ファンド造形では段階によって、使う道具が違ってきます。ファンド造形での最初に使うであろう道具について。表面処理までに使う道具
ファンド
このウィキではアートクレイ社のニューファンドのことです。どのサイズのフィギュアを作るかで使用量は変わってくると思いますが通常の1/8サイズくらいなら1、2個で十分足ります。ただ、初心者の時に失敗する分の方が多いというのは誰しも通った道。
- ニューファンド
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- 発売元: アートクレイ株式会社
- メーカー: アートクレイ株式会社
- 価格: ¥ 516
スパチュラ
私はパジコのステンレス細工棒(940円くらい)を使用しております。先端部分のアールになっている部分が曲面が多いフィギュアの作成に向いていると思っています。他に使用しているのは、最初にファンドを半分にするために平らなモノ、先端部分が丸になっているモノなどをたまに使用しております。
筆
筆といっても色々と種類があるのですが、ここではファンドを接着させるために使用する筆とします。乾いたファンド表面にあらかじめ水を含ませた筆を接着面に塗ることによって接着後の強度が増します。
私が主に使っているのは100円ショップで購入した2本入りの小さな平筆で、いつも出使用できるように耳にはさんで作業しておるます(耳にはさんでいるのはどちらか一本だけです)。
真鍮線、真ちゅう線
主に1mmを使用。使用目的は首や間接などの補強、接合。なぜ1mmなのかは私の作成するフィギュアのサイズが1/8~1/7(だいたい18cm~24cm)が多いということ。また、折れ曲げやすいという利点もあります。この折れ曲げやすいということは欠点でもあります。焼きが入っている硬い真鍮線を購入しましょう。針金のように丸まって売っているのは焼きが入っておりません。
ステンレス線
主に0.2mmくらいを使用。
髪、
指の補強に使用。折れた時に使用しています。非常に危険。よく手、足に刺さる。
瞬間接着材
ゼリー状のものを使用。普通の瞬着だとファンドにしみ込み、接着の役目を果たしてくれません。結果、大量に使用してファンドの素材感が変わってしまうことがあります。
100円ショップのモノはノズルがすぐ詰まったり、中で固まったりするのであまりお勧めはしません。
ピンバイス、ハンドドリル
100円ショップで1mm、0.3mmの2本を主に使用。ただ、1mmは使用頻度が高いのと100円ショップのハンドドリルは刃の性能が良くないので、ピンバイスを使用しドリル刃を別に購入するほうがいいかも。1mm、0.3mmともに非常に折れやすいので注意。予備を買っておくもの良いでしょう。下記のピンバイスにはドリル刃が付いていないのですが、同じタミヤの極細ドリル刃セット(0.3~0.8mm)を買うと1mmのドリル刃が付いていないという罠がありますのでご注意を。「タミヤクラフトツール ベーシックドリル刃セット」には 1,1.5,2,2.5,3mm のドリル刃があります。
カッター
私は大部分の作業はオルファの鋭角カッターを使用してます。カッターの刃が安いので躊躇なく刃を折って新しい刃に変えてください。ただ、折って短くなると刃のブレが大きくなってくるので(最初からブレはあるのですが、折って短くなるとこのブレが大きくなります。気になる人は気になる部分だと思います。私の場合はこんなモノだと慣れました)、細かい作業の時には
デザインナイフなどを使用します。
彫刻刀
昔、小学校で使った平刀、丸刀、三角刀。でも平刀以外はあまり使わない。(今、小、中学校で彫刻の授業なんてのはあるのでしょうか)
パワーグリップ彫刻刀
商品名ですね。小さな彫刻刀。自分の使用しているのは1.5mm、3mm、4.5mmの平刀、1.5mmキワ型を主に使用。丸、三角も持っていますがほとんど使用しません。
リューター、ルーター
私はプロクソン(ドイツのメーカーでしたっけ?)の一番安いのを使用。安いし、軽いのがいいです。ただ、あまり長時間の使用には向いてはおりません。ファンドはやわらかいので作業する時間は短時間で作業を終えることできると思います。
金やすり、棒やすり
100円ショップの3、4本セットので十分です。主に初期の形を整えるのに使用。
紙やすり
100番~400番くらいあればいいでしょうか。番号は紙やすりの荒さ(紙やすりに付着している粒子ですかね)を表しており番号が小さいと粒子が大きく、番号が大きくなると粒子が小さくなります。100番より荒い番号だとだと逆にファンドの表面に傷をつけるような形になり、なおかつ紙やすりが引っ掛かる感じになってしまい効率が悪い気がします。100番でも引っ掛かる感じはあるのですがね。
スポンジやすり
荒い番号「120~180」、「240~320」がいいかと思われます。気分良く削れますので、削り過ぎにご注意。スカートの内側の凹んでいるような部分などに力を発揮します。スポンジやすりに電動ツールを使用するとかなりの時間が短縮されますのでおすすめ。
ピンセット
私は主に
紙やすりと一緒に使用することが多いです。この時に使用するのは
逆作用、逆作動ピンセットというモノで、力を入れると開く動きをするやつです。大きなホームセンターで安いモノが売っていると思います。また、細かい作業用に鶴首などの値段の良いモノも持っていた方がいいです。
私の場合はやすりの番号に応じて複数ピンセットを持っていたりします。
天然ゴム極薄手袋 L
ある程度、ファンドで形ができてきたら、薄手のゴム手袋を持ち手にだて着用して造形物を持つようにした方がいいです。これは手汗、手垢がつかなくなりファンドが黄色っぽく変化するのを抑える効果があり、また、手汗が造形物につかなくなることによって、薄いパーツの自壊やデイテールをつけた後に直に触ることでモールドなどが甘くなることを防ぐ効果があります。
最終更新:2012年02月18日 14:58