岐阜県某所辺りをイメージしたと思われる田舎の雛見沢村。主人公・圭一は都会から雛見沢に引っ越してきた少年。彼はその村のほのぼのとした雰囲気や仲良くなった少女達(同級生のレナ、一つ上の魅音、下級生の沙都子、梨花)との交流により、のんびりとした雛見沢の生活を楽しむようになる。
ところで雛見沢村はかつて国のダム計画により水没の危機に瀕した事があった。住民達は反対運動を繰り広げ、魅音の実家(ヤクザや地元の有力者とのつながりの深い旧家)がある方法で当時の担当大臣に相当の圧力をかけ、計画を撤回させていた。その後、ダム工事現場で働いていた人間の中でバラバラ殺人も発生。後味の悪さを残してダム計画は完全に立ち消えていた。圭一はふとしたことからその事件のことを知るが、いつもは屈託の無い友人達もその事に関しては口を閉ざしてしまう。妙に思いながらも圭一は追求をやめるのだった。
数日後、村では年に一度の綿流し祭が行われる。祭りを楽しんでいた彼らは以前から仲が良い、カメラマンの富竹に出会う。この祭りの後、都会に帰ると言う富竹に圭一達はシャツに寄せ書きをする。
そして祭りの翌日、圭一は富竹が喉を掻き毟って死んだ事を知る。長年、魅音の実家の負の部分を暴こうとしていた警官、大石は驚く圭一に巧みに接近。圭一に魅音達への疑念を植えつける。事件を調べる圭一はバラバラ殺人が発生した年以降の綿流し祭の日に、毎年誰かが殺され、誰かが行方不明(鬼隠し)になっている事を知る。犠牲者になったのは3年前が沙都子の両親、2年前が梨花の両親、1年前が沙都子の叔母と兄である。彼らは、ダム計画に関して賛成派もしくは中立を保っていた人達だった。
雛見沢村に隠れた血生臭い過去に恐れをなした圭一。しかし真の恐怖はここから始まった。大石との接触を知ったレナは圭一を厳しく詰問。明るくて人懐っこかったレナの豹変に驚愕する圭一。その後、レナは圭一をストーキングしたり、突然家に押しかけたりと妙な行動を繰り返す。更に魅音がくれたおはぎの中に針が入っていた事で、圭一は魅音とレナが自分を脅迫していると感じるようになる。やがて大石からレナの過去を知らされた圭一。レナは雛見沢に来る前にいた学校で、突如仲が良かった男子生徒を滅多打ちにして重傷を負わせたうえ、窓ガラスを何枚も割った事があったのだ。精神鑑定を受けていた時、レナは何故か「オヤシロ様」という雛見沢の守り神の名前を口にしていた。
圭一はますますレナ達への警戒感を強め、自衛のために登下校の際に金属バットを持ち歩くようになる。そして圭一の両親が出かけた運命の日。レナは「圭一君を助けてあげる」と言いながら鉈(斧?)を手に圭一を追いかける。逃げた圭一はダムの廃棄場で謎の2人組に襲われ昏倒。気づいた時、彼は自宅に寝かされ、目の前には心配そうな顔で彼を見つめるレナと魅音の顔があった。 2人が自分に危害を加えなかった事に一安心する圭一。しかしその時、2人は圭一を押さえつけ注射器を取り出した。「何をするんだ」と叫ぶ圭一に魅音は「富竹さんと同じ目に遭ってもらう」と言い放つ。それを聞いて圭一の意識のヒューズが飛ぶ。気づいた時、彼の目の前には血まみれで地に伏す2人と血痕の付いた金属バットを持つ己の姿があった。混乱した圭一は、己の知りえた全ての情報をノートに書き、レナ達が持っていた注射器と共に時計の裏に隠して逃亡する。
そしてその日の夜。大石に圭一からの電話が入る。切羽詰った口調で謎の言葉を残すと電話は切れてしまう。やがて警察の捜査でレナと魅音の撲殺体、そして喉を掻き毟って死んだ圭一の遺体が発見され、時計の裏から圭一のノートが見つかった。しかし何故か、圭一のノートは一部が欠けて、しかも一緒に隠したはずの注射器は跡形も無くなっていた。