「頼む、捜査官さん。真相を明かしてくれ、俺は逃げることしか出来なかった。重病人は逃げられなかった。恐怖の中で爆撃されて死んでいったんだ。悔しい、悔しい、でも俺は医師だ。復讐なんか出来ない。だからこそ、捜査官さん。あんたに託すしか無いんだ」
――サヴァユッティア病院から逃げ出した医師の一人
サヴァユッティア市立病院爆撃事件(アクース語:)とは、アクース連邦軍(旧政府)とサーヴァリア軍によって行われた戦争犯罪。


事件の概要

「生き残った人の精神的苦痛をサバイバーズ・ギルトと言います。逃げ出した医療関係者にはその傾向が見られますね。継続的な支援が必要だと思われます」
――大宇宙救護常置医師会・精神医学支援部隊員
 サヴァユッティア市に存在するサヴァユッティア病院には、大宇宙連合会議の専門機関たる大宇宙救護常置医師会の派遣医が派閥によらない人道支援のために怪我人を搬入していた。大宇宙救護常置医師会は事前に紛争の対峙者全てに自らの存在を伝えており、位置を知らせるビーコンから信号を発信していた。
 1734年16月10日、アクース連邦軍とサーヴァリア軍はタニェ占領の際に残存するパルチザン掃討のために爆撃を行った。その際にサヴァユッティアは攻撃対象とされ、病院も爆撃を受けかねない状況となった。爆撃開始を受けたサヴァユッティア病院の派遣医はすぐに電話通信による爆撃中止を求めたが、爆撃は継続された。
 爆撃が迫る中、派遣医の支持により医師3名と看護師4名が避難したが重症患者の看護のために医師2名と看護師3名が残った。のちに病院は爆撃を受け、民間人27名と医療関係者5名が死亡した。

真相究明の願い

「傷ついた人を別け隔てなく助けた人々、仲間を逃して自ら犠牲になることを認めながら薄らな希望を追って看護をした人々、彼らは医師の鑑です。彼らの死は意味あるものでなければならない。だからこそ、この虐殺に責任を持つものは裁かれなければならない」
――ヴァスーリェ・シェン・アズリ大宇宙救護常置医師会代表)
 逃げ出した医療関係者によって、大宇宙救護常置医師会に非戦闘員の虐殺を示唆する被害が申し立てられた。特に大宇宙救護常置医師会の代表であり、サッコレ公害事件の追求者であるヴァスーリェ・シェン・アズリ医師が集めた全国17億通の署名は常設国際法廷を動かすに余りある衝撃を大宇宙連合会議に与えた。
 これは大宇宙連合会議の歴史において古くから存在する戦争犯罪に該当し、常設国際法廷特捜部は早速捜査を始めた。1736年、この爆撃事件に同意するようにとサーヴァリア企業連合幹部の一人リオン・ツァブリェッド最高経営責任者に改めて求めた。

捜査の難航

「犯した罪はさっさと償わねえとシミ付くぞ。一生苦しみを背負うか、償うか選べよ」
――常設国際法廷特捜部捜査官・○○○○
 常設国際法廷特捜部は○○○○捜査官をアクース連邦に送り、調査を開始した。

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最終更新:2021年09月15日 14:21