『学院神話戦記シギルムント』
→『葬神戦記シギルムント』としてリメイク
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●あらすじ
「憑神症候群(ミスルドローム)」。現代に突如発生した奇病である。
ミスルドロームの全容は民間レベルではほとんど知られていない。国家規模で「研究」という名の隠蔽が行われているためだ。
症状として、一説には神の如き……否、“神そのもの”の力が発症者に宿るとも言われているが、ほとんどの場合オカルトであると一笑に付されるのがオチだ。
だが、欺瞞や誇張の全てを取り除いた果てにある真実は、それが如何に馬鹿馬鹿しいものだろうと決して揺るぎはしないのだ。
「憑神症候群(ミスルドローム)」。現代に突如発生した奇病である。
ミスルドロームの全容は民間レベルではほとんど知られていない。国家規模で「研究」という名の隠蔽が行われているためだ。
症状として、一説には神の如き……否、“神そのもの”の力が発症者に宿るとも言われているが、ほとんどの場合オカルトであると一笑に付されるのがオチだ。
だが、欺瞞や誇張の全てを取り除いた果てにある真実は、それが如何に馬鹿馬鹿しいものだろうと決して揺るぎはしないのだ。
私立仕儀学院。県内だけでなく、日本国内でも有数の高偏差値を誇るエリート学校。その華やかな姿の影に潜む真実を知る者は少ない。
「ただの教育施設」「ただの学生」全ては仮面だ。人が人として生きるための仮面。
そして、真実もまた、仮面の一つに過ぎないのかもしれない。
「ただの教育施設」「ただの学生」全ては仮面だ。人が人として生きるための仮面。
そして、真実もまた、仮面の一つに過ぎないのかもしれない。
ミスルドローム研究の最前線。巧妙に存在を隠蔽され、世界中に散らばる戦場。その中の一つがこの地の真実の顔だ。
私立仕儀学院、またの名をシギルムント神話学院。
物語は神話より生まれ出で、寓話へと終結する。
私立仕儀学院、またの名をシギルムント神話学院。
物語は神話より生まれ出で、寓話へと終結する。
●用語解説
- 憑神症候群(ミスルドローム)……感染経路、症状など一切が不明の奇病。発症者は例外なく「施設」へと搬送されるため、民間人が取りうる有効な対策は一つも無い。彼らに許されるのは、ただ自らがミスルドローム患者ではないことを祈ることだけだ。
- 憑神人(ミシス)……ミスルドローム患者の総称。ただし、この呼び名を使うのはミスルドローム関係者に限られる。
- 融神者(テイラー)……ミスルドロームの発症により「神話融身」の力を得た者。転神したトランサーをその身に宿し、人知を超えた力を発揮することが出来る。力の根源として必ず一つ「神器」を持つ。
- 転神者(トランサー)……ミスルドロームの発症により「神話転身」の力を得た者。肉体と意識を神話の神々のものへと作り変えることが可能で(転神)、素質ある者(融神者)には力と知恵を与える。
- 神器(ユングス)……融神者の武器であり、力の根源ともなる物。武具、日用品など、その形態は様々。融神者の「想像力」から創造される。
- 「箱庭」……ミスルドローム研究施設。「施設」とも。シギルムント神話学院は日本唯一の「箱庭」である。
●登場人物
あらゆる登場人物は、性格、過去など、何かしらの点で「相反する(もしくは、画された)二面性」を持つ。
キャラクター設定の際はこの点に注意すること。
あらゆる登場人物は、性格、過去など、何かしらの点で「相反する(もしくは、画された)二面性」を持つ。
キャラクター設定の際はこの点に注意すること。
- 桐生嗣郎(きりゅう・しろう)
融神者。高等部二年。
小学校に入学すると同時にミスルドロームを発症して以来、仕儀学院でモルモットとしての第二の人生を送っている古株(とは言え憑神人は貴重な研究対象であり、扱いは決して悪くないのだが)。多感な時期に家族と引き離され、その家族も大金を積まれ嗣郎との縁を切ったという事実から「家族」という概念そのものがトラウマとなっている。
普段の彼はそんな過去をおくびにも出さない冷静沈着ツッコミ系キャラ。主人公系性格と言い換えてもよい。
神器は野太刀・古吟(こぎん)。ただ破壊力に優れたシンプルな武器である。幼い頃に父から剣道の手ほどきを受けた記憶が結晶化したもので、自らのトラウマと相反するように生まれた古吟には苦々しいものを覚えているようだ。
