『The Gods: Council Quick-Reference』(『神々:評議会簡易案内書』)は、Statehelm(ステートヘルム)で見つかる伝承書です。
この案内書は、市民が耳にする――あるいは実際に出会うかもしれない――
あらゆる神々について、その領分・脅威度・重要性を手早く見極められるよう助けるものである。
忘れてはならない。神々とは気まぐれな自然の力だ。
近年、人類に友好的な神もいるが、いかなる関係も永遠ではない。
「友好的」な神の好意を利用するかどうかは、軽々しく下すべきでない個人的判断である。
注意: 記号 *NO* その神への崇拝および接触が違法であることを示す。該当する神の神官は極めて危険とみなすこと。
Akhisa(アキサ)【クラス2】
蜘蛛と忍耐そして狡知の神
蜘蛛を司る古き神。
伝統的に人間の土地では禁じられてきたが、
アキサが人類に対して行ったいくつかの恩義への対応として、我々は近年その制限を緩めた。
それでもなお、この神は狡知の神である。
アキサの神官と取引を結ぶ前には、よくよく考えることだ。
Arisetsu(アリセツ)【クラス1】
希望と温もりの神
エルフからは現代社会の母として崇められ、人類を含む多くの種族に愛される。
神官は癒やし手として名高く、戦や災厄の後には欠かせぬ存在である。
Au-Shin(アウ=シン)【クラス2】
動物と昆虫の神
リ=シンの兄弟神。
この大陸ではさほど重要ではないが、他の地域でははるかに活発である。
動物の神官たちとは安全に関わることができる
…もちろん、あなたが動物に優しければの話だが。
Bogdelle(ボグデル)【クラス3】
工芸と職人の神
ドワーフの神。ドワーフの間での立場は複雑だ。
あらゆる職人や工芸家を愛し守るためドワーフには好まれるが、
その神官が非ドワーフにも技術を伝えるため反感も買う。
それでも神官は概ね安全で信頼に足る。
Dale Renthian(デイル・レンシアン)【クラス3】
創造と発明の神
人間出身の神。
評議会と良好な関係にあり、定命の者が近づくには比較的安全である。
Dreva(ドレヴァ)【クラス1】
均衡の神
定命の争いには中立を掲げ、“
Druid(ドルイド)”を通じて自然の均衡を守らせる。
彼らの行動は概ね人類に益するが、扱いには注意が必要だ。
ドルイドがあなたの行いを「自然との均衡を欠く」と判断したなら、致命的な結果になり得る。
Enoyos(エノヨス)【クラス1】
海洋の神
寵愛する蛙人がより広く住めるよう、地上世界の大半を水没させると誓っている。
ゆえに人類にとって危険な敵である。
だが気まぐれな神でもあり、船乗りにエノヨスへの供物を禁じると海難が増えることが分かっている。
そのため船乗りには供物が許可されているが、彼の最終目標を忘れてはならない。
Errana(エラーナ)【クラス1】
収穫と繁殖の神
エルフの神だが人類を含む多くの民に愛される。
不幸なことに神官たちは娼業という疫病を我らが人間の都市へ広めている。
優れた作物予測者でもあるため概ね黙認されているが、扱いには注意が必要だ。
エラーナの神官には近づきすぎぬよう切に願う。
彼らはあなたの脆い人の心を砕くだろう――経験者として語る。
Fenna(フェンナ)【クラス3】
美と黄昏と詩の神
現存する中で最も若いとされる人間の神。
『イルス・ヘイル』の“娘”と伝わるが、今のところ人類に対する悪意は示していない。
現在は評議会と良好で、我々の都市に歓迎されている。
Garakh(ガラク)【クラス1】
商業と交易の神
ゴブリンに崇拝されるが、厳密には中立神。
この大陸では他ほど活発ではないが、神々の中では最も信頼できる。
ガラクの神官は契約を必ず履行するか、そのために命を落とす。
彼らの隊商はゴブリン領との種族間交易の要である。
Gulagra(グラグラ)【クラス2】 *NO*
無秩序の神
グラグラの寵愛を求める者は狂気に堕ちる。
それは抽象的でも間接的でもない。―文字通り狂うのだ。
愚か者になるな。グラグラの言葉を信じてはならない。
Harukita(ハルキタ)【クラス2】 *NO*
憎悪の神
不死の怪物を率いる“Chalice Gods(聖杯の神々)”の首魁。
近づくこと自体が禁じられている。
Ilth Hale(イルス・ヘイル)【クラス3】 *NO*
悲嘆と喪失の神
かつて人類の守護者であったが今は敵対。血の神官は極めて危険。
Imatia(イマティア)【クラス1】
知識と学びの神
クローンの神々の長にして書物の神。
この地では特に活発ではないが、神官が稀書を買い求め象牙の書塔へ持ち帰る姿が見られる。
概ね信頼できる。
Irhetsu(イレツ)またはIr-Hetsu(イル=ヘツ)【クラス2】
風と歌と物語の神
長年にわたり我らの現実の本質をゆっくり変えてきた非常に古い神。
友好的だが真意は測りがたい。警戒せよ。
Janice Alberith(ジャニス・アルベリス)【クラス3】
科学研究の神
徐々に名声と信徒を得つつある若い人間の神。
しかし他の神々は、自らの行いが科学原理で制約されるという考えに憤っており、多くの敵を抱える。
助力を求めるのは賢明だが、近づきすぎるのは賢明でない。
