分割について その1

現時点*1での私のフィギュア作りの工程での分割作業は、かなり早い段階で行われます。もちろん全ての分割をいっぺんにやるわけではありませんが。遠音 胴体分割作業でも記述しておりますが、分割作業を後に回すと、せっかく作ったディテール*2や、バランスが分割作業によって崩れ後戻りすることが嫌なためです。

また、各パーツを組み立ててバランスを見る時のための真鍮線を通す時に、それぞれのパーツごとピンバイスなどで貫通させるのが楽なのですが、肉付けをある程度進めてしまうと、その作業もしづらいということもあります。

早く分割をする利点はとにかく精度の高い分割面が得られるということです。作業を進めてしまってからの分割はどうしても目視できない部分ができてしまい、影になる部分の精度が高くなりません。ファンドの場合、盛り付けて押し付ける方法ではヒケ*3がおきてしまい、精度が出せません。
 ここら辺りの精度に関する問題は、個人個人でも考え方が違ってくるかもしれません。まぁ、見えない所はいいんじゃないということも言えるということです。または複製のことを考えると、精度を高めてしまうと問題が逆に出てくるということも。

逆に問題点といえば、勢いで造形ができないことにより完成までいけないことでしょうかね。途中で飽きてしまうこともあったり。フィギュアを作り初めの方は分割の精度など気にせず、数多く作った方がいいと思います。

最終更新:2010年01月13日 09:38
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*1 2010-01-11

*2 《「デテール」とも》全体の中の細かい部分。細部。また、建築物などの詳細図。「―に至るまで精巧に作られた品」大辞泉より

*3 ファンドの場合なら、含まれている水分がなくなることによって質量、体積が減ってしまうこと。ファンドは特にヒケる率が高い素材だと思います。