小学校に入学すると同時にミスルドロームを発症して以来、仕儀学院でモルモットとしての第二の人生を送っている古株(とは言え憑神人は貴重な研究対象であり、扱いは決して悪くないのだが)。多感な時期に家族と引き離され、その家族も大金を積まれ嗣郎との縁を切ったという事実から「家族」という概念そのものがトラウマとなっている。
普段の彼はそんな過去をおくびにも出さない冷静沈着ツッコミ系キャラ。主人公系性格と言い換えてもよい。
神器は野太刀・古吟(こぎん)。ただ破壊力に優れたシンプルな武器である。幼い頃に父から剣道の手ほどきを受けた記憶が結晶化したもので、自らのトラウマと相反するように生まれた古吟には苦々しいものを覚えているようだ。
- 仕儀銀(しぎ・しろがね)
嗣郎のパートナーで、転神者。高等部二年。
私立仕儀学院学院長・仕儀覇金(しぎ・はがね)の孫。男かと思ったら実は女パターン(普段は男の制服を着ている)。
キリスト教の悪魔「バフォメット」をその身に宿す。両性神で知られるバフォメットは、銀の中にある二つの人格を反映したものである。すなわち、普段から男物の制服を着用し、男性として振舞うのはポーズではなく、しかし同時に自分自身が女であることもしっかりと認識している……という二面性だ。
実は祖父の覇金から性的な虐待を受けていた過去があり、そのことを記憶の奥底に封印すると同時に「男性としての自分」を夢想したことから今の銀が生まれた。転神者としてバフォメットを宿すようになったのもそのためである。
私立仕儀学院学院長・仕儀覇金(しぎ・はがね)の孫。男かと思ったら実は女パターン(普段は男の制服を着ている)。
キリスト教の悪魔「バフォメット」をその身に宿す。両性神で知られるバフォメットは、銀の中にある二つの人格を反映したものである。すなわち、普段から男物の制服を着用し、男性として振舞うのはポーズではなく、しかし同時に自分自身が女であることもしっかりと認識している……という二面性だ。
実は祖父の覇金から性的な虐待を受けていた過去があり、そのことを記憶の奥底に封印すると同時に「男性としての自分」を夢想したことから今の銀が生まれた。転神者としてバフォメットを宿すようになったのもそのためである。
- 木野杏瀬(きの・あんぜ)
転神者。嗣郎のクラスで風紀委員長を務める。堅物だが融通が利かないわけではなく、あくまで危険人物も多いこの学院の秩序を守るための仮面として「堅物風紀委員長」を演じていた。
当初はガブリエルに転神していたが、物語の中盤で学院治安維持組織ハーディッサに所属し嗣郎たちと敵対してからはルキフグスへと転神するようになる。
かつて見せたやさしさ、その欠片もなくなったような変貌ぶりは、ハーディッサの手によるものであった。このことから、嗣郎たちとハーディッサの対立は本格化。両者の対決が中盤の山場となる。
当初はガブリエルに転神していたが、物語の中盤で学院治安維持組織ハーディッサに所属し嗣郎たちと敵対してからはルキフグスへと転神するようになる。
かつて見せたやさしさ、その欠片もなくなったような変貌ぶりは、ハーディッサの手によるものであった。このことから、嗣郎たちとハーディッサの対立は本格化。両者の対決が中盤の山場となる。
- 神室怜治(かむろ・れいじ)
学院治安維持組織ハーディッサの天翼長(セイラム)を勤める融神者。高等部三年。
ミシスとしての力を悪用しようとする者も多いシギルムントにあって、そこに統一された秩序をもたらすべく活動を行っている。その理念のみならず彼自身のカリスマに惹かれて門を叩く者も後を絶たず、今やハーディッサは無数に存在する学内勢力の中でもトップクラスの規模を誇る団体となった。
所有する神器は聖杖フェイタニア。「支配者になりたい」という彼の強い欲求が結晶化したもので、他者の深層意識に接触する力を持つ。この力を用いて学院内の生徒達を洗脳した彼は、ハーディッサを土台に自らが頂点となる王国を作ろうとしていた。
ミシスとしての力を悪用しようとする者も多いシギルムントにあって、そこに統一された秩序をもたらすべく活動を行っている。その理念のみならず彼自身のカリスマに惹かれて門を叩く者も後を絶たず、今やハーディッサは無数に存在する学内勢力の中でもトップクラスの規模を誇る団体となった。
所有する神器は聖杖フェイタニア。「支配者になりたい」という彼の強い欲求が結晶化したもので、他者の深層意識に接触する力を持つ。この力を用いて学院内の生徒達を洗脳した彼は、ハーディッサを土台に自らが頂点となる王国を作ろうとしていた。
●よくある質問
Q.そもそも融神者とか転神者とか誰? 外人? 歌?
