「スカルプターズ・トライアウトを受けてみよう!」その3


その2で髪を造形するのと平行して体の分割作業も行っています。ファンドではどうしてもあるていど乾燥しないと分割作業ができないため*1、この日にまで伸びていたわけです。

いきなりディスクグラインダーで切れ込みを入れています。後ろの皮一枚で残っている状態まで切れ込みを入れました。

後ろからの画像です。分かりづらいかもしれませんが、前側から切れ込みを入れています。また、後ろからもカッターで軽く切れ込みを入れています。

あとは手で簡単に折れることができました。ディスクグラインダーで切れ込みを入れるのがブレていなけば、下記の画像の残った部分の厚みをファンドで盛れば計算上は元の形に戻ることになります。

今回も真鍮線を2本刺しています。2つに分割した片側だけなら水平に2本、真鍮線を刺すのは割と簡単だと思いますが、受け側に2本、穴を開けるのは難しいと思います。下記の画像は2本あるうちの1本を短い真鍮線にして、穴の位置をファンドにつけるための工程です。短いことによってぎりぎりまでくっ付けることができて、分割の穴の位置の精度を高めてくれます。

真鍮線を2本刺す場合、水平に近づけなければなりません。実のことを言うと今回はあまり精度が出なかったです。0.5mmくらい後ろ側に隙間ができてしまいました。これくらいの隙間なら*2ファンドを埋め込んだのち、乾燥させます。するとファンドはヒケてくれるので、カッターで切る時のラインが出せます。カッターできれいに切断したのち、分割面のふちに残っているファンドを定規に見立てファンドを分割面に盛っていきます。


最終更新:2010年02月22日 00:40
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*1 まだ固まっていないファンドでは真鍮線の穴がやわらかくてどうしても精度が出ないためです

*2 このテクニックはもっと大きな隙間でこそ真価を発揮します