高
Bandage (Elastic)
包帯(伸縮)
高い 短い 高い
Bandage (QuickClot)
緊急圧迫止血包帯(クイッククロット) 
低い 長い 低い
Packing Bandage
弾性包帯
平均的 長い 高い

  • 包帯を巻き直しても上書き機能はないので、傷口には初めに巻いた包帯の性能が適用されます。
    • 初めの段階で最良の包帯を選ぶことが望ましいでしょう。

1-3A. Tourniquet(止血帯)による止血

  • 止血帯は負傷箇所が多いとき、一時的な手段として出血を止めるためのものです。
  • 負傷箇所が多く、全身もしくは四肢の一箇所に多くの傷があるとき、一つ一つの傷に包帯を巻いていると、他の傷からどんどん血が流れていってしまいます。そうならないようにするため止血帯を肢の根本に強く縛り付け、出血を止めます。止血帯を巻く時間は、帯を巻く時間と比べ半分の時間で処置を完了することができるので、負傷箇所が多いときは迷わず使用してください。
  • 止血帯を⻑時間使用つけたままにしておくと強い痛みが発生します。止血後はなるべく速やかに止血帯を取り外すようにしましょう。

1-3B. Tourniquet使用時の注意点


  • Tourniquetを巻いた手足からは血圧・心拍数を計ることは出来ません。
  • Tourniquetを巻いた手足からは注射をしても即座には効果が現れず、Tourniquetを解くことで効果が現れます。

1-4. 骨折治療

  • 骨折は部位に応じたペナルティを発生させます。
    • 腕の骨折は大きな手ブレを発生させます。
    • 足の骨折は移動速度の低下を引き起こします。
  • 骨折はSplint/添え木を適応することで改善します。

2. 投薬治療

すべての薬物治療は、効果を最大限発揮するまでに多少の時間を要します。

2-1. 痛みの軽減

痛みを取り除く薬
英 語:Morphine autoinjector (モルヒネ オートインジェクター)
日本語:モルヒネ注射器

  • ACE3 では負傷すると痛みが発生します。痛みはモルヒネ注射器を使用することによって取り除くことができます。
  • モルヒネは心拍数を下げることによって痛みを取り除く薬です。モルヒネを投与する際は心拍数に注意し、心拍数が低下している場合は使用しないでください。
  • 痛みは気絶の大きな原因の一つです。気絶している味方を発見したときは、焦らず心拍数と血圧を計ってみてください。
    • 心拍数・血圧ともに正常であればモルヒネを投与することで目が覚める可能性が大きいはずです。
  • モルヒネの効果は30分間有効であり、同時使用限界数は4本です。

2-2. 心拍数のコントロール

モルヒネ以外の薬品は心拍数をコントロールするために使用します。

心拍数を上昇させる薬
英 語:Epinephrine autoinjector (エピネフリン オートインジェクター)
日本語:アドレナリン注射器

  • アドレナリンはモルヒネの投与やショックなどで低下した心拍を回復させるために使用します
  • アドレナリンの効果は2分間有効であり、同時使用限界数は10本です。
    • これはモルヒネと比べ有効時間が非常に短いので、体調に合わせて複数本使用する必要があります。
  • CPR(心肺蘇生)を行う前にアドレナリンを投与すると、蘇生成功確率が上昇します。
    • 蘇生成功後、アドレナリンの効果が失われてしまうと再度気絶してしまう恐れがあるので、必要に応じて追加の注射を打ちましょう。
  • 豆知識
    • エピネフリン(Epinephrine)は米名、アドレナリン(Adrenaline)は英名
    • 日本は医学ではエピネフリン、薬学ではアドレナリン

心拍数を低下させる薬 - Adenosine
英 語:Adenosine autoinjector (アデノシン オートインジェクター)
日本語:アデノシン注射器

