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 ダーク・ミア 

たとえ傷ついていても、ミアは誇り高く支配的な種族です。しかしその威厳は海を越えているものの、いまだ苦渋の深みから抜け出すことができずにいます。



ON THE DARK MYR ─ダーク・ミア─

もしその道が妨げられることがなかったなら、Syronaiのダーク・ミアはThronefastととも肩を並べられる存在、ひいては最大のライバルとなっていたでしょう。
しかしその美しさ、勇ましさ、高潔さは苦いお飾りとなり果ててしまいました。その穏やかな表情の内側では他の種族を軽蔑し、何人も友人とせず敵として認めることも滅多にありません。

ダーク・ミアの獰猛さは始祖譲りで、背丈や細長い体躯、青白い眼は見間違いようがありません。その野望はいまだ深い謎に包まれていて、密かに王国の領土を陸や海へと広げています。


OF THEIR TALE─伝承─

ミアは惑星Issul出身で、その海洋が死にかけている時に誕生しました。海の中では古代リヴァイアサンの間で戦が起き、その熾烈さから地上の王国すら破壊されました。しかしIssulの神々は止まらず、助けを差し伸べることもなく戦い続けました。しかし最後にはSyronaiという謙虚な女神がIssulの魂に答えを求めました。そして、海の奥底に顕現したIssul神はSyronaiに神聖な能力を授与しました。新たな生物を作り出す力です。この神からの贈り物でSyronaiはミアを形作りました。ミアは高潔な精神と怒涛の力を持っていました。ミアはその力をリヴァイアサンに対し存分に発揮し、打ち破り、深淵へと脅威を押し戻しました。こうして海が解放されると、神々はミアに祝福を与え統治するため集結しました。海の中でミアはIssul神の鼓動そのものを体現していると謳われました。こうして人々は一丸となった神々の下で繁栄しました。それでも全ての神々の中で、Syronaiはミアたちの特別でありつづけました。



混沌の中到来したミアは、Terminusの青々とした海に投げ出されました。ミアの体にとってこの海は有害であり吸うことができませんでした。

戦の神Nythirは人々の命を救おうと自身の肉体を生贄にTerminusの海洋にミアの人々が呼吸することが可能な領域を展開しました。Nythirの肉体は惑星Issul由来の海洋から創られていて、この贈り物は素晴らしいものでしたが、すぐに元の海水と混ざってしまう為束の間の救済でしかありませんでした。それでも、Nythirの信奉者はエラを動かすことも、たじろぐこともしませんでした。溺れていったものの、その忠誠心は屈することはなかったのです。


 「砂に顔をつけ横たわっていると、Nythirianの衛兵が戦に備え一対のトライデントを握りしめ、水中でじっとしているのが見えた。顔の半分は水の中に、片目は水面から出ていて半ば麻痺した状態のまま、私は衛兵達の方へ向かった。彼らは全員戦闘隊形をとっており、内側から焼き尽くす死にも怯んでいなかった。その肌は毒気ある水流の中でその生命の息吹が抜け出ていくにつれ赤く変わっていったが、その姿勢は彫像のようにぴくりと動かなかった。私はただ横たわっていることしかできず、からだからは命の灯が消えはじめていた。涙が止まらなかった。」 ─ Amorthus Osirの陳述


いまだ危機に瀕しているのを目の当たりにして、Syronaiは人々の下へ駆け寄り、ミアの肉体を変え環境適応させる為その力を集中しました。しかし不思議にもその救いは阻まれました。自身が創造した者たちが死にゆくのを見て打ちひしがれましたが、女神は勇敢にももうひとつ危険な賭けに打って出ました。自身の不死の魂を用いてミアを作り替え、陸で呼吸できる肺をひとつ、歩行できる足を授けたのです。この素晴らしく奇跡的な犠牲によってミアは救われ、その姿は一変しました。こうして高位の定命となったSyronaiは消耗し、Terminusの海岸に崩れ落ちました。しかし滅亡を回避した先に待ち受けていたのは更なる恐ろしい運命でした。


 「最初の戦士が水面から顔を出した時私は息を呑んだ。静寂を破ったのは戦いの雄叫びだった。続けざまに次々と戦士が水面から飛び出し、Syronai目がけて襲い掛かった。Syronaiはその献身の為無力だった。まな板の上の鯉だった。Nythirの衛兵はSyronaiをまるで脅威であるように激しく攻撃した。そこには感謝の気持ちなどなく、むき出しの復讐心だけがあった。戦士たちにとっては、Syronaiはミアとして、戦士としての尊厳を傷つけたことで自身の死に加担したのだ。女神は彼らの尊厳を冒したのだ。我々は戦士たちが死を覚悟していたことに気がついたが、あまりにも遅すぎた。


 我々は彼らをNythirian Redと呼んでいるが、Dread Myrという名も聞いたことがある。
私が聞いたのはその凶暴な叫び声だけだった。私は眉ひとつ動かせず、波が鼻や口を静かに流れていくだけだった。それでも私は恐ろしくて溺れ死ぬことはできなかった。歪な運命を受け入れることになるからだ。
数時間の間に太陽の光が脚を温めたが、支障なく触れるようになるまでには数か月かかった。」 ─ Lanuis pri Grattaの陳述より


その日上がった苦悶の叫び声はいまだ混濁した海に残り続けていると多くの者が語ります。女神Syronaiの喪失は死の海と同じようにミアの心を濁らせ、悲嘆は苦悩へ、それから憎悪へ変わり、ついには闇に支配されました。Nythirian Redは海の中へと消え、本来のミアの姿へと戻る方法を探しています。残された者たちは過去の欠片を集め、未来の為繋ぎ合わせようとしています。ミアがTerminusにやってきた運命の日は前後一週間にわたって哀悼の意が捧げられます。この儀式ではその悲劇の目撃者たちの陳述を集めた「陳述の日」が朗読されます。
しかしミアには極悪とする存在がいます。その化け物はNyrhirian Redより遥かに凶悪で、ミアたちはNythirian Redの行動を何もしないよりは良いと評価しています。


 「奴は我々の上、はるか上空に浮いていた。想像したこともない存在で、この世の物とは思えない化け物だった。奴は上空から我々を見ていた。もがき苦しみ、予想外の「空気」という救いが震えるからだの中を通り、Terminusの有毒な海水を吐きだすのを。我々は奴をErmosと呼んでいるが、奴と奴の世界Terminusは我々から愛するものを全て奪い、海すらも仇なす物へと変えた。同胞が我々の目の前で女神をあやめるのをErmosは見届けていた。女神の血は砂の上に流れ、更に我々のからだにまで流れてきたが、我々は数時間その血だまりから立ち上がることができなかった。

 これが『Ermosを呪うべし』『Ermosに呪いあれ』という出迎えと別れの挨拶の由来である。Ermosは一言も発さずにいなくなったが、我々は奴の罪を訴えるためその名を声に出し続ける。 ─ Vethos Raviaの陳述より


現在の無常の時代、ダークミアはかつてのIssulの栄光を取り戻そうとしています。彼らは海の領土を征服し、Syronaiに敬意を表し都市を建設しました。しかしその輝きの奥底には不穏な流れが潜んでいます。ダーク・ミアはかつて自身が創られた理由であるリヴァイアサンと同様に深淵へと沈んでいったのです。




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ロア 種族
最終更新:2026年05月07日 22:07