「あなたがそれを望むなら、私はこの命を懸けましょう……」
小説投稿サイト『小説家になろう』に掲載され、エンターブレインより商業化されたライトノベル『陰の実力者になりたくて!』の登場人物。
『
ロックマンエグゼ』の「Alpha」をお探しの方は
こちら。
アニメの担当声優は
瀬戸麻沙美
女史。
シド・カゲノーによって「悪魔憑き」
*1から救われたエルフの女性で、シャドウガーデン創設メンバーにして最高幹部「七陰」の第一席。
「悪魔憑き」と呼ばれる奇病によって身体が醜く崩れ、輸送中の所を盗賊に襲われて廃村に持ち込まれた際に、
スタイリッシュ盗賊スレイヤーに変装して襲撃したシャドウことシドに拾われ、魔力制御の実験台にされた結果悪魔憑きが完治し体が元に戻る。
この時恩を返すと言い出した彼女に対し、シャドウが陰の実力者ごっこにアルファを付き合わせるために、
シドの項目でも解説された通りディアボロス教団の話をでっち上げたのだが、
これを真に受けたアルファは自分と同じ悪魔憑きを探索・発見しては連れてきてシャドウガーデンに加入させて、
後の大幹部にして創設メンバーとなる「七陰」を揃えた。
更にクレア誘拐事件の後は他の七陰と共に各地へ散って暗躍するようになり、自分と同じく悪魔憑きとなった人物を治療しつつメンバーとして加入させ、
アルファを中心にしてシャドウガーデンという組織を(シャドウの与り知らぬ所で)巨大化させた立役者となり、
実は実在していたディアボロス教団を、悪魔憑きのプロパガンダを流して自分達に筆舌に尽くし難い迫害・差別を与えた元凶とみなして、
シャドウの目的である(と思い込んでいる)「ディアボロス教団の壊滅」「魔人ディアボロス復活阻止」「悪魔憑き被害者の救済」のために活動している。
金髪碧眼エルフ美少女という役満属性のポテンシャルを遺憾なく発揮しており、眉目秀麗文武両道の完璧超人。
先述の通りシャドウガーデンという組織を一から作り上げた才覚のみならず、シドから習った剣術を独学で研鑽し、
組織向けの技術(謂わばシャドウガーデン流戦闘術)として確立させるなど、創設メンバー最大の功労者にして、
名実ともにシドに次ぐ組織ナンバー2として君臨する「七陰」最強の存在。
他のメンバーがシドを「崇拝」する中で、彼女だけは「恩人にして同志」というスタンスを取っており、
シドにもタメ口を許されている事で組織内でも別格扱いとして一目置かれている。
一方で、シドのトンチキ行動の数々を「我々には分からない深謀遠慮がおありなのだ」と勝手に誤解し、先頭に立って暴走するため、
作中でのトラブルを際限なく拡大させていく「頭のいいアホ」の筆頭とも言える。シド?あっちは普通に頭悪い方のアホでサイコパスです
というか、そもそもシド自身も知らない内に大規模な秘密結社を作られて「貴方の私兵です」面をされている状態であり、
実質的にはアルファの私兵軍団がシドを一方的に首魁として仰いでいるという謎の集団がシャドウガーデンの実態なので、
これら全てがアルファの暴走の産物と考えると、大体こいつの仕業と言っても過言ではない。
アルファ達の手配でシドの娯楽として消費されていくディアボロス教団は、ある意味本作の被害者枠とも言えるかも知れない。
まあ、シドが殴ってスカッとするような分かりやすい悪事を散々働きまくった自業自得なので、同情の余地は特にないだろう。
シドに対する精神的な依存も「七陰」の中では一番ひどく、偽札騒動でシドに組織ごと切り捨てられたと誤解した時には、
絶望のあまり普段の理知的さが吹き飛び、組織運営を放り出し完全に引き籠ってしまった事も。
クールな仮面で隠してはいるが嫉妬心も強く、シドの周囲に女性の影がちらつくとさりげなくシドに問い詰める一幕があったり、
組織内でのバレンタインなどのイベントでも「七陰」同士の抜け駆けを禁止して場をコントロールしようとする傾向にある。
近年の「後方正妻面」の見本として額に入れて飾りたいレベル
また、魔人ディアボロスを討伐した過去の勇者の一人「オリヴィエ」と瓜二つという描写があるため、
オリヴィエとは血縁関係にあると推測されている。
加えて、「武神」の異名を持つエルフの剣聖「ベアトリクス」が探している亡き妹の娘(姪)がアルファである事も示唆されている。
悪魔憑き患者は一部の例外を除き周囲はおろか親族すら忌み嫌い迫害・絶縁・勘当されることが多いのだが、
肝心のベアトリクスに姪を差別しているような反応が見られず、アルファが悪魔憑きを発症したことが親族にすら公表されていない、
少なくとも親族総意の上で彼女は国を追われた訳ではない可能性が高い。
MUGENにおけるアルファ
出場大会
*1
表向きは女性のみ発症する治療不可能な奇病とされており、患者は例外無く体が崩れて醜い肉塊になり果て、
発症者は周囲はおろか家族から忌み嫌われ捨てられ、教会が浄化と称して有料で引き取ることになっているが、
これらはディアボロス教団が流した情報操作で、実際には病気ではなく体内に大量に蓄積された魔力が暴走することで起きる現象で、
教団が確保して人体実験などに利用している。
そもそも魔人ディアボロスは元を正せば「原初の悪魔憑き」の人間であり、
悪魔憑きの原因は、過去にディアボロス教団は実験としてディアボロス細胞を複数人に埋め込んでおり、
その実験体の生き残りの子孫達にも世代を経てなお受け継がれたディアボロス細胞により魔力暴走が誘発されたためである。
このようにディアボロス細胞は時として有する者に実害をもたらす危険な代物ではあるのだが、
発症者本人が高い魔力制御能力を有する、もしくは(難易度は高いが)他人が外部から制御を行うことでコントロールが可能であり、
一度制御する術を会得できれば適応してこのような症状を起こすことなくなり、同時にディアボロス細胞の恩恵で膨大な魔力保有量を得る。
ディアボロス教団が影響下に置いている教会に「悪魔憑き」の者達を集めさせているのは、
非道な人体実験の歴史を隠蔽する目的もあるのだが、加えて彼らは入手した魔人ディアボロスの左腕の調査・研究から、
「ディアボロスの雫」と呼ばれる薬品の開発に成功しており、それを完成させるためでもある。
これは以前までは女性しか適応できなかったディアボロス細胞を(副作用はあるものの)男性にも適応して扱える薬で、
服用者に不老不死の効果をもたらすが、これは未完成品であり効果期間が約1年間でそれを過ぎる前に再接種し続けなければならず、
しかも生産量が低く年間生産量はわずか12個しかない。
故に教団はディアボロスの雫をより完全なものにするべく、魔人ディアボロス本体の復活や、
ディアボロス細胞を色濃く受け継いだかつての実験体の子孫達、つまり悪魔憑きの患者を集めているのである。
最終更新:2025年03月19日 12:04