かみ

本作の上位世界で暮らす存在。現時点で判明している特徴として、『複数存在する』、『絶大な力を持つ』、『人類の危機に干渉する』、『干渉した場合、何らかのペナルティが課される』等が挙げられる。
本作においては媒体により描写や設定に差異が見られる。

Web版


作品の舞台となっている新世界を創造したのは太陽神である……と当初は思われていたが、外伝の設定が逆輸入されたことで、後にイルこと天之御中主神が創造神である事が判明した。クルセイリース大聖王国と会談したガハラ神国の使者の一人であるクシナダ曰く、日本人を含めて生きとし生ける者は全て天之御中主の分け御霊を持っている。

かつて魔王ノスグーラに追い詰められたエルフの長老が神森に住むエルフの神に救援を願い出た際には、エルフの神が太陽神へ直接祈り、その結果として太陽神の使いが降臨した。
しかし神の戒律を破って新世界へ介入した代償として、エルフの神は神森を去り、天から彼らを見守る事となった。これはエルフの間では一般的な昔話であり、作中でもパルンエレイ等の何名かのエルフがこれに言及している。外伝「語り継がれし伝説」ではこの時の模様が描かれ、エルフに伝わる昔話が伝承の中で変容した神話等ではなく、実際にあった事そのままである事が分かる。

作中で神々の個人名が語られたのは上述の天之御中主のみで、そうしたものが存在するのかどうかも定かではない。
異世界国家であるグラ・バルカス帝国の人間も度々神を引き合いに出した発言を行っており、彼らも独自の神を信仰している事が伺える。

書籍版本編


概ねWeb版の設定が踏襲されている。エルフに伝わる昔話にも変更はなく、太陽神は変わらず創造神とされ、新世界の神々の名前も登場しない。しかし「語り継がれし伝説」に該当するエピソードは収録されていない。また日本国の召喚を行ったのは神である事を示唆する描写がいくつか加筆されているが、その詳細は不明。
書籍5巻特典に登場した古の魔法帝国の下僕リョノスは、新世界の神々を敵視する一方、自身が現代に復活したのは空間神なる神の導きと考えており、魔帝でも新世界の神々とはまた別の神々が信仰されている可能性が考えられる。

書籍版外伝


一新と言って良いレベルで設定が変更されている。新規登場したイル神が創造神という立場を得、太陽神はその下位の神に降格された。また神々には世界各地の神話から取られた名前が与えられ、かつそれらの神々と同一の存在と設定された。エルフの神は豊穣の神アスタルテと改められ、神森に住んでいるのではなく、エルフの神官達の祈祷によって出現している。
また太陽神が創造神から降格された影響か、エルフの神が太陽神へ祈る事で太陽神の使いが降臨したというエピソードが、アシュタルテが太陽神シャマシュへ話すという形に改められ、上下関係が薄められている。加えてアシュタルテは元々神森に住んでいない事もあってか、介入の代償はその名が人々から忘れられるというものへ変更された。

神としての格を保つのは神性が必要であり、中つ国への介入などで神性を失いすぎると最悪の場合は消滅してしまう。

また神も一枚岩ではないらしく魔王侵攻の際にアスタルテに非協力的な神々もいた模様。また神性を失いかけて身動きの取れない神もいるらしい。

本編では太陽神が創造神という扱いのままである等外伝の新設定と矛盾している箇所もあり、また本編作者であるみのろう氏の監修は受けているとしつつも、著者である高松良次氏自身がこの外伝を「原作の伏線を忠実に回収した二次創作」としている為、現在の本編の設定が外伝のそれに改められているのかは不明である。
後にWEB版でも天之御中主神が創造神と判明し、外伝の設定が本編に反映される形で改められた。

作中で登場した神々

神域
太陽神。元ネタはメソポタミア神話の太陽神。地球におけるアマテラス他の太陽神と同一の存在とされる。日本国召喚に深く関わっている。白髪ロリっ子。
豊穣の女神。元ネタはウガリット神話の豊穣神。地球におけるフレイやトール、トヨウケヒメと同一の存在とされる。太陽神の使い召喚と引き換えに、名前を失った。クワ・トイネ公国が食糧チートなのは、彼女のおかげ。
時と運命を司る神。詳細は不明だが他の神同様、メソポタミア神話における月や暦の神と同一という設定なのであろう。四勇者の1人、ルーサは彼の眷属である。

最上神域
創造神。元ネタはウガリット神話の最高神。地球における天之御中主神やヴィシュヴァルカルマン等と同一の存在とされる。性別は無い。

その他
詳細不明だが、リョノスが自身の復活を空間神の導きと好意的に捉える発言をしているので、魔帝が信仰していたと考えられ、上記の神々とは敵対関係にあったと思われる。
なお地球において空間神に該当するのは、ギリシャ神話で世界の始まりから存在したと伝えられる原初の神カオス。この事から最上神域の神に匹敵する存在の可能性が高い。

グラ・バルカス帝国で信仰されている神。空洞山脈の戦いスぺンズが祈りを捧げていた。
元ネタは北欧神話に登場する原初の巨人ユミルだと思われる。


関連項目
用語太陽神の使い


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  • 編集者は一神教があまり好きじゃないとか - 名無しさん (2018-10-06 00:10:50)
  • 転生物では自分たちの都合のいいように現生を生きさせ、転生後は死ぬほどこき使う悪魔。 - 名無し (2018-10-06 15:22:22)
    • デグレチャフ少尉、何してはるんです? - 名無しさん (2018-11-22 09:55:56)
  • 宗教学者にとっては、人類を創造したのではなく人類に創造された存在。 - ハインフェッツ (2018-11-26 23:17:49)
  • 本編での説明や描写と外伝のそれはかなり食い違う - 名無しさん (2019-07-08 07:35:47)
  • 実際かなり自分勝手で傲慢な連中。自分達の都合で国ごと拉致して拉致した国も拉致元の世界も崩壊させて知らんぷり。自分達に害が及びそうになると世界規模の虐殺を敢行。いっそ清々しい程の邪神っぷり。 - 名無しさん (2019-10-08 16:58:08)
    • 人間が愚かなのは神が自分の姿を元に - 名無しさん (2020-01-18 11:13:42)
      • 途中ですみません……人間が愚かで傲慢なのは神が自分の姿をそのまま人間に与えてしまったからだと思ってます。つまり神も人も大差ない。 - 名無しさん (2020-01-18 11:16:30)
    • これはもしや、神こそが真のラスボスなのでは? - 名無しさん (2023-11-24 12:22:33)
  • 空間神…ハボック神とか乱数の神様かな? - 名無しさん (2022-09-29 10:21:55)
  • YHWHの神は今のところ出てきてこないか。まあ仮に出てきたら滅茶苦茶面倒なことになるが。 - 名無しさん (2023-12-08 18:10:31)

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〔最終更新日:2025年08月02日〕

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最終更新:2025年08月02日 15:56