  • アデノシン注射器は強い痛みなどによって急激に増加した心拍数を低下させる目的で使用します。
  • 心拍数が非常に高くなってしまうと、血圧もそれに比例して高い数値を保つ必要があります。
    • これは、心拍数が通常値(80前後)ならば下の血圧が50以上であれば気絶から復活しますが、心拍数が高いと下の血圧が50でも復活条件に足りていないということになります。
  • 心拍数を下げるならMorphineでもAdenosineと同等の効果がありますが、Morphineを短時間に大量投与(30分間で4本以上)するとショック状態(心停止)を引き起こしてしまいます。
  • 心拍数を下げるためだけの用途で使用する場合は、Adenosineを使用することを推奨します。
  • アデノシン注射器はMedicがそれぞれ2本程度を携帯しておけば十分でしょう。

2-3. 投薬の注意点


  • 各薬品には使用限度があります。短時間で多量に使用しないよう注意しましょう。
    • 特に、他者に薬品を投与する際は、治療対象者および治療協力者に伝えてから投与するようにしましょう。


3. 外科治療


  • 外科治療はMedicもしくはDoctorが行うことができる高度な治療行為です。外科治療はそれぞれ適切な道具を持っていないと行うことができません。

3-1. 輸血



  • 大量失血した場合、それを改善するには輸血するしかありません。大量失血している場合(血圧:110/70以下)、Medical Menu に「Lost a lot of Blood」と表示されます。
  • 輸血は患者の腕部または脚部から行います。輸血は輸血動作完了時より輸血による血液の補充が開始され、時間とともにIVが投与されていきます。ですので、出血多量が原因で意識を失っている患者に輸血を行っても即座に目覚めるわけではありません。少々時間がかかりますが、気⻑に待ちましょう。
  • ACEでは、輸血に使用される血液型はすべてO+型なので、すべての血液型の人に対して使用可能です。

※Tip. それぞれの輸血溶液の違い(Ver.3.12.3 現在未実装機能)
本来、Blood IV(輸血用血液)は2~6℃の冷蔵保存、Plasma IV(輸血用血漿)は-20℃以下の冷凍保存をする必>要があり、常温では持ち歩くことが出来ません。
常温で携帯できるものはSaline IV(生理食塩水)に限られます。
しかし、生理食塩水は血液の代用品でしかなく、生理食塩水による輸血は血液粘度の低下を引き起こします。
血液粘度が低下することによって血中ヘモグロビン濃度が低下し貧血症状を引き起こします。
血液粘度は場合は血漿を輸血することで上昇します。

3-2. 血圧と輸血量


※心拍数が正常値の場合
   最高血圧/最低血圧       120/80       110/70       100/60       85/50       75/50       65/40       45/30   
   輸血量       平常値       250 ml       500 ml       1000 ml       失神危機       2000 ml       3000ml   
  • 輸血量は参考量です。
  • 衛生兵は、輸血を行ったチームメイトの血圧を時折確認するようにしてください。
  • 下の血圧が50を下回った場合、プレイヤーキャラクターは失神します。

一般的に人間の血液量は体重の8%と言われています。
Arma3の兵士の体重は80kgらしいので、総血液量は6400mlと推定されます。
血圧が極端に低い場合は素直にPAKで起こしましょう。

3-3. 縫合



  • 打撲傷を除く全ての創傷は縫合することによって再出血することがなくなります。
  • 縫合にかかる時間は縫合する傷の量に比例します (創傷の数×5秒間)。
  • 傷がふさがった後でも痛みが消えるわけではなく、必要であればMorphineによる鎮痛処置が必要です。

  • 縫合は重傷ではない限り必ずしも行わなければならない処置ではありません。
  • 傷口の処置よほどの重傷ではない限り、傷口の処置は包帯の止血のみで問題ありません。

3-4. 完全回復するには



  • Personal Aid Kit (通称PAK)は完全回復ができる魔法のお薬です。
  • Doctorのみが使用可能であり、さらに、使用するには治療対象の傷が全てふさがっており、意識が回復している必要があります。
  • 従来のように気絶している患者を復活させるお薬ではなくなりました。

