ファウ=ダ=プガウスミャーチ=
ヌスューチ=ラ=ナチェウ=
カプニャーグ
Fau-da-Pghausmiâch-Nusiûch-la-Nacheu-Kapniâgh
生年月日 XXXX年
X月X日
出生地 ジャフーグ
クラフナウ地方
ファウ
没年月日 XXXX年
X月X日
死没地 プダージ
ダイユンヴァール地方?
ダイユンヴァール?
出身校 ガールン遺伝子工科大学ファウ分校
(現在の大シャプチ大学ファウ分校)
称号 ニーネン=シャプチ建国の母、
ニーネンラフェウ技術開発者、
天命の人
配偶者 クーナフ=ユヒュターシ
親族 ファウ=ダ=プガウスミャーチ=ヴァタシチェーム
ヌスニューチ=ラ=ナチェウ=マジェルチ

 カプニャーグ博士ファウ=ダ=プガウスミャーチ=ヌスューチ=ラ=ナチェウ=カプニャーグ、Fau-da-Pghausmiâch-Nusiûch-la-Nacheu-Kapniâgh)はダン=ラ=ハン帝国出身の革命指導者、生物学者、宗教思想家である。ニーネン=シャプチ建国の母という称号でも知られ、ニーネンラフェウ技術を発明した人物である。マグラン=ガラン、トルスらと共にシャプチ教を創始し、タイユ=ウェグナ=クン=シャプチを創設し、シャプチ革命を成功に導いた。しかし、本人は革命前にダン=ラ=ハン帝国の警察に逮捕され獄死した。
 ニーネン=シャプチ国民の間では知らない人はいないほどの有名人であり、マグラン=ガランチェディシと並んで尊敬すべき人格者の一人として知られている。


生涯


生い立ち

 ジャフーグの首都ファウのフシェーディシ下級貴族のファウ=ダ=プガウスミャーチ=ヴァタシチェームとその愛人のヌスニューチ=ラ=ナチェウ=マジェルチとの間に隠し子として生まれる。マジェルチはカプニャーグを寵愛していたが、名門貴族家のナチェウ家の娘が下級貴族プガウスミャーチ家の子を産んだことは当時絶対に知られてはならない不祥事だったため、マジェルチ本人と数人の使用人を隔離して地下室のある民家に軟禁させられた。
 カプニャーグは母マジェルチや使用人(家庭教師の役割を兼ねている)から厳しい教育を施された。

クーナフ一家

 カプニャーグが大きくなるとマジェルチや使用人だけでは学問を教えきれなくなったため、マジェルチは反体制派と知り合い、平民の住む居住区にカプニャーグを住まわせることにした。カプニャーグが住んでいた家はクーナフ一家という平民階級の夫妻の家で、同じ年頃の息子ユヒュターシがいた。

 一方、母マジェルチはこの頃名門アイユファーチ家との縁談が成立し、その後男児を身籠った。

苦学生への道

 カプニャーグは大学に進学することを夢見ており、勤勉で謙虚な性格のカプニャーグを見ていたクーナフ夫妻は何とかして彼女を大学に入れてあげたいと考えるようになった。
 しかし、当時の教育制度では平民階級の人間は大学に入学することはできても、高すぎる学費を平民階級の稼ぎでは到底賄うことはできなかった。すなわち、ダン=ラ=ハン帝国時代末期でさえも事実上平民階級は高等教育を受けることはできないとされていた。
 クーナフ夫妻の一人息子ユヒュターシは成人しても仕事をせず怠けてばかりいたが、この話を父クーナフ=ユラルチから聞かされて一念発起し、平民階級が就くことのできる最も高給の職業である郵便局員になった。郵便局員は平民階級が唯一就職できる役人の職業であり、ダン=ラ=ハン帝国の官吏の末端の末端であった。高給である代わりに危険な職業でもあり、役人同士の汚職の連絡役を任されることもあった。場合によっては汚職に関与したとして大臣など位の高い役人のスケープゴートとして処刑されることさえあった。
 怠け者のユヒュターシが郵便局員になった話は近所で噂になり、カプニャーグの大学生活を支えるために複数人がなけなしの貯金をはたいて支援することを約束した。

 カプニャーグは幼少期からの英才教育と大学に忍び込んで身につけた学問を武器に試験に挑み、危なげなく合格した。
 近所はお祭り騒ぎに湧いて憲兵隊の世話になるといったハプニングはあったものの、地域単位で盛大に祝われた。
 合格後はクーナフ夫妻の家業である服屋の手伝いをしながら大学に通った。

