Skyholdの浮遊城で隔絶した謎多きノームはアーケインの力に精通しており、不思議な力を用います。
外の世界から登場した最小の種族が最も謎に包まれているという事実はなんと見事な皮肉でしょう。アーケインの魔法への理解と実践において比肩する者は存在しませんが、ノームは故郷の星で起こった災厄により肉体的な形象を失っています。几帳面で浮遊都市Skyholdの中で没頭しがちなノームは、堅実な刷新に加え、勤勉と奉仕が至高の美徳となっています。
領土の拡大はノームの社会的目標ではありません。実際仇敵となる存在もいませんが、中にはTerminusにあまねく存在する危機や財宝に挑むことを望む者もいます。
OF THEIR TALE─伝承─
いやはや、Stormonaよ。「太陽の世界」として知られるこの珍しい惑星は内側から外側に向かって形成されました。この星はまるで真珠が自身を守るため殻を集めるかのように、Elosという名の小さな星の周りを外側の固まりが繋ぎ合わさるようにしてできました。
Stormonaを照らしていたのは遠くにあるごくわずかな矮星だけで、その外側の地殻はまるで見捨てられた花嫁のように薄暗いベールで包まれていました。
数世紀にわたってノームはFar Stars(遠い星々)の薄暗い光の下で耐え続け、個人の力ではなく社会的な穏便主義により大小様々な問題を解決してきました。
しかしながら、とある古の神話がノームの中に残っていました。それは稀有な出来事について語った神話で、Far Starsが一時的にStormonaを照らすことを止め、真の夜がノームの大地を支配するという話です。突然訪れた暗闇で、地面からかすかな光がおぼろげに光るのが見えます。その光はNearstarそのもの、Elosの呼び声です。
ノームの一派は神話を真実だと信じ、金属質の大地の裂け目から待ち望んできた薄明に向かっていきました。そこで彼らが目にしたのは薄暗い惑星の奥底から湧いた光のまたたきでした。
「我らの道は第一の光が最初にノームの目を照らした瞬間決まった。その瞬間から、あとはその光の出所を見つけることだけとなった。」 ─ 世話人 Vithar
この発見が引き金となって、ノームの歴史上初の対立が生まれました。(歴史上二回分裂が発生しました。)探検者たちが戻ってきた頃にはFar Starsの薄暗い光は戻ってきていました。エルフの長老たちはElosの実在証言に関して真っ二つに意見が割れました。この不和は探検者たちが奥底からひとつのBrightstoneを持ち帰り、評議会の前に見せたことで明らかになりました。半数は平凡な石で力などないと突き放しました。しかしもう半数はその石をほのかな光だが力があると称賛しました。このようにして、ノーム史上初めて長老会の見解が分かれました。会は解散し、ますます多くのノームがElos探しの旅に出かけることになったのです。
しかし希望に満ちた探検は出発から程なくして悲しい事実に直面することになりました。一度にElosへ向かって移動できる距離には限度があったのです。ノームの目はこのような光に適応していない為、当初は近づくにつれ強くなる光に耐えきれず多くの者がその目から光を失いました。肌も外の地表の寒さに適応したことで分厚くなり、そのせいでノームの肉体は光の熱で衰弱しました。
かくして何世代にも及ぶ忍耐が始まりましたが、とうとうノームたちはNearstarの入り口という所まで差し掛かりました。長老たちがついに内殻への進入を許可すると、想像を絶する光景が目に飛び込んできました。広大な領域に鎮座していたのは壮大なElosで、周りには小さな「星々」が軌道を自由に描いていました。この洞窟のような領域はノームにとって未知の光を放つ鉱物で覆われており、そこでノームはその鉱物がElosの炎の力を有していることを知りました。ノームはこの鉱物をResivoreと名付けました。なぜならこの石はアーケインのエネルギーを宿していて、ノームはその石からエネルギーを引き出し自身の肉体に取り入れることができたからです。そのパワーと能力はどんな戦士や魔術師も敵わず、このElos Fireの力を行使する者はArchanosと呼ばれました。