Kajich(カジッチ)【クラス2】 *NO*
恐怖と威圧の神
残酷な神で、決して関わるべきでも信じるべきでもない。
ハルキタとトゥヴィルスの兄弟。
過去には不死の軍勢を率いて定命の都市を蹂躙した。
行動は周期的で、近いうちに再び台頭すると予想されている。
Kirad(キラド)【クラス1】
炉と家庭の神
我らが大陸
アルハース ["All-Hearth(万物の炉)"]は、この地全てが彼の炉であり、
彼の守護下にあるというキラドの宣言にちなんで名付けられた。
近年は活動が鈍いが、ドワーフの神官は家の守り手として重宝され、
人間社会でもよく受け入れられている。
Laeth(ラエス)【クラス1】
時と空間の神
どうやらエルフの神らしいが、ほとんど知られていない。
他の神とは異質で、崇拝より服従すべき存在だ。
もし彼女が定命の問題に介入していると感じたなら、
我々はその指示に従い、できるだけ早く立ち去らせねばならない。
Lo-Maj(ロ=マジュ)【クラス2】
力と剛勇の神
数十年この国では姿を見せていない。
伝統的な化身は、絶滅した蜥蜴人種が槌を振るう姿。
神官や信徒に会った記憶はない。
Melkar(メルカー)【クラス3】
個人主義と自給自足・糧の狩りの神
オークの神。自らを“孤高”と称する野外生活者の守護者。
都市を嫌い社会を避けるが、信徒には寛大で信頼できるとされる。
Mirraverre(ミラヴェール)【クラス2】
眠りと夢の神
エルフの神。夢の領域を統べ、侵入から守護する。
めったに姿を見せないが、通常は中立とみなされる。
賢者の中には、夢の領域にある彼女の宮殿を神々の安全な会合場所と語る者もいる。
Norala(ノララ) *NO*
狩猟と獣性の神
オークの神。狼人病の呪いの元凶。
生存のためでなく娯楽としての狩りを司り、タストの代理としてしばしば人類に敵対する。
近づくな。
Ormorek(オーモレク)【クラス3】
自己不信と苦味の神
ドワーフの神。極めて苦い酒を飲み愚痴をこぼすことで知られる。比較的安全。
Paullus(ポールス)【クラス3】
享楽と酒の神
酒を発明したと主張するが異論も多い。温厚な人間の姿をとり、評議会と良好。
Randolph Alberith(ランドルフ・アルベリス)【クラス3】
旅の神
壮大な旅路にある者の前に現れる人間神。概ね安全だが、偽神官が多いため証を求めよ。
Remga(レムガ)【クラス1】 *NO*
海賊と凌辱の神
ゴブリンの神々の長にしてすべての海賊の守護者。
かつては航海安全の供物が許されたが新法で禁止。
エノヨスよりも卑劣で信用ならない。
Ri-Shin(リ=シン)【クラス2】
植物と樹木の神
リ=シンの神官は植林を監督し、見返りに森は豊かに育つ。
リ=シンは森を害す者には敵対する。彼を怒らせる事は禁忌とされている。
Saledar(サレダー)【クラス2】
協調社会の神
ゴブリンの神。ゴブリンの治癒神官はアリセツでなくサレダーを崇める。
共感の神を自称するが奴隷制を許すため異論も多い。
安全性は個々人次第。
Strekios(ストレキオス)【クラス3】
自己鍛錬と競争の神
奇妙なことに人人間の文化圏には現れないが、クローン覇権国ではよく知られている。
“残酷な監督官”として知られる。警戒せよ。
Tast(タスト)【クラス1】 *NO*
戦争と軍勢の神
オークを愛し、オークが人間の文明を襲撃した際に恩恵を与える。
うっかり人類に対する武器と化さないよう、タストには近づいてはならない。
Talerra(タレラ) *NO*
絶望と抑鬱そして真実を知ることの神
彼女が最もよく知られているのは、魅力的な取引を持ちかけるということです。
あなたの切実な疑問に答えるが、代償として希望を求める。
しかし希望は生きるためには不可欠。
知らない方が良い場合もあるという事実を受け入れなければならない。
Tuvillus(トゥヴィルス)【クラス3】 *NO*
貪欲と嫉妬の神
カジッチとハルキタの兄弟。イルス・ヘイルと共に吸血鬼創造に関わるとされる。
Umrad(ウムラド)【クラス3】
鉱物と金属そして採掘の神
ドワーフの都市を訪れることがあり接触は概ね安全だが、非ドワーフには猜疑的。
Vol(ヴォル)【クラス1】
死と再生の神
人間界に関しては中立を主張するが、時折ドワーフ族に好意を示すこともある。
アンデッドを軽蔑している。
全ての人間は、ヴォルが魂を魂の海へと運ぶ際に、最終的にヴォルと出会うと言われている。
Zare(ザーレ)【クラス 不明】
秘密の神
ザーレの存在はほとんど知られていない。
この世界におけるザーレの役割についても全く判明していない。
時折、ザーレの使者が秘密を交換していると言われるが、彼らが誰であるかを証明する確かな方法はない。
いわゆる「ザーレの司祭」のほとんどは嘘をついていると考えるべきだろう。
Zhia Lian(ジア・リアン)【クラス3】 *NO*
気まぐれと予測不能の神
他の“聖杯の神々”ほど問題ではないが本質的に予測不能。
彼女のアバターは人間であり、時折人類の利益を最優先することもある。
⋯しかし彼女の行動には混沌がつきまとう。
そして、混沌は社会にとって悪である。彼女を都市から締め出せ!
