情熱的で若々しい種族。ハーフリングは陽気かつ無鉄砲で魅力的と評されますが、その陽気さで古来に受けた呪いを覆い隠しています。
ON THE HALFLINGS ─ハーフリング─
狂気と陽気という斬新な取り合わせ。Wild's Endのハーフリングは陰ることのない若さの活力に満ちており、その強固な意志によって無敵の存在になっています。
狼のように巧みに忍びこんだり、あざとい子どものように近づいたりして、ハーフリングはあらゆる状況で優位に立ちます。特に出生地の森に立った場合言うまでもありません。このようにして、危機的状況だろうと会話や踊りだろうと、ハーフリングの小型化した体躯は長所で、謙虚な姿勢や機敏な性質を体現しています。
OF THEIR TALE─伝承─
Terminusで一日過ごすなら、ハーフリング達とその隠れ家で過ごすと良いと言われています。彼らの持ち前の陽気と音楽性はその火のつきやすい気質の上に成り立っています。このような気質のおかげで、スムーズに友人関係を築き上げ、情熱を燃えたぎらせ、誠実な心を持っています。Terminusに投げ出された他の漂流者達と同じく、ハーフリングは常に穏やかだったわけではありませんでした。彼らの故郷の惑星Hirythには、かつてハーフではなく「完全」な体躯を持っていた人々が住んでいました。彼らは生きるため常に恐怖に晒されながらも広大な土地を彷徨っていました。
「逃げ回ってる。」とMarthusは言った。「いつも逃げ回ってる。家があった試しなんて一度もない。自分たちを見渡せる止まり木もない。仕事や休息の区切りもない。出かけて、帰ってくる場所もない。僕たちの存在は儚いよ。変われるだけ同じ場所に居座ってきた経験もないんだから。
父さん、子供のときに僕らハーフリングの放浪の物語を話してくれたよね。僕はその話の真意に気づいたんだよ。これまでたくさんの人たちの前に顕現されたように、僕も森でKiren様にお会いしたんだ。Kiren様は僕たちに逃げまわってほしいとは思っていないと思うんだ。立ち向かってほしいんだと思うよ。」 ─「乙女と若者」より
このようにして、Kiriとして知られる人々はKirensoundという町を建設しました。この名前は彼らの守護者、Ward of FlameのKirenを称えるためその名が付けられました。Hirythには六柱の守護者が存在していましたが、Kirenはこの人々をこよなく愛した為Kiri達は敬意を表して彼の名前を冠したのです。ですがKirenが任されたのはKiriの観察ではなくHirythの地底から支配することでした。それでもKirenは天の光と臣民を愛していたので、その抵抗に対する罰としてKirinには人々に言葉をかけない誓いをたてました。それでもしばらくの間その誓いを守ったまま導くことができました。
しかしこの時代、Marthusという若いKiriの洞察力と勇気に後押しされて、人々は自分たちの国を作るため動き始めました。長い間彼らは一つの居住地からまた次へと住む場所をふらふらと移動し、Ferrathと呼ばれるしぶとい敵から逃げてきました。MarthusはOmmel山脈に防衛拠点を築き上げFerrathと戦いました。戦いの最中、守護者KirenはMarthusにFirst Magicを授けました。炎を操る力です。この時点からFerrathは撤退しはじめ、人々を襲うことは二度とありませんでした。しかしWard of Flameもまた人々の元から姿を消し、長い間見守ってきた者達に口を開くことは二度とありませんでした。
Kirensoundはまもなく栄えはじめ、この山岳都市は程なくして王国となり、Marthusの跡を継いだ統治はOlenspeth三世が戴冠するまで続きました。王位就任の夜、新王は繁栄の時代がもたらした安寧を体現していました。現代の平和に溺れ、過去を忘れたのです。一方、Ommel山脈の地下には王国がもうひとつありました。亡霊の王、笑うレイスMolthの王国です。以前からこのレイスはKirenがMarthusに送った贈り物に目をつけていて、その夜彼の祖先を罠にかけようとしていました。
変装したMolsthは称賛を装いつつ、Olenspeth王にふたつの贈り物のうちひとつを選ぶよう示しました。永遠の命か、平和な治世です。単純な王は不死を選ぶと、このレイスは歓喜で大笑いし、正体を現しました。レイスは人々を越えて空を飛んでいき、種族全体に呪いをかけました。肉体的な成熟が10世代に亘って損なわれる生得的な呪いです。最後の世代では魂だけが残るようになり、その魂で自身を復活させFirst Magicの力を奪うと予言しました。Olenspeth王は永遠の命を得られましたが、国民が霊的に隷属され支配される運命を眺めていくことしかできませんでした。
しかし5世代目になると、Marthusの血筋を引いた少女Lyoneが地底の世界でレイスを見つけ出しました。彼女は正体を隠しMolsthと対峙しましたが、彼はLyoneを無害で迷い込んだ少女だと勘違いしました。この時にはKiriは成長の頂点となる青年期で完全に成長が止まっていました。Lyoneは実際に若かったのですが、彼女は謎解きに通じており、レイスの計略もよく学んでいました。正体を明かして、Lyoneは残りの5世代を賭けてMolsthと対峙し、欲深い王はよく考えもせず賭けに乗りました。Lyoneが更に賭けをベットしようと持ち掛けると、Molsthは喜びのあまり再びこれに応じました。
「その笑いを」少女は響き渡る声で口を開いた。「もし私が勝ったら、私たちKiriはその笑いを頂こう。代わりにおまえは永遠にその口を閉ざすんだ。」
Molsthはこわばり考え直したものの、傲慢さから一瞬しか躊躇しなかった。
「よかろう。」千の霧のような声で応えました。 ─「乙女と若者」より
しかし脅しや、あらゆる手をもってしても、Molsthは謎を解くことができませんでした。自らの欲望に絡めとられ、レイスは自身の笑い声を失い、Kiriにかけられた呪いは破られました。長い間王国で毎夜悪夢となったMolsthの笑い声はKiriの人々の歓喜の象徴となりました。笑うレイスは永劫に沈黙のレイスとなったのです。この時をもって彼らの新たな名前「ハーフリング」が生まれたのです。呪いを止めることはできても完全に消し去ることはできなかったからです。10世代の5代目の世代は「慈悲の徴」として自らの「半分」を喜んで受けれました。
Terminusのハーフリングの社会では過去の遺産がまだ残っているようです。
EsqapはKiriの貴族の血を引いていて、自尊心が高いものの誠実で、可能ならHirythやKirensoundに帰還したいと思っています。
Maidyn Clanはハーフリングの中ですらよく知られていません。Lyoneの献身に敬意を払っており、Wild's Endの国内事情には殆ど関心を寄せずしばしば外の世界に繰り出しています。
Nothiは向こう見ずで野生的な気質を持ちます。思うがまま戦い、歌い、冒険します。
彼らは永遠の若さを受け入れるのは残った呪いへの反逆として当然だと考えています。
レイスハンターとしての矜持は真剣なようですが。Molsthの悪行に報復する為、Terminusのあらゆる場所でレイスの同族を断罪し、いまだどこかで漂っていると言われる沈黙のレイスの噂を追っています。
最終更新:2026年05月07日 22:08