じゅうりょくパーティ
【技名】じゅうりょく
【タイプ】エスパー
【分類】へんか
【PP】5
【効果】ひこうタイプ・特性ふゆうのポケモンにじめんタイプのわざが当たるようになる。
詳細な効果
- ひこうタイプ・特性ふゆうのポケモンに対して、全ての地面タイプの技・まきびし・どくびしが当たるようになる。
- 全てのポケモンの回避率が下がる。
- 「はねる」「そらをとぶ」「とびはねる」「でんじふゆう」「とびひざげり」「フライングプレス」が使えなくなる。
「そらをとぶ」「とびはねる」で空中にいるポケモン、「でんじふゆう」状態のポケモンは技が解除される。
※パワフルハーブを持っている場合(そらをとぶ・とびはねる)も失敗する。
- 「Gのちから」の威力が1.5倍になる。
効果は発動ターンを含め5ターン、優先度は±0。
なお、飛行タイプじ地面技が当たるようになるとあるが、飛行タイプ自体は消えたりしないので注意。
【例】重力中リザードンに10まんボルト→効果は抜群
回避率の下降値は「場のポケモン全体に回避ランク-2分の補正がかかる」。
言い換えると、全ての技の命中率が約1.66倍に跳ね上がるということ。
具体的には命中60の技がちょうど命中100になる計算。
ただし一撃技は補正を受けないので注意。
長所
- 天候パと比べて、ポケモンのタイプに偏りが生まれにくい。
- 地面対策を飛行タイプ、ふゆう持ちに頼っている相手に強い。ふうせんも無効化できる。
- 命中不安の攻撃技が当たりやすくなるため、付きまとう負け筋を払拭できる。
- なんなら「きあいだま」や「トリプルアクセル」などの命中不安技も無理なく採用できる。
- 「さいみんじゅつ」や「ねむりごな」など催眠技を安定させられる。
- 相手の「とびひざげり」や「とびはねる」を封印できる。
- 仮に重力が切れても、命中不安だけならダイマックスでフォローできる。
短所
- 相手の技も当たりやすくなってしまう。
- こちらの飛行タイプやふゆう持ちにも、地面技が通ってしまう。
- 「とびひざげり」や「とびはねる」は、ダイマックスで切り返される恐れがある。
- 天候パと異なり、直接技の威力には干渉しない。
- 発動要員が全体的に遅く、数も少ない。
パーティ構成例
重力発動後、退場して後続に繋ぐか、そのまま攻撃や妨害を仕掛ける。
相手の攻撃を最低1発は耐えられる高耐久を持つポケモン、発動を妨害されにくい高速ポケモンが望ましい。
「おきみやげ」や「だいばくはつ」などがあると退場に便利。
はりきり持ち、地面タイプのアタッカー、低命中高威力技持ちなどが該当。
重力で命中が上がるのを利用し、基本は攻撃あるのみ。
普段は当たりにくい「さいみんじゅつ」や「うたう」を仕込んでおき、相手の動きを封じるのもいい。
重力が切れてもダイマックスを残していればまだ戦えるが、
ある程度は重力に頼らずとも戦える構成にしておくことをお勧めする。
地面タイプの技が飛行やふゆう持ちに通る性質は、時にこちらにも牙を剥く。
耐久力のある水や、地面を半減できる虫や草などを対策として入れておくとよい。
もちろん、上の「重力下アタッカー」と兼任でも可。
命中率が80以下のわざ一覧
命中80(補正後:約132) |
物理 |
もろはのずつき、クロスチョップ、じごくぐるま、ストーンエッジ、がんせきふうじ、みだれひっかき |
特殊 |
ハイドロポンプ |
変化 |
どくガス、スプーンまげ |
命中75(補正後:約124) |
物理 |
ドラゴンダイブ、メガトンキック、アイアンテール |
変化 |
ねむりごな、しびれごな、どくのこな、おにび、てんしのキッス |
命中70(補正後:約116) |
物理 |
ダストシュート |
特殊 |
かみなり(雨時必中)、ふぶき(霰時必中)、ぼうふう(雨時必中)、きあいだま、スモッグ |
命中60(補正後:約100) |
変化 |
さいみんじゅつ |
命中55(補正後:約91) |
変化 |
ちょうおんぱ、うたう |
命中50(補正後:約83) |
物理 |
ばくれつパンチ |
特殊 |
でんじほう、れんごく |
重力始動要員
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重力と相性のいい技 |
他に目ぼしい技 |
退場技 |
備考 |
ピクシー |
うたう、だいもんじ、でんじほう など |
リフレクター、ひかりのかべ、このゆびとまれ、サイドチェンジ など |
いやしのねがい、ミストバースト |
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プクリン |
うたう、だいもんじ、でんじほう など |
リフレクター、ひかりのかべ、サイドチェンジ など |
ミストバースト |
鎧の孤島より実装 |
ラッキー |
