☆葬神戦記シギルムント
●あらすじ
後の時代、大異変(パンディウム)として知られることになる災厄の記録。
●あらすじ
後の時代、大異変(パンディウム)として知られることになる災厄の記録。
西暦2012年、世界各地で異界化と呼ばれる超常現象が発生。続出する原因不明の災害により、地球環境はたちまち荒れ果てていった。
そして、異変はそれだけに留まらなかった。
黒雲の向こうから現れた異神(デミゴッド)たち。現代科学を圧倒する異界の獣、その神の如き力を前にして、人類の未来は閉ざされた……かに思えた。
……力なき者たちにとってそれは、幻想物語の中で描かれてきた“魔法”そのものであった。異神と対等に渡り合う、異能の力を持った人間たちの姿。雷を、炎を、光を操り、異神を次々と打ち倒す……人呼んで、魔術師(ウィザード)。人知を超えた戦い、神話の幕開けだった。
そして、異変はそれだけに留まらなかった。
黒雲の向こうから現れた異神(デミゴッド)たち。現代科学を圧倒する異界の獣、その神の如き力を前にして、人類の未来は閉ざされた……かに思えた。
……力なき者たちにとってそれは、幻想物語の中で描かれてきた“魔法”そのものであった。異神と対等に渡り合う、異能の力を持った人間たちの姿。雷を、炎を、光を操り、異神を次々と打ち倒す……人呼んで、魔術師(ウィザード)。人知を超えた戦い、神話の幕開けだった。
それから二十年の時が流れた。
激しい戦いの末、大異変は一端の収束を見せていた。今も断続的な異界化は起きているし、その原因もいまだ解明されてはいない。復興作業は遅々として進まず、世界は今なお混沌の坩堝にある。
しかし、人類もただ指を銜えているだけではなかった。大異変を生き残った魔術師たちを中心とした組織、その名をメギオン。「対異神超国家防衛機構」として結成された彼らは世界各国に魔術師養成学校を開き、次なる戦いへの準備を着々と整えていたのだ。
物語は、主人公である煌星カーナが世界最大の魔術師学園「ウィザードリィ・エデン」の門扉を叩くところから始まる。
激しい戦いの末、大異変は一端の収束を見せていた。今も断続的な異界化は起きているし、その原因もいまだ解明されてはいない。復興作業は遅々として進まず、世界は今なお混沌の坩堝にある。
しかし、人類もただ指を銜えているだけではなかった。大異変を生き残った魔術師たちを中心とした組織、その名をメギオン。「対異神超国家防衛機構」として結成された彼らは世界各国に魔術師養成学校を開き、次なる戦いへの準備を着々と整えていたのだ。
物語は、主人公である煌星カーナが世界最大の魔術師学園「ウィザードリィ・エデン」の門扉を叩くところから始まる。
●キャラクター
- 煌星カーナ(こうせい・かーな)
大異変後に誕生した、「神憑き」と呼ばれる者たち。生まれ持って異能の力を持つ「神憑き」は異神の落とし子であるとされ、異界化の被害を受けた世界中の人々から忌み嫌われる存在であった。
同時に魔術師にはこれ以上なく相応しい人材でもある神憑きは、彼らの保護を呼びかけるメギオンにより魔術師の道へと誘われた。九割以上の神憑きは魔術師として正式に修練を積む道を選んだという統計があることからも、彼らがどのような扱いを受けて育ってきたかがよく分かるというものだろう。
煌星カーナもまた「神憑き」としてこの世に生を授かり、両親や周囲の人々からの人間以下の扱いに耐えながらも生きてきた者の一人だ。
同時に魔術師にはこれ以上なく相応しい人材でもある神憑きは、彼らの保護を呼びかけるメギオンにより魔術師の道へと誘われた。九割以上の神憑きは魔術師として正式に修練を積む道を選んだという統計があることからも、彼らがどのような扱いを受けて育ってきたかがよく分かるというものだろう。
煌星カーナもまた「神憑き」としてこの世に生を授かり、両親や周囲の人々からの人間以下の扱いに耐えながらも生きてきた者の一人だ。
最初に異端の力を示して見せたのは、幼稚園で。遊具の占有を巡ってだとか、とにかくそんな下らない理由をきっかけにして始まった喧嘩は、カーナが発現させた力によって終わりを迎えた……幸いなことに死者はなかったが。
以降、幸せだった彼の人生は一転した。誰も頼るな。誰も信じるな。幼いカーナにとっては理不尽を通り越して、諦め、受け入れの境地に達する程の苦行だった。
その「力」が魔術と呼ばれているということは、メギオンからの使者に教えられた。鋼をも容易く切り裂く不可視の刃。カーナが最も得意とする魔術。カーナ自身の人生をも切り裂いた、呪われし力。
以降、魔術の腕を独力で磨いてきたカーナは、高校を卒業すると同時にエデンへの入学を決めた。
居場所の無い学生生活を続けてきたのは、意地とか未練とかいったものだったのだろうか? もはやカーナ自身にも分からないが……エデンへ入学すると同時に、カーナは過去と決別した。
学園においては社交的に振舞うよう心がけており、かつてのように力を暴走させることもなく、それなりに上手いこと日々を過ごしている。同じ神憑きを始め、自分以外にも暗い過去を持つ人間が数多く在籍するという環境も大きな理由となっているのだろう。
以降、幸せだった彼の人生は一転した。誰も頼るな。誰も信じるな。幼いカーナにとっては理不尽を通り越して、諦め、受け入れの境地に達する程の苦行だった。
その「力」が魔術と呼ばれているということは、メギオンからの使者に教えられた。鋼をも容易く切り裂く不可視の刃。カーナが最も得意とする魔術。カーナ自身の人生をも切り裂いた、呪われし力。
以降、魔術の腕を独力で磨いてきたカーナは、高校を卒業すると同時にエデンへの入学を決めた。
居場所の無い学生生活を続けてきたのは、意地とか未練とかいったものだったのだろうか? もはやカーナ自身にも分からないが……エデンへ入学すると同時に、カーナは過去と決別した。
学園においては社交的に振舞うよう心がけており、かつてのように力を暴走させることもなく、それなりに上手いこと日々を過ごしている。同じ神憑きを始め、自分以外にも暗い過去を持つ人間が数多く在籍するという環境も大きな理由となっているのだろう。
強大な異神・ヴィズィスを身体に宿している。
普段は意識深くに眠るヴィズィスだが、カーナの身に危険が迫った時や自我を失う程の深刻な事態に遭遇した時などに転神(トランス)し、カーナの肉体を借りて現世に現れる。幼稚園での事件も、感情の制御が利かぬ幼いカーナがヴィズィスへ転神したことで起きてしまった事件であった。
ヴィズィスは破壊の権化であり、カーナの魔力の源でもある。ヴィズィスが何を思ってカーナの中に住んでいるのかは解らないが、カーナにとって彼は守り神でも疫病神でもある存在なのだ。
普段は意識深くに眠るヴィズィスだが、カーナの身に危険が迫った時や自我を失う程の深刻な事態に遭遇した時などに転神(トランス)し、カーナの肉体を借りて現世に現れる。幼稚園での事件も、感情の制御が利かぬ幼いカーナがヴィズィスへ転神したことで起きてしまった事件であった。
ヴィズィスは破壊の権化であり、カーナの魔力の源でもある。ヴィズィスが何を思ってカーナの中に住んでいるのかは解らないが、カーナにとって彼は守り神でも疫病神でもある存在なのだ。
- 白銀シルシ
↑ここまで書いて飽きたと思われるメモが出てきたのでとりあえず
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