4. CPR (心肺蘇生)


  • 心停止した患者はその状態が10分間続くと死亡してしまいます。その10分という時間を延長できる延命処置をCPR(心肺蘇生)と呼びます。
  • PAKの使用までに時間がかかる場合や、いつ心停止したか不明な患者にはCPRが必要です。
  • 傷口がふさがっていない状態でのCPRは傷口が悪化してしまいます。CPRを行う際はこまめに縫合を行うことが望ましいです。
  • CPRを行うと心停止からKIA(死亡)までの時間を最大20秒延長することが出来ます。
  • 【2019/03/11】ADV - ACE CPRの導入で仕様が変更されました。
    • 詳しくはこちらを御覧ください。


5. バイタル


5-1. バイタルの値


  • 心拍数と血圧の平常値は次のとおりです。
    • 心拍数:80
    • 血 圧:120/80

  • あなたが衛生兵であるならば、計ったバイタルは詳細な数値で表示されます。
  • あなたが衛生兵でないのであれば、計ったバイタルは大まかなレベルで表示されます。

  • 状態異常レベルの目安
Low Normal High
心拍数 45以下 80前後 120以上
血圧 90/60以下 120/80前後 150/90以上

  • 衛生兵は気絶者を確認したら、まず最初にバイタルをチェックすることが望ましいでしょう。
    • その際に、バイタイルの数値が何を表しているのかを理解できれば頼れる衛生兵となった証でしょう。

5-2. 薬品が心拍数に与える影響


  • 薬品の使用は患者のバイタルに影響を及ぼします。
Morphine Epinephrine Adenosine
心拍数レベル Low Normal High Low Normal High Low Normal High
心拍数
上昇数
最小値 -10 -10 -10 10 10 10 -7 -15 -15
最大値 -20 -30 -35 20 50 40 -10 -30 -35
効果最大までの時間 30s 15s 10s
鎮痛効果 × ×
効果時間(分) 30 2 2
同時使用限度 4 10 6





気絶の原因とその対策


味方が気絶しているからと言って必ずしも心臓が停止しているわけではありません。
患者の気絶原因を正確に判断し的確な処置を行うことによって、Personal Aid Kitに頼ること無く気絶から味方を救うことができるようになるでしょう。

要因1. 心停止

  • 最も深刻な気絶原因です。
  • 頭部や胴体に複数の大きな創傷がある場合、高確率で心停止状態になります。
    • 血圧や痛みなどに問題がない限り、心拍を復活させることで気絶状態から回復します。
    • 血圧や痛みなどの問題がある場合は、それらも解決する必要があります

  • 【対策1】CPRを行うことで心停止状態から回復することができます。
    • CPRを行う前にEpinephrine(アドレナリン)を使用すると、CPRの成功率は上昇します。
    • CPRに失敗したとしても、延命処置(心停止から死亡までの時間延長)の代わりになります。
    • 蘇生直後の心拍は微弱ですので、Epinephrineにて心拍を強化しましょう。

  • 【対策2】AEDを使用する by ADV - ACE CPR
    • AEDを使用することで心拍を高確率で蘇生させることができます。
      • 蘇生処置前にEpinephrineを投与することで蘇生確率が高くなります。

要因2. 血液不足

  • 負傷で大量の血液が失われた場合、気絶します。
    • 通常の心拍数であれば、下の血圧が50を下回ると気絶します。
      • 心拍数が非常に高い場合は、下の血圧が50を上回っていても目覚めないことがあります。

  • 【対策】輸血にて血圧を回復させましょう。
    • 心拍があり、強い痛みがない場合は血圧の回復で意識は回復します。
      • 心拍数が異常に高い場合は心拍数を低下させる必要があります。

患者の失血量を最小限に抑えることはとても重要です
完全止血は不可能であっても、止血帯などで簡易止血は最低限行いましょう。

要因3. 強い痛み

  • 強い痛みによる気絶は高い確率で発生します。

  • 【対策】痛みはMorphineの投与で取り除くことができます。
    • 心拍数や血圧に異常がない場合は、痛みを取り除くだけで意識が回復します。
      • Morphineの投与は副作用に注意してください。
      • Morphineの副作用によって再度気絶してしまう恐れがあります。

要因4. バグ


  • 心拍や血圧、痛みに異常がないにもかかわらず意識が回復しない場合が極稀に発生します。
  • 【対策】ZEUSなどから強制的に患者を回復させます。

その他要因

  • 心拍数が非常に高い
    • 【対策】AdenosineもしくはAtropineを注射して心拍数を下げる。
  • 血圧が非常に高い
    • 【対策】医療器具による対策なし。

