スカートの形もある程度できてきたので、分割作業に入ります。
© 今野緒雪/集英社・山百合会2
どういう形で分割するかですが、作っているフィギュアをどうするかによっても違います。一品モノとして複製を考えないのであれば、分割しなくてもいいはずです。今回の福沢祐巳は一般的なフィギュア作成と同じく、複製まで考えた作業をしていきたいと思います。将来、本当に複製するかどうかは別問題とします。
制服はワンピースタイプなのですが、スカートから丁度ラインが出ていますので、そこで分割します。分割してもしなくてもいいような気もしますが、私は基本的に分割が大好きなので。
いきなり、切れ目を入れていますが、まずは本体の左右に1箇所、前、後ろに2箇所づつの計6箇所に印をつけておきます。
レーザーソーなどの薄い刃物で切りたいと思ったところを切っていきます。ある程度、本体の周りに切れ目を入れたなら、そのまま力を入れてへし折ります。この時、よく失敗しますが、原因は刃があまり入っていないことが多いです。よく、刃を入れておきましょう。ただ、失敗しても十分、後で修正が可能です。今回は上手くいったようです。
折った部分を綺麗に平面にするための下準備です。まずは、飛び出てる部分をカッターで削り、あとは平面やすりで真っ直ぐに削っていきます。この時の注意点は大きく削ってはいけないということです。レーザーソーの刃で入れた角度を変えてはいけないという点です。
いきなり鉛筆で線が入っておりますが、先の状態から
ファンドを薄く塗り込んだり、平面を合わせたりの作業が結構大変でした。
先に鉛筆で印をつけたあとから修正した面に直線をそれぞれ引いていきます。
鉛筆で印をつけて重なった2点を1mmのドリルビットのルーターで穴を開けます。この作業時には神経を集中してください。それぞれの面に垂直に真っ直ぐに入れるようにしてください。
できた穴に1mmの
真鍮線を入れた状態です。平行に近い状態ででなければ入りずらいはずです。
ゆっくりと差し込んでいきます。
なんとか隙間があまりない状態で分割できたようです。
真鍮線を2本入れるとあまり取れたりはしないはずです。差し込んだり外したりを繰り返すと、穴が緩んで普通に取れたりします。
最終更新:2009年09月07日 06:07