新天地事変とは、
全シルア労働者連盟と
リスヒューメ王国の間で1810年から断続的にわたって行われた紛争、戦争、政治的闘争である。
旧星系3399-Aのシルア・リスヒューメ開拓民同士の抗争を始まりとして、断続的な政争・紛争の後に起きた誤射の被害を受けた
ファルトクノア共和国の介入で大規模戦争に発展した。
"新天地"の発見
さあ行こう、一族掲げてラーゼ・ネグザへ
―シルアにおける新天地入植プロパガンダ・ポスター
シンテーア歴1804年初頭、"新天地"と名付けられた居住可能星系がアトゥルズ=ショトー・グンティ間に発見された。これはアトゥルズ星系を領有し人口増加に悩まされていたシルア、ショトー・グンティを領有し
大宇宙世界調査事業を行っていたリスヒューメ双方の強い関心を引き、双方が入植者を派遣・開拓を行っていた。
むろん、これら開拓者は接触することとなったが、その際にシルア側が所持していた
イフォクが問題となった。シルア側の言い分では"イフォク"は
猟銃であり、自衛にすら使用できない害獣駆除用の銃砲であるとしていた。
一方でリスヒューメ側からすると「脅威」であり、抗争に使用できるとして問題と認識。リスヒューメ開拓民は現地リスヒューメ治安組織に連絡し、シルア側との抗争が始まることとなる。
謝罪と事故
奴らは武器を持ち、俺らを常に威圧し続けている!
俺の親父は銃持ちのムシどもに撃たれたんだ!クソが!
―
リスヒューメ王国開拓民
連絡を受けたリスヒューメ治安組織はシルアーシャ側開拓民指導者と対談、結果としてシルアーシャの領銃所持権撤回を認めさせることに成功した。
シルアーシャ側も「争いを避けるため」と当初は前向きであったが、わずか3日後にシルア側入植地が現地惑星の原生生物に襲われ多数の死傷者を出したことから、シルア開拓民の怒りが沸騰。開拓民指導者はしぶしぶ領銃所持を認めることとなる。だが、リスヒューメ側はこれを"条約の無視"と解釈。警察組織によるシルアーシャ開拓村への攻撃を行い、シルア開拓民が猟銃で応戦したことでさらに事態を悪化させることとなる。
危機回避への奔走
シルア開拓民、リスヒューメ警察ともに多数の死傷者を出したこの事件が発生したことで、シルア・リスヒューメともに本土世論が沸騰。シルア・リスヒューメ双方の指導者層、特に
マイポス・ドアラカと
リスヒューメ指導者の名前を入力は危機を察知し、緊急電話会談で双方の妥協点を探り、本土から治安警察・執行委員会を増派して危機対処に努めるなど努力の限りを尽くしたが、この事態に激怒した南サニス国王及び指導者の
ターフ・ヴィーユ・ウォルツァスカイユが
リスヒューメ指導者の名前を入力を処刑したことで事態は悪化。新指導者の
リスヒューメ指導者の名前を入力ー2は戦争に前向きな発言を連呼し(南サニスのシルア政治体制、特に暴力革命的な印象・偏見への嫌悪が強かった)、シルア側マスメディアがこれを大きく取り上げたことで事態は収拾不可に。1810年15月22日に遂に国境からの罵声と投石・嫌がらせに耐え切れなかったシルア執行委員会戦闘員がリスヒューメ側へ威嚇射撃、それを機に一気に戦闘が発生していった。
クルソーレ・リードス・ウニファの鹵獲と4月の悲劇
シルア=リスヒューメ開拓民の抗争が日常的となった1808年3月15日。当時はまだリスヒューメ・シルア共に正規軍は進出しておらず、一種の"トラブル"と扱われていた。4月1日の朝、リスヒューメ開拓民はシルアの大規模な入植都市へ攻撃を開始し、制圧。現地にシルア兵は(と言うより執行委員会地上科は)存在しておらず、宇宙艦艇が数隻臨時停泊していた程度であった。
だが、その舟艇の中には旧式とはいえ
オレー級駆逐艦3隻、ならびに国威掲揚目的で開拓地を訪問中の
クルソーレ・リードス・ウニファ(戦艦)が存在していた。リスヒューメ開拓民は町全土を制圧したが、もちろん停泊地も例外ではなく、クルソーレ・リードス・ウニファの乗組員はWPを多用する開拓民に撃破され、シルアの最新鋭主力戦艦が鹵獲される結果となってしまった。
そして来る日の1808年4月2日。シルア入植地の中で最大の都市にて、開拓民に鹵獲されたクルソーレ・リードス・ウニファが襲来。現地民が唖然とする中、通常砲弾を民間人へ向け多数砲撃。死者7万人を超える大規模破壊を実行し、去っていった。
シルア側の革命防衛宣言
シルア側はこの事件を連絡で受けて、「戦争回避に動け」と司令。しかしながら、攻撃を受けた現地シルア人の世論は沸騰し、さらに現地の執行委員会が「危機につき革命防衛を優先する」としてリスヒューメ開拓民側へ独断で大規模報復を実施。リスヒューメ側も現地軍が応戦し、遂に戦闘は大規模な正規軍同士の争いを呈することとなった。
3日後、クルソーレ・リードス・ウニファの被鹵獲を理解したシルア政府上層部は開戦を決意し、リスヒューメ側へ「革命防衛宣言」を発令。事実上の宣戦布告であった。