うたう、だいもんじ、でんじほう |
ひかりのかべ、サイドチェンジ、いやしのはどう、アロマベール など |
いやしのねがい |
鎧の孤島より実装 |
ハピナス |
うたう、だいもんじ、でんじほう |
ひかりのかべ、サイドチェンジ、いやしのはどう、アロマベール など |
いやしのねがい |
鎧の孤島より実装 |
サマヨール |
おにび、じしん、ばくれつパンチ |
トリックルーム、かなしばり、いたみわけ など |
おきみやげ、(みちづれ) |
剣盾ではみちづれはタマゴ技から外れヨノワールレベル技に変更された |
ヨノワール |
おにび、じしん、ばくれつパンチ |
トリックルーム、かなしばり、いたみわけ など |
おきみやげ、(みちづれ) |
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ギガイアス |
ストーンエッジ |
ステルスロック、ワイドガード |
だいばくはつ |
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シンボラー |
さいみんじゅつ |
リフレクター、ひかりのかべ、おいかぜ、トリックルーム など |
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ナットレイ |
パワーウィップ、でんじは |
ステルスロック |
だいばくはつ、(てっていこうせん) |
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イオルブ |
さいみんじゅつ、ねばねばネット |
リフレクター、ひかりのかべ、トリックルーム など |
とんぼがえり |
「じゅうりょく」そのものは覚えないが、キョダイマックス技「キョダイテンドウ」が重力を貼る追加効果を持つ |
イシヘンジン |
ストーンエッジ、じしん |
ステルスロック、ワイドガード |
じばく |
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ジラーチ |
でんじは、ばくれつパンチ |
リフレクター、ひかりのかべ、ねがいごと、ステルスロック など |
いやしのねがい、とんぼがえり、(てっていこうせん) |
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ネクロズマ |
ストーンエッジ、じしん、でんじは など |
リフレクター、ひかりのかべ、サイドチェンジ、ステルスロック など |
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※赤字の技は過去作限定。(いずれも公式戦で使用不可)
重力下アタッカーの例
◆タイプ一致で地面技が使えるポケモン
地面の一貫切りを飛行タイプや特性ふゆうに頼り切ったパーティは数多い。
そのため、相手に思わぬ奇襲を仕掛けることができる。
- ドリュウズ:説明不要の地面物理アタッカー筆頭。グラスフィールドに強い「10まんばりき」も覚えられる。
元々かたやぶりでふゆう持ちには地面技を当てられるが、飛行タイプにも当てられるのは重力パならでは。
- ガラガラ:ふといホネを持たせることで、かなりの攻撃力を誇る。
「ホネブーメラン」はみがわりやグラスフィールドに強い固有技だが命中90なので、そこも重力で補強可能。
- ドサイドン:物理方面のステータスが手堅くまとまった、重火力アタッカー。
地面技との補完に優れる一致「ストーンエッジ」の命中不安も重力で補える。
- ダグトリオ:素早さ120と地面タイプにしてはかなり速いのが特徴。
重力下であればありじごくでゴーストタイプを除く全てのポケモンを交代不能に陥れられる。
- フライゴン:攻撃するたびに素早さが上がる「スケイルショット」をタイプ一致で使用可能。
行動固定のない「ドラゴンダイブ」を覚える他、独特の耐性やドラゴンらしい技範囲も魅力。
- ワルビアル:この中では唯一のじしんかじょう持ち。
一匹でもこのポケモンで倒してしまえば、相手をこちらのペースに引きずり込める。
- ホルード:特性ちからもちによる凄まじい火力が持ち味。
一致地面技の他にも「メガトンキック」や「ダストシュート」なども重力と相性がいい。
- ガマゲロゲ:物理と特殊、両方がこなせる水複合のポケモン。
普通の地面タイプが苦手とするみずタイプに強いちょすい、無双が狙えるすいすいと特性も優秀。
◆特性:はりきりのポケモン
重力下で命中100になる技は、命中60まで。
そのため、はりきり持ちのポケモンの技は命中75のものまでが命中100になる。
技外しを恐れず、攻撃力上昇だけを受けられるのは強力。
- アップリュー:専用技「Gのちから」には、重力下で威力が1.5倍になるという隠れた効果がある。
