auxelle

　auxelle は百詩篇第8巻27番に登場する語。以下の可能性が指摘されている。

• アナトール・ル・ペルチエは、ギリシア語 auxèsis からで「増加」の意味か、ラテン語の auxilium （援助） の意味ではないかとした(*1)。
• エドガー・レオニは、ラテン語の auxiliarus からとして、「補助的な、付加的な」 の意味と解釈した(*2)。
• マリニー・ローズは地名のオセル （Auxelles） のことと解釈した(*3)。オセルはフランス東部ベルフォール県（ベルフォール特別区）の町で、ヨンヌ県のオセール （Auxerre） とは別である。
• ロジェ・プレヴォは aurelle の誤記と見なして、voye aurelle はアウレリア街道 （Via Aurelia） のことと解釈した(*4)。ジャン＝ポール・クレベールもこの読みを紹介した(*5)。
• ピーター・ラメジャラーは、voye auxelle を voye aus (= aux?) eaux と読み替えて、「水道」の意味に理解した(*6)。リチャード・シーバースは詳細な読み方を説明していないが、同じように英訳している(*7)。

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*1 Le Pelletier [1867b

*2 Leoni [1961/1982]

*3 Rose [2002c]

*4 Prévost [1999] p.181

*5 Clébert [2003]

*6 Lemesurier [2003b]

*7 Sieburth [2012]