局地戦争のはじまり
クソッ、また動員か?俺らは新天地に行かないって選んだはずなんだが……
―シルア兵の手記
リスヒューメ側にとってもこれは全くの予想外の開戦であり、上層部は慌てふためくこととなった。何故ならば、当時リスヒューメ宇宙軍は「貧弱と言うことすら難しい」と言われるほどの状態で、お得意のウェールフープ艦艇はこの時点では存在せず、グライニアからの鹵獲物とクルソーレ・リードス・ウニファ含むシルアから鹵獲した艦艇でやっと充足している有様であった。リスヒューメ側は慌てふためき、メロアやニーネンなどから艦艇を購入して急ぎ戦力に加えている。
だが、リスヒューメが最も恐れていたシルア本土艦隊の襲来はなかった。何故ならば、リスヒューメのクルソーレ・リードス・ウニファ鹵獲成功を取り扱ったネットニュースがシルア国内にファルトクノアを通じて(正確にはリスヒューメ→南サニス→ユエスレオネ→ファルトクノア→シルア)伝播し、シルア本土において反戦運動が活発化してしまったためである。
結果として、リスヒューメ側もシルア側も宇宙空間では不気味な平穏を保ちつつも、"新天地"惑星上では苛烈な地上戦を繰り広げることとなる。
初期の地上戦においてはグライニア兵中心のリスヒューメ軍はウェールフープ戦闘での問題が生じた上、シルア兵はそれまでリスヒューメが圧倒していたグライニア正規軍よりも防御面で優れており、さらに
ヤフーアシジや
支援戦車による支援もあって初戦はシルア側が善戦した。
だが、6月11日に現地開拓民民兵隊の保有するクルソーレ・リードス・ウニファがシルア軍の守備する都市へZHL砲撃を敢行。砲弾はシルア製の鹵獲品であったが、シルア民間人30万人と執行委員会の5個隊(5個師団)が全滅する被害を発生させた。民兵隊は政府の指示を受けず独断で動いていたとされるが、裏にはウォルツァスカイユの命令があったと考えられている。
これを受け、シルアはZHL攻撃を非難し
大宇宙連合会議に提訴した。この砲撃以後、引くに引けなくなったリスヒューメ側は宇宙軍による砲撃作戦を次々と実行。あくまで「局地戦」であったこの戦争は、大規模な国家間戦争となった。
メロア、スレフィエ、ニーネンの支援
安いよ安いよ!新型リソース式の巡洋戦艦が安いよ安いよ!
―サーヴァリア商人
戦争が大規模になってゆくにつれ、
第二次宇宙対戦の影響で軍事技術開発が停滞気味であった
大宇宙各国はこの戦争を注視するようになった。
特にリスヒューメ側は予想外の宇宙戦争による戦闘艦不足を補うため、スカリア、サーヴァリア、メロア、ニーネン、南サニスなどの多数の国家に発注をかけている。一方シルアも主力のスラーフ・アパ級巡洋艦の防御力不足を痛感し、スレフィエから戦艦2隻を発注した。戦力を整えた双方は新天地上空、3399-A-3惑星近郊にて遭遇。大規模な宇宙戦闘が行われることとなる。
3399-A-3惑星近郊の戦い
グライニア労働者戦線の組織
武器をとれ兄弟よ!恐れるな!時は来た!
グライニア労働者戦線プロパガンダ
シルア上層部は当時リスヒューメが実効支配出来ていなかった西大陸に目を付け、少数の執行部人員を送り込み工作を実施、
グライニア・リドスウニファ政権を成立させる。
王国側はこの事態を知るも当時は東大陸の支配も不完全であったことと、西大陸だけでシルアの当時の人口とほぼ同数ほどであったことから「東大陸の実効支配の確立とリスヒューメ・リドスウニファ政権への支援から起こるシルア経済の疲弊まで奪還作戦は行わない」と決定している。
星系間弾道ロケットの実践投入とファルトクノアへの誤射
「
Xksti, fhasfa celes vaifiste'c kantilecheo.(大臣、面倒なことになりました)」
―
ファルトクノア共和国外務省事務次官
ファルトクノア平和維持軍の介入
終戦
戦後の影響
この和平を「暴力主義者への譲歩」と看做して激怒したリスヒューメ王woltsaskaijuはリスヒューメの政府高官と外務省職員全員を過激主義者対策法で告訴、全員が懲役となっている。
シルアにおいても現地開拓民で編成された部隊の戦争犯罪が露呈し、
反体制派のハンバーグなどの蛮行は宇宙中から非難を浴びた。結果としてリスヒューメ同様孤立化が進み、深刻な戦後不況に見舞われることとなる。
ファルトクノア共和国は内戦以前のイメージにより、
大宇宙全体から紛争への介入に対する批判が多かったが紛争による正当な賠償を為すべき時に得られることを証明し、低かった政府に対する国民の信頼は向上した。しかしながら、内戦以後に得た国際的な孤立は更に亢進していくことになる。
この戦争により経済難になった
リスヒューメ王国は1816年に
エルトリア王国の保護国になっている
関連項目
最終更新:2022年02月03日 20:00