付録A:著名な死せる神々
賢者たちは、既に滅びた神の名を百柱以上挙げることができる。
ここでは、近年の報告や文献において最も頻繁に言及されるもののみを記す。
Cae-a-Lee(カエ=ア=リー)
エルフの神
かつてきわめて強大かつ影響力を持った存在。およそ二万年前に死去した。
Elshana(エルシャナ)
創意工夫の神
エルフの神。およそ一万七千年前に死去。自らの領域と記憶をデイル・レンシアンへと受け渡した。
Freta(フレタ)
正義と懲罰の神
もとは蜥蜴人の神であり、のちにドワーフの神、最終的にはクローンの神となった。
およそ四百年前に死去。
Hargur(ハルグル)
地震・地滑り・津波の神
オークの神。近年に死去した。
Romast(ロマスト)
武芸の神
リザードマンの神。およそ三千五百年前に死去。
Urtigal(ウルティガル)
嫌悪と反発の神
ハルキタ、カジッチ、トゥヴィルスの兄弟。近年に死去した。
Volzek(ヴォルゼク)
死と不死の神
現在のヴォル神とゼク神が二柱に分かれる以前の「原型」であったと推測される存在。
およそ四万年前に死去。
Zek(ゼク)
不死の神
ヴォルの兄弟。およそ一万七千年前に死去。
その不死を司る力は、ハルキタを中心とする、いわゆる「聖杯の神々」によって回収された。
Zura-Fin(ズラ=フィン)
菌類の神
リ=シンとアウ=シンの姉妹。近年に死去した。
付録B:神の階級に関する覚え書き
神々の階級付けは賢者たちのあいだで激しく議論されており、我らの見解もしばしば変わる。
上記で用いた階級の多くが誤っている可能性は否定できない。
とりわけ〈評議会領〉において活動していない神々については、経験が乏しいため誤認が多いであろう。
クラス1の神々は、気まぐれひとつで現実そのものを書き換えることができる。
新たな種族の創造、未知の魔法の発明、さらには大陸全体の創出や移動さえも可能である。
彼らのあいだには精緻な休戦と盟約の体系が存在し、それが日常的な露骨な干渉を抑えているものの、
舞台裏で何が行われているかを我らが推し量ることはほとんど不可能である。
クラス2の神々はそれより弱いが、それでもなお影響力を広範に及ぼすことができる。
これらの神はしばしば特定の種族の庇護者であり、あるいは世界の重要な側面を守護する存在である。
クラス3の神々は完全な神としては最も弱い階級である。
人の尺度からすれば途方もない力を持つものの、
その働きは多くの場合アバターを介して局所化されねばならず、世界全体への影響はより小さい。
クラス3の神は通常、一度に一体か二体のアバターしか持たないのに対し、
クラス2の神は十体ほど、クラス1の神に至っては数え切れぬほどのアバターを有することもある。
(そもそもアヴァターを用いる気になればの話だが)
なおクラス4およびクラス5の自然霊も存在するが、これらは神ではない。
では何をもって神と呼ぶのか、と問われよう。
ここに私なりの実際的な判断基準を記しておく。
もしクラス1の神が殺そうとして生き延びたなら、その存在は少なくともクラス3以上である。
死んだならば、クラス4か5であったに違いない。
幸いなことに、ヴォルは新たに現れる神を必ず殺そうとするため、ここに挙げた神々が少なくとも短期間はヴォルの怒りに耐え得ることがわかる。
(もっとも、ヴォルが盟友と共に攻撃したなら話は別だ。神々には彼ら独自の複雑な政争があり、定命の者はそれを避けるに越したことはない。)
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最終更新:2026年03月26日 11:02