「カプニャーグ博士」の誕生

 在学中にカプニャーグはユヒュターシと結婚し、男児を身籠る。
 妊婦が学生に混じって講義を聞いていることを冷ややかな目で見られはしたものの、平民階級ではカプニャーグくらいの年齢で女性が身籠ることは普通であり、むしろ子宝に恵まれることを祝っていたので本人も全く意に介しなかった。
 カプニャーグは第一子を出産し、クーナフ=ラ=ナチェウ=ダグィと名付けた。育児は近所の人やクーナフ夫妻が代わりに行った。

 出産してから2年後、カプニャーグは遺伝子学の助教授になる。ガン治療遺伝子の研究をしていた。
 平民階級の女性博士ということで周囲からは差別されていた。成果を横取りされることもしばしばあり、男性教授からのセクハラも少なくなかった。一方で上司の女性貴族は彼女のよき理解者であった。
 カプニャーグは博士となってから、貴族階級や軍人階級の人間と接する機会が多くなり、役人の腐敗や階級差別の現場を見て、ダン=ラ=ハン帝国そのものに失望していくようになる。当時、大学や研究機関ならどこでも「帝国の発展のために!」という理念を掲げ、研究員に復唱させたり、標語の書かれたパネルを施設内のあちこちに飾っていたが、そういった慣習にも疑念を抱くようになっていった。


反帝国思想の目覚め

 出産してから6年後、汚職に関与したとして郵便局員のユヒュターシが処刑されてしまう。カプニャーグは非常に強いショックを受け、失踪未遂を起こした。
 彼女の中で帝国への不信感は天井を突き抜け、激しい憎悪に変わっていった。
 失意のどん底にあった中、たまたま講演会を聴講しにきていた女性の話から原カーリチ教という宗教の存在を知る。原カーリチ教では動物崇拝が行われており、人間を最も崇高な存在(神を除く)とするダン=ラ=ハン帝国の国教であるスワー=マ=カラン教とは全く異なる、異端の宗教であった。
 最初は半ばヤケで起こしたイタズラ心であったが、「原カーリチ教をモデルにしたカルト教団を設立して帝国が滅ぼせたらいいのに」とふと考えた。だが、この時はまだそういう考えが脳裏をよぎっただけで、実行しようとは思わなかった。
 カプニャーグはこの頃から動物細胞のオルガネラをエシュト(ヒト)の細胞にさせる研究を行う。表向きは動物細胞からヒトの消化器を作り出し、病気や事故で失った人のための代替臓器を生み出すという目的だった。この研究に向き合うことで、原カーリチ教との出会いから帝国滅亡のためのアイデアを思いつけないかと考えての行動だった。

 結果としてイプカの骨髄からヒトの小腸に分化させる技術を開発し、その功績が評価され教授職に就くことになる。

マグラン=ガランとの出会い

 教授になったばかりのカプニャーグはダイユン=フォカを通じてマグラン=ガランと出会う。彼はトレプガン家の御曹司であり、最初カプニャーグは警戒していたが、ダイユン=フォカから「彼の恋人がダン=ラ=ハン帝国随一の悪法と呼ばれた「人口調整法」の対象になって殺害された」という話を聞いて、同志かもしれないと期待した。
 マグラン=ガランと実際に合ってみると彼女は「やる気がなく悲観的な学生という第一印象を受けたが、(自身の)研究室に配属されたマグラン=ガランはみるみるうちに元気になっていき、帝国を滅ぼすという強い意志を持った青年になっていった」と著書で述べている。

シャプチ教の誕生

 同じ野望を抱いた二人には、目下「どうやって帝国を滅ぼすか」という大きな問題を抱えていた。この問題に悩まされていたカプニャーグはふとマグラン=ガランに原カーリチ教の話をしてみたところ、彼はちょうど良い知り合いがいると言って社会学者のスライエナヴァール=ダ=ファウ=タヴタイエン=ラドーニャル=トルス教授を紹介した。彼は自身の妻が身籠った子を先天的な知的障害を持っていると診断され、貴族病院で強制的に中絶されたことでひっそりと帝国に反感を抱いていた人物であった。当時、知的障害の胎児を中絶することは貴族階級では当たり前の価値観であったが、トルス教授の妻はどんな子供であれ愛情を注いで育てていきたいと考えていた。強制的な中絶の結果、彼の妻はうつ病に悩まされ、トルス教授は義憤に駆られていたのであった。トルス教授は原カーリチ教の信者数を調べ上げ、帝国が把握しているよりもずっと多いというデータを提示した。また、近年の食糧不足による不満や拝女教徒数を根拠に、カルト宗教を用いて彼らを懐柔することは十分可能であるという論を示した。

 この話を聞いたマグラン=ガランは「何か信者の証となるものさえあれば、十分に彼らを導くことができる」と考えた。この意見にカプニャーグは「自身の研究を発展させることで、遺伝的改造を伴って何かできるのではないか」と考え、原カーリチ教の動物信仰と動物細胞のヒト臓器化を組み合わせて動物の身体の一部をヒトの身体と融合させる方法の可能性を示した。マグラン=ガランとトルス教授はこのアイデアに賛同し、シャプチ教の原型ができあがった。