A.融神者を「器」とするなら転神者は「具」。いずれも憑神人(ミシス)の「知識、経験、記憶」にミスルドロームがもたらす「超人的作用」が結びつき、その力を発現させる。
それぞれの主な能力は以下の通り。
Q.そもそも融神者とか転神者とか誰? 外人? 歌?
A.融神者を「器」とするなら転神者は「具」。いずれも憑神人(ミシス)の「知識、経験、記憶」にミスルドロームがもたらす「超人的作用」が結びつき、その力を発現させる。
それぞれの主な能力は以下の通り。
- 融神者…神器(ユングス)の創造。神器は鮮烈な印象の残る体験をもとに生成されることが多く、自在に作り分けることは(力の扱いに相当慣れているような場合で無い限りは)不可能。神器は融神者の力の根源(記憶)そのものであり、これが破壊されると廃人になる。また、転神者を己が身に宿すことでその力を解放出来る。基本的に融神者単体では超人的パワーを発揮することは出来ないが、神器の性質によって十二分な戦闘能力を得ている者もいるし、融神後に最大限力を引き出すことが出来るかどうかは融神者の身体能力・知能・才覚などに因るため、トレーニングを欠かしてはならないぞ。
- 転神者…神や悪魔などの神話的存在の人格と力を自らに降ろし、姿形までも作り変えることが出来る。但し、転神するのはあくまで「自分、または不特定多数の認識」に基づいた偽りの存在である。彼らは神話の登場人物であるが故、絶対に本物足り得ないという矛盾を孕んでいるわけだ。融神者とは違い、転神時は単体でも強大な力を振るうことが出来るが、長時間の転神は脳に甚大な影響を及ぼすことが判明している。そのため、融神者と融合することでその力を分散・制御させるのが必須である。なお、融神時には転神した者の外見的特徴をある程度引き継ぐ(例として、嗣郎・銀ペアなら大魔王バーン最終形態みたいな感じになると考えてもらえばよい)。
シギルムント神話学院(および、同様の「箱庭」)において、ミシスたちは「良きパートナーを見つけること」を最初にして最大の目標と教えられている。
融神者の土壌×転神者の人間やめました度×神器のポテンシャルが最終的な戦闘力を決定するのだ。
融神者の土壌×転神者の人間やめました度×神器のポテンシャルが最終的な戦闘力を決定するのだ。
Q.超人的パワーってなんぞ
A.非科学的な現象を起こしたり(本気を出せば天変地異ぐらい起こせる奴もいる)、文字通り超人的な動作を行ったり(パンチングマシンで100とか余裕で出すし)、いろいろ。
A.非科学的な現象を起こしたり(本気を出せば天変地異ぐらい起こせる奴もいる)、文字通り超人的な動作を行ったり(パンチングマシンで100とか余裕で出すし)、いろいろ。
Q.大体ミスルドロームって具体的にはどういうもんなの?
A.平たく言えば、強力な集団催眠。詳しくは知りません。お察し下さい。
A.平たく言えば、強力な集団催眠。詳しくは知りません。お察し下さい。
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