Freq Split
概要
主な特徴
- スペクトラル分割方式
- オーディオ信号を数千の細かな周波数バンドに分割し、それぞれを独立して処理できる点が最大の特徴です
- 4チャンネル(バンド)に分割し、それぞれのバンドに個別のエフェクトチェーンを挿入可能
- 柔軟なバンドコントロール
- 各バンドのボリュームバランス調整や、特定バンドのみの抽出・強調が簡単に行えます|
- バンドごとにディレイやパン、LFOによるモジュレーションなど多彩なエフェクトを適用可能
- 直感的なパラメーター
- 「Nudge」「Spin」「Bend」「Pinch」など独自のコントロールで、バンドの分布や動きをダイナミックに操作できます。
- Nudge:全体を少しだけシフト
- Spin:全体を大きく回転
- Bend:特定エリアの周波数分布を強調
- Pinch:バンドの密度を中央や外側に集める
- XYパッドによるパフォーマンス的な操作も可能
- スペクトラル・リミッター搭載
- 各バンドごとにリミッターをかけてピークを抑えることができ、過度なバンドごとのレベル差を防ぎます
サウンドデザインへの応用例
- スペクトラル・ディレイ
- 各バンドに異なるディレイを適用し、従来のディレイでは得られない立体的な空間効果を実現
- スペクトラル・フェイザー
- LFOでバンドごとのゲインを周期的に変化させ、独自のフェイザーやトレモロ的な効果を作成
- モジュレーションとの連携
- 各種モジュレーター(LFO、ランダム、ステップシーケンサーなど)と組み合わせて、バンドごとに異なる動きを付加可能
従来のマルチバンドFXとの違い
項目 |
Freq Split(Spectral) |
Multiband FX-3(従来型) |
分割方式 |
数千のスペクトルバンド |
2~3分割のクロスオーバー方式 |
バンド数 |
4(さらに細かく分割・制御可能) |
3 |
位相特性 |
リニアフェーズに近く、位相ズレが少ない |
アナログEQ的な位相シフトあり |
応用性 |
フィルターバンク的、創造的な音作り向き |
基本的な帯域分割処理 |
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最終更新:2025年05月06日 13:48