そこにいのちのたまを持たせれば、いかくギャラドスですら乱数1発で沈む痛快火力。
- アイアント:攻撃実数値は189相当。素早さもかなり高いが、それ故耐久力は低い。
地面技として「じだんだ」も習得可能。「ストーンエッジ」も覚えられるが重力が切れた時の命中がかなり不安。
- パッチラゴン:電気ドラゴンという、珍しいタイプを持つはりきりアタッカー。地面技の「じしん」も備えている。
専用技「でんげきくちばし」のおかげで、先制できればとんでもないダメージが叩き出せるのも特徴。
- トゲキッス:第8世代で「じゃれつく」と「ダブルウイング」を習得し、かつて落ちるところまで落ちた物理型が復権。
今作では特殊型が幅をきかせており、読まれづらいのもポイント。
- デリバード:新技「トリプルアクセル」は、重力下では必ず全弾ヒットし合計120となる連続技。
ただしことデリバードについては重力が切れると全弾ヒットの確率が37%へと途端に弱体化してしまう。
- サニーゴ:そのまま使うと命中64相当の「もろはのずつき」も、重力でほとんど当たるようになる。
ただし自身も反動で大きく削られるため、場持ちはあまり良くない。
◆その他
ポケモンの技には「だいもんじ」や「ストーンエッジ」など、命中不安だが高威力の技が多数存在する。
特に「きあいだま」は他に格闘タイプの技を覚えないポケモンが覚えることが多く、
通常のパーティと異なり安定して使えるのは利点。ダイマックスと違い威力低下もない。
また、重力下では「さいみんじゅつ」が命中100で使えるようになる。
用途も起点化したり、相手を流したりと多岐に渡るが、エレキフィールド中は無効なので注意。
他にも、「でんじほう」「れんごく」「ばくれつパンチ」など、
低命中だが追加効果に優れる高威力技を覚えるポケモンも重力適性が高い。
- リザードン:飛行ウェポンの「ぼうふう」と「エアスラッシュ」は威力差が大きく、35も離れている。
また強力な「だいもんじ」や当たれば必ず火傷にできる「れんごく」、地面技の「ねっさのだいち」も習得可能。
- カビゴン:「メガトンキック」の破壊力は「すてみタックル」に相当し、しかも反動なし。
その他地面技として「じしん」や「10まんばりき」を備えるが、それ以上に素のスペックからして強力。
- ドクロッグ:「ダストシュート」「クロスチョップ」の命中不安を払拭できる。
なんなら、「ばくれつパンチ」で混乱を狙ってみるのもいいだろう。
- マニューラ:「トリプルアクセル」は合計威力120と優秀だが、普通に使うと全弾ヒットの確率は72.9%。
こうかくレンズを持たせるだけでかなりマシにはなるが、他の持ち物を持たせたければ重力でフォローしたい。
- アマージョ:草単タイプなので重力下でも地面に耐性を持つポケモン。
堂々と「パワーウィップ」をメインに据えられる他、マニューラと同様「トリプルアクセル」の外しもなくなる。
- モジャンボ:アマージョと同じ草タイプ。もちろん「パワーウィップ」も習得可能。
こちらは「じしん」や「きあいだま」を覚えるのが強力。「ねむりごな」での妨害もできる。
- ヨルノズク:いろめがねから放たれる「ぼうふう」を半減できるポケモンはほとんどいない。
ただし元の特攻もそう高くないので、こだわりメガネなどでの補強があると心強い。
- オクタン:水単タイプでありながら「だいもんじ」「ダストシュート」などを覚えるポケモン。
ムラっけと重力は相性が悪いが、それを差し引いても独自色の強い性能を持つ。
- ウォッシュロトム:強力な「ハイドロポンプ」と「かみなり」の両方をタイプ一致で使える。
対戦環境でもよくみる強力なポケモンだが、ふゆうが機能しなくなってしまうのが欠点。
- ファイアロー:はやてのつばさが発動していれば、強力な「ぼうふう」を先制技として使用可能。
なお雨に組み込んでも必中にはなるが、炎技の威力は落とさずに済むのが重力の強み。
- バチンウニ:エレキフィールドに接した相手へ威力が倍になる技「ライジングボルト」とエレキメイカーを併せ持つ。
重力下であれば、普段は70据え置きで受ける飛行タイプやふゆうにも倍の威力が叩き出せる。
重力中、唯一地面技でダメージを受けないポケモン。ただしかたやぶりの前には無力。
ぼうじんゴーグルを持たせれば悪天候、あつぞこブーツを持たせれば設置技に耐性を持つことが出来る。
通常地面無効だが重力で弱点になるポケモン
ドータクン(ふゆう)、エアームド、ロトム(カット以外)、マタドガス(ふゆう)、ガラルマタドガス(ふゆう)、
リザードン、ソルロック、ルナトーン、エモンガ、ファイアロー、アーマーガア
ちなみに重力下で地面に耐性を持つのは草と虫(とヌケニン)のみ。
よって炎や飛行とあわせればかなりのポケモンに等倍以上つけることになる。
意見場
最終更新:2020年07月16日 18:48