この楽園は、本来欠点などない完璧な存在になるはずでしたが、ノームの間で二つ目の亀裂を招くことになりました。ArchanosはElos Fireの力を欲する余り、その貪欲に呑まれノームが持つ思慮分別を失ってしまいました。大災厄の発生を予見したノームの一派は、長老たちにElos Fireの使用を制限と一時的に内地殻の外へ退避させるよう嘆願しました。この一派はArchanosから「Prophain」(卑しき者)と呼ばれました。この名前は非難と嘲りの気持ちを込めた名前で、このProphainたちは深い懸念をもって同胞たちに語り掛けましたが、この正当な警告はArchanosが招いた魅力によって無視されてしまいました。
ProphainたちはSkyholdとして知られる浮遊監獄へ追放され、Elosにより消滅するのを待つ運命となりました。この空飛ぶ領域は消耗されたResivoreから造られていましたが、ArchanosはResvoreに改めて力を満たすことができると勘違いをしていました。
数年かけてProphainたちは苦労してResivoreから力を引き出し、Skyholdの中心部に完全なResivoreの柱を建て、その場所にある程度のElos Fireを蓄えておきました。しかしこの建設は秘密裏に行われたものの、一方でArchanosはElosから更に一層パワーを引き出す為動いていました。Archanosもこの目標の為、純粋なResivoreの柱を建てましたが、その巨大な柱を直接Elosに向け、自然限界を超えてElosのパワーを搾り取っていました。
「私たちはElosを長く凝視し過ぎて本来持っていた広い視点を見失った。そして私たちはElosの力を奪いすぎたことで考える力が奪われた。深刻な無分別により私たちの姿は吹けば飛ぶような存在へと変貌してしまった。多くの者は逃げ道が塞がり危機が訪れていることすら理解していなかった。私は人々が消滅していく者たちの顔を見たが、彼らは穏やかで歓喜に満ちていた。もし私の運命が異なっていたら同じく無常の喜びの中消滅していっただろう。」 ─ 呪縛を解かれし者 Qelos
エネルギーの枯渇によりElosの力は弱まり、これまで繋ぎ止めていた力が緩みエネルギーが解放されました。暴走した光は内地殻を砕き、多くのノームが消滅しました。しかしSkyholdはProphainを閉じ込めておく為に造られた為、Elosの暴走した力にも少しの間耐えることができました。Stormonaへの裂け目と繋がる巨大な穴が生まれた時、追放されたノームたちはその隙間を掻い潜り、先祖たちがかつて住んでいた静穏の世界へと退避しました。しかしこの逃走は完璧とはいきませんでした。Resivoreの強烈なエネルギーがSkyholdの中に侵入し選別をかけてきたことで、ノームは深刻な決断を迫られました。生き残る為には自身の肉体を諦めなければならなかったのです。
「肉体を蝕んでいる力を用いて、私たちは自身の魂をMaq'eshというResivoreの布に繋ぎ止めることができた。この衣服はElosに近づいていく中、私たちの消滅を先延ばしにする目的で作られたが、結局は『最期の抱擁』を免れることは叶わないと分かっていた。」 ─ 語り部のJuthe
Terminusに投げ出された時、Skyholdはおよそ50年間Whitethawの上空で何にも妨げられることもなく浮遊していました。巨大な都市から重低音がゆっくりと深く響きわたり円錐形の穴を真下にある雪原に穿っていました。現在、旅行者がこの場所に行くことは難しいですが、この都市はノームの首都として機能しており、不気味な荘厳さで知られています。この都市の存在は多くの疑問を読んでいますが、ノームたちには気にもかけません。Terminusに到来したことで人々は古代ノームたちが本来持っていた団結した職人気質を思い出しました。ノームたちはこれほど平和に暮らしていたことはこれまでなかったかもしれません。
最終更新:2026年05月10日 17:10