 カプニャーグは動物信仰と組み合わせる上で最も相性の良い動物としてイプカを挙げた。トルス教授はカルト宗教を「神聖なイプカ」という意味で「シャプチ教」と命名した。ニーネン=シャプチではこの瞬間を以て、シャプチ教の誕生としている。
 教義は既存の原カーリチ教、カーリチ教、スワー=マ=カラン教を参考にトルス教授とマグラン=ガランが考えた。教義を考える上でどうしても崇拝対象を決めなくてはならなかったので、トルス教授は「イプカの中でも最も神聖なイプカ」として「ショプカ」を考案し、それに対してカプニャーグは「固有名をつけてみてはどうか」提案した。マグラン=ガランは昔屋敷で飼っていたイエイプカに「モーダイ」という名前をつけていたことを思い出し、「ショプカ=クン=モーダイでどうか」と提案した。こうして「ショプカ=モーダイ」は生み出された。
 ショプカ=モーダイはイプカに本来存在しないはずの白毛とし、(ニーネン=シャプチ政府が1750年代に人工的に生み出すまでの間)伝説上の存在とされた。
 こうして、三人はシャプチ教を創始した。

 その後は、カプニャーグがイプカの耳を人体に移植する技術を秘密裏に開発し、マグラン=ガランはテロ組織タイユ=ウェグナ=クン=シャプチを設立して信者・協力者を募った。反乱に必要な武器・弾薬はマグラン=ガランが軍需産業機関とのコネクションを活用して入手。研究の費用は同じく軍需産業機関からの献金で賄った。

 この頃、カプニャーグが第二子を出産。生まれた子は女の子であり、スウェリーと名付けられる。

静謐のシャプチ

 ガールン遺伝子工科大学での不穏な動きを感づかれたカプニャーグは当局に拘束された。カプニャーグの策謀が発覚した原因はトルスによる裏切りという説がある。
 元々貴族階級出身であり、平民階級でありながら学者であるカプニャーグは投獄された後もある程度の自由があった。その間、自身の半生と思想を書き記した「静謐のシャプチ(Menktam-shapch)」を著した。この本はニーネン=シャプチ成立後の高く評価され、初期シャプチ教の様子や思想、建国経緯を知るための貴重な史料となっている。
 しかし、この時の逮捕では有力な証拠が見つからなかったため長期間拘束されたものの無事釈放された。

二度目の逮捕と死

 釈放されてすぐ、カプニャーグを反体制派の幹部であると疑っていた刑事がついに軍需産業機関からの不正献金の記録を発見。そのことを薄々感づいていたカプニャーグは自らの死を悟り、母マジェルチやクーナフ夫妻、息子のダグィと最期の別れを告げるために密かに接触した。

 その翌日、カプニャーグは当局に発見され、逮捕された。厳しい拷問でも決して口を割らなかったため、独房の中に入れて飢餓状態にさせたが、それでも口を割らず、X月X日に衰弱死した。
 ダン=ラ=ハン帝国は反体制派の首領としてカプニャーグが獄死したニュースを大々的に発表した。
 マグラン=ガランらタイユ=ウェグナは恩師への報復のために惑星ジャフーグの首都ファウにて反乱を決行。シャプチ革命が起こる。

死後

 シャプチ革命が成功しニーネン=シャプチが建国されると、「カプニャーグ博士」という名でマグラン=ガランと共に神格化されるようになった。
 シャプチ革命の成功に重要な発明(ニーネンラフェウ技術)をもたらしたことから、「マグラン=ガランと同列かそれ以上に讃えられるべきである」という主張もある。

人物

  • 痩せ身の女性で、母マジェルチとは異なり長身であったとされる。
  • マグラン=ガラン同様慈悲深く寛大な人物とされるが、役人や政府に対しては容赦がなかった。マグラン=ガランとの最大の違いである。
  • あまり他人から何かを言われても動じない性格だった。
  • 科学への情熱が凄まじく、ちょっとマッドサイエンティストっぽい一面もあった。
  • 子供を大事にしていたが、自分の活動が子供の身の安全を脅かすリスクがあったため基本的にクーナフ夫妻が育てていた。本当は自分で子育てしたかったという思いが「静謐のシャプチ」には綴られている。
  • 第二子スウェリーの父親が不明であり、度々論争になっている。様々な説が提唱されており、ユヒュターシ生存説、マグラン=ガラン説、トルス説などがある。

子孫

 母マジェルチの一族はナチェウ家であり、これは現在のナチェン家である。カプニャーグ博士は名門貴族の出であり、その血筋は一応残っている。


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最終更新:2022年10月21日 16:19