治療手順

  1. 手足の負傷箇所に止血帯を巻く
  2. 頭部・胸部の負傷箇所を包帯で止血する
  3. 止血帯を巻いていない手足から「心拍」と「血圧」を測る
  4. 上記を参考に応急処置をする



戦闘時における救護活動

戦闘時における救護活動では、部隊内で行動可能な人数を回復させることを第一に治療を行います。この特殊な状況下では、重傷者の治療よりも失った戦力を取り戻すことが優先されます。

戦闘時における人命救助の優先順位

非戦闘時において人命救助は何よりも最優先でありますが、戦時ではこれが通用しません。戦闘時において「人命救助」は優先順
位が最も低く、その次が「自身の安全の確保」であり、最優先は「敵の排除」または「交戦優位」の確保です。

ですので、味方に負傷者が出たとしても焦って救助しようとしてはいけません。
こちらを攻撃している敵を撃破する、車両などを盾にする、スモークで敵の視界を遮るなどの対策をとってから救助するようにしましょう。
もし、あなたが焦って敵前に飛び出してしまった場合、二次被害は避けられません。

交戦時の救助活動優先度


負傷者の確保
脅威度の高い敵の排除 > 負傷者の後退 > 脅威度の低い敵の排除
治療優先順位
自身の治療 > 自分の部隊内の負傷者の治療 > 他部隊の負傷者の治療
役職別治療優先順位
衛生兵 > 指揮官または指揮官の代理ができるもの > 一般兵

もしあなたが衛生兵であるならば、負傷者の回収は他の人に任せましょう。
もしあなたが負傷し、行動不可能となってしまうと助けられた人を助けえることができなくなります。

トリアージタグ

トリアージタグは患者の重症度や緊急度によって搬送・治療の優先度をつけることです。優先度はカテゴリーで分類され、カテゴリーは色によって表示されます。
トリアージを理解することによって、自身の負傷の度合いを判断することができるようになります。

COOP での 4 段階のカテゴリーと状態(現実のものとは異なる)
  • カテゴリー0(黑):生死に関わる状態で Doctor の支援がなければ死亡する者
  • カテゴリー1(赤):生死に関わる可能性があるが、Medic で対応可能なもの。
  • カテゴリー2(黄):意識はあるが、衛生兵の支援が必要な者
  • カテゴリー3(緑):自己治療可能あり、衛生兵の支援なくとも行動可能である者

COOP でのカテゴリー具体例
  • カテゴリー0 :意識不明、心停止、血圧非常に低い
  • カテゴリー1 :意識不明、心拍微弱、血圧微弱、戦闘不能
  • カテゴリー2 :意識あり、全身負傷、大量失血、戦闘難あり
  • カテゴリー3 :意識あり、一部負傷、大量失血なし、戦闘可能

平時ではカテゴリー0 からの治療が望ましいが、緊急時での医療はその限りではない。
戦闘状況下では、衛生兵はカテゴリー2 の者から治療を行い、2→1→0 へと移行していく。カテゴリー3の者へは自身での応急処置を指示する。
Doctor は重傷者への対応を優先し、0→1→2 の順で治療を行う。
同列の場合は衛生兵>指揮官>分隊⻑>一般兵の順で行う。

戦闘時の治療行為について

戦闘時の治療は細心の注意が要求されます。治療行為を間違えると自分だけではなくチームメイトも二次被害を被っ
てしまう場合があります。

戦闘時の治療行為に関する注意点


  • 治療に加わらないものは負傷者から離れ、周囲の警戒、脅威の排除に従事する。
    基本的に治療はバディか Medic に任せるようにしてください。
    治療を受けているものがいる場合、その人にぶつからないようにしてください。
    被治療者とぶつかり位置がずれると治療中の動作がキャンセルされてしまうことがあります。

