怪談と踊ろう、そしてあなたは階段で踊る
講談社が発行している不定期小説連載誌「ファウスト」vol6-A・Bに掲載された竜騎士07オリジナル小説。挿絵はともひ。
舞台は年代不詳のご存知「鹿骨市」。
高校受験と親と内申書、そして退屈に悩む平凡な少年たちは、ある怪談談議をきっかけに「祟り」を自分たちで生み出そうと試みるが……
講談社サイト内「ファウスト」にて立ち読み版公開中(PDFファイル注意)。
http://shop.kodansha.jp/bc/magazines/faust/
http://shop.kodansha.jp/bc/magazines/faust6a/
また、月刊少年シリウス07年3月号(2007年1月26日(金)発売)より、野沢ビームによるコミカライズが予定されている。以下06年12月号の煽り。
「あの夏、僕たちは"怪物"をつくりあげた――!」
大ヒットゲーム「ひぐらしのなく頃に」と同じ舞台で描かれる、ひと夏の青春、そして恐怖―――。
なお、この予告ではタイトルが「怪談で踊ろう、そしてあなたは階段で踊る」となっている。
→07年1月号では原作と同名になっているため誤植確定か。
→第1話でも原作と同名でした。
登場人物
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宮島友宏(みやじま ともひろ)
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本作における主人公。鹿骨市内の中学校に通う、平凡な中学3年生。
肝っ玉が小さく、大人に弱いが、同世代程度にならハッタリをしかけることも可能。
一人称は「僕」。
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宮島優花(みやじま ゆか)
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主人公の叔母であるが、歳は若い。主人公曰く「お姉さんと呼んだほうがいいのでは」。
鹿骨署の刑事であり、洞察力に優れ、体術も習得しているようだ。
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田無美代子(たなし みよこ)
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3年B組に所属している長髪の少女。大人びていてプライドが高く且つヒステリックで、B組では孤立している。
本作中で大怪我をし、生死を彷徨う。
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佐藤理恵(さとう りえ)
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田無と同じ3年B組に所属している少女。田無とのトラブルが噂になっている。
田無と口喧嘩で渡り合えるだけあって頭は良いほうらしい。
本編考察
下部にひぐらし本編(皆殺し編以降)に繋がる重大なネタバレがあるので閲覧注意。
田無美代子とは
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恐らく鷹野三四その人である。
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皆殺し編の鷹野の言動と一部TIPS(「*代子へ」「色褪せたノート」等)と、本作の彼女の言動とを照らし合わせると、ほぼ同一人物であると断定出来る。
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彼女の挿絵は、抽象的でホラー表現があるものの、相当似ている。
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鷹野三四という名は、田無美代子が高野一二三を継ぐものとして自ら名付けたもの
(祭囃し編)
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ヒステリックな事故前の彼女と主人公が出会った静かに狂っている彼女、どちらが本当の彼女?
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田無美代子=鷹野三四に関して。
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彼女のこの後の進路等は不明。皆殺し編での立場を考えると看護免許はなくとも大学は出ているはずなのだが…
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以下転載。
#setlinebreak
649 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 投稿日:2006/01/03(火) 16:02:08 ID:KrBUAmbe
34の三佐ですが、自衛隊の場合、医師免許持って医科幹部としてだと
経験年数に応じて2尉〜2佐で採用されるみたい。
なんで、雛見沢症候群対策専任で採用とかという線なら、無くもないかも。
入江が雇われるまでは一番知ってるわけだろうし、BC兵器対策の研究と
いうことで東京から自衛隊にねじ込むことも不可能じゃないかと。
#setlinebreak
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祖父であり、また彼女の動機のキーマンと思われる高野一二三については本作で触れられていない。
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なぜこの時代に彼女が鹿骨市にいるのか?
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この物語は、ひぐらし本編とは別の物語。パラレルワールドの鷹野三四であると思った方がよいかと。
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(もしかしたら、竜騎士07氏の別作品でパラレルワールドの圭一達が登場したりしなかったりするかも?)
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CS版では、田無美代子=鷹野三四で確定。羽入の手によって明らかになった。
本作の年代
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ひぐらし鷹野の年齢(25〜30歳?)を考慮すると本作の年代は昭和43年から昭和48年ということになる?
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主人公たちのメタルギアソリッドごっこはK1の固有結界のようなものと見るべき?
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皆殺し編の裏スタッフルームを見る限り、筆者である竜騎士07はこの作品の執筆期にMGSブームであったようだ。
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参考までに、メタルギアの一作目(MSX版)の発売は昭和62年
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昭和58年以降なら大災害についての記述があるはず。
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挿絵にある狸神社の電灯は平成のものには見えない。
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鷹野の年齢は58年で31歳以上と思われる(医師免許所持と本文に記載→その時点で24歳以上。入江診療所が設立から最低でも6年経過)
田無の五万円
この時点ではしがない女子中学生に過ぎない田無に五万円は相当な大金。彼女はどこからお金を出した?
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祖父などから貰ったお年玉などを将来の「夢」への軍資金として貯金
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親のサイフから掠め取った(side-Bでの母親の反応を見ると可能性は低い?)
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援助交際(本作の事件の動機を考えるとこれも望み薄か)
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竜騎士07の金銭感覚がずれている、もしくは深く考えていない(魅音の五万円と同じ価値?)
鹿骨署と大石
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本作中では死体等が挙がっていないので、残念ながら大石は一切出てこない。
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作中の時点で鹿骨署に所属しているかどうかもわからない。
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もしファウストで本作の連載が続けばいつか優花との絡みが見られる可能性もあるが、連載の可能性は低い?
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昭和53〜58年時点で大石が所属しているのは鹿骨署ではなく興宮署である。やはり接点を作るのは難しいか?
最終更新:2007年05月03日 16:12