  • 治療時は行動不能になります。戦闘の邪魔になる場所や、狭い通路を塞がないように気をつけましょう。
    攻撃の要所となるポイントや味方の射線上、味方の退路上で治療を行うのは避けるべきです。治療を行う際は、味方の行動の邪魔にならない場所で行うようにしてください。

  • 治療時は味方にそれを伝える。
    上記と同じ理由で治療時は戦闘ができません。戦闘から退く場合は味方にそのことを伝えましょう。
    治療中でも可能な限り周囲の状況はチェックするようにしましょう。TrackIR などを使用すれば治療中でも周囲を見渡すことができます。

  • 負傷者の救助は警戒を怠らないようにする。
    銃撃戦において負傷者が出る場所は敵が攻撃可能である場所です。負傷者を救助する際はスモークグレネードを使用したり車両で遮蔽を取るなどしてください。

  • 必要以上の治療は状況が落ち着いたときに行う
    戦闘中や移動途中で負傷した場合、今の任務を達成するために必要最低限以上の治療は必要ありません。
    戦闘中であれば敵を排除する事が優先されますし、移動途中であるならば安全な場所まで移動することを優先してください。

  • 負傷者の数を意識する。
    部隊が半壊した際、一人ひとりを完璧に治療する必要はありません。
    意識さえあれば負傷者自信で止血を完了させ痛みを取り除くことができ、戦闘の継続が可能になります。
    しかし、一人ひとりを丁寧に縫合したりバイタルのチェックなどをしたりしていると余計に時間がかかり、より状況を悪化させる原因にもなります。

  • 負傷者を運ぶ時は周囲に宣言してから行うようにしましょう。
    負傷者を運搬する時は行動に制限がかかるので味方の支援が必要になります。
    周囲を警戒してもらったり、道を空けてもらったり、誘導指示を受けたりするようにしてください。
    また、負傷者を運搬するプレイヤーが居る場合はなるべく協力するようにしましょう。

  • 負傷者の運搬にはリスクが伴うことに注意する。
    リーダー以外の判断で負傷者を運ぶ際は周囲の同意を得てから運ぶようにしてください。
    運ぶ動作をすると治療中の動作がキャンセルされたり、予期しない動作で味方に迷惑をかけたりする場合があります。

  • 縫合は基本的に必要ない。
    再出血確率の高い負傷箇所が無数にある場合や、Elastic で緊急止血を行った場合以外では基本的に縫合の必要はありません。
    少々の傷なら Packing Bandage で十分です。
    少しの負傷で Medic の前に列をなさないようにしてください。



(参考)創傷の種類

怪我の種類によって痛みの強さや出血量が異なります。
包帯との相性もあるので縫合に頼らないプレイスタイルを目指す場合は是非とも以下の項目を参考にしてください。

創傷の種類とその特徴


創傷の種類 痛みの強さ 出血量 備考
Abrasions (or Scrapes)
擦り傷
非常に小さい 非常に少ない 大きな傷は再発しやすい。
Avulsions
剥離傷
非常に大きい 全ての創傷の中で最も痛みが強い。
Contusions (or Bruises)
打撲傷
小さい 出血なし 包帯による治療不要。
Crush wounds
圧挫傷
大きい 少ない 包帯が外れやすい。
特にBandage(basic)の最低効果時間が20秒しか無いことに注意。
Cut wounds
切り傷
QuikClotが最も効果的
Lacerations (or tears)
裂傷
傷口を覆いにくく、外れやすい。
QuikClotが効果的
Velocity wounds
銃創
大きい 非常に多い 厄介な負傷No.1
TourniquetとQuikClotを駆使すること。
Puncture wounds
刺し傷
多い 厄介な負傷No.2
同じく、TourniquetとQuikClotを駆使すること。
  • Bruises は包帯による治療ができない。正しくは、包帯を使用しても[B](包帯適用済みのサイン)がつかない。
    出血しないので無視して良い。


創傷と包帯の関係


包帯と創傷の相性は、包帯が外れる確率と包帯の必要量に影響しているようです。
もちろん、ACEでは誤った包帯を使ったからといって傷口が悪化するということはありません。
包帯と創傷のそれぞれの特性を理解し、状況に合わせた柔軟な処置を施せることが重要だと考えます。



参考資料















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