極めて重大なネタバレがあるので閲覧注意。
この物語ではついに黒幕の一部が明かされます。
あなたにはこの物語を拒否する権利があります。
井戸の外の世界が知りたくて。
私は井戸の底から這い上がろうとしました。
井戸の外の世界が知りたくて。
何度、滑り落ちて全身を打ち付けても上り続けました。
でも気づきました。
上れば上るほどに落ちる時の高さと痛みは増すのです。
外の世界への興味と全身の痛みが同じくらいになった時、
私は初めて蛙の王さまの言葉の意味がわかりました。
- 本編中の詩1(私的捜査ファイルの詩)
誰だって幸せに過ごす権利がある。
難しいのはその享受。
誰にだって幸せに過ごす権利がある。
難しいのはその履行。
私にだって幸せに過ごす権利がある。
難しいのはその妥協。
- 本編中の詩2(綿流し祭の晩)
どうかこの夜に何があったか教えてください。
それは例えるなら猫を詰めた箱。
どうかこの夜に何があったか教えてください。
箱の中の猫は、生か死かすらもわからない。
どうかあの夜に何があったか教えてください。
箱の中の猫は、死んでいたのです。
100年に数回のレアイベント「叔父の帰宅」によって発生する派生イベント。 執行者はその時々によって異なる。
今回も発動したK1の特殊能力。
今回の被害者(?)は亀田君である。
「いいや駄目だ!!今日は勘弁ならんッ!!亀田てめぇ、ケーキとリアル少女を天秤に掛けやがったなぁあぁ!! 少女を大切にできるからケーキを愛でる資格があるのだ!! そもそも貴様は沙都子のよさがわかってない、まぁるでわかってない!! 沙都子の魅力は一見ツンツン、フラグが立つとデレデレのツンデレにある!! 最大の魅力はツンとデレの格差にあるのは貴様も知っているはずだ。 普段はツンツンしてて色気のカケラもないのに、スイッチが入ると途端にデレデレ!! オンオフの段差こそが魅力なんだよ!!前半と後半でシナリオがガラっと代わる『ひぐらし』そのものじゃないか、つまり沙都子こそはミスひぐらし!! そこに今や定番のスパイス妹味が加わりしかも属性は総受け、ほどよい反抗心は実に心地よく恋愛依存症っぽいヒロインが氾濫するこの世界に颯爽と降臨したニュージェネレーション!!どのくらいすごい降臨かってーとあれだ、 金色の野に姫姉さまが降臨するくらいすげーぞ!神じゃねぇからな、うpうpとかパス希望とか言ってんじゃねえぞ。 その魅力をわからずに貴様なんだ、二次元戦士の誇りはないのかッ!! ポリゴンの発達で今は擬似三次元だと?!、ヒロインがわずか8色で256個のドットで表現されていた時代の先人たちは、そこに愛と萌えを見出してより高い次元へ想いを昇華させてきたのだ!! 全て二次元への逃避ではない、現実の女性を愛するがゆえの愛の昇華!! 像もモナリザも全て先人たちの萌えの結晶だぞ!!最小ドット数のヒロインはド○アーガのカイだと思う。 今の若者が見たら多分、性別の識別もつかねぇぞ! 余談だがドラバスのお姫様はすごいよな、クラウンとセプターでミニスカ、水着にバニーガールにまでなってくれるんだぞ!! アーケード史で最古のコスプレヒロインだと思うのは俺だけかッ?!あんなゲームが50円でゲーセンにあったなんて凄過ぎるぜ。 でもな、俺たちは萌えたんだよ、あの16×16のドットの向こうに美少女の姿を見たんだ!! …そう、俺たち二次元戦士はドットやポリゴンの壁の向こうの真実を探り、真の姿を見ることを探る求道者だったのだ!! それなのに貴様はドットやポリゴン、ハードの壁を一切経ない生少女をなぜ選べないというのか!! 目的を忘れ手段に堕した明白な証拠!!!二次元戦士は三次元を否定する存在ではない、 三次元をこよなく愛し、二次元の記号からそれを高度に再現できる新世代三次元戦士なのだッ!! 三次元より上の存在なのに二次元というのがよくない。二が三に劣るみたいだからな!! ほらあれだ、XB●Xが2だとプレ○テ3に負ける気がするからXB●X360という名称になったのとまったく同じだ!! とりあえず俺が言いたいのはただひとつ!!バイオとメタギアの新作が出るハードはどれだああああッ! いやもちろんデドアラの新作も出るんだよね? 余談だけど、女キャラの胸のポリゴン数だけでザックが1人作れちゃうって噂はホント? そんなことはどうでもいい、リアル少女のために一肌脱がんかい亀田ああああッ!!!」
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「梨花の事故」(day1) | 6/4(土) | 梨花が古手神社境内裏から転落 診療所へ |
「興宮の玩具屋」(day2) | 6/5(日) | 診療所にて沙都子のテスト 玩具屋で部活 圭一が魅音に人形を渡す |
「司会に推薦」(day3) 「古手神社にて」(day3_2) 「梨花の努力」(day3_3) | 6/6(月) | 圭一が綿流し祭の叩き売り役を引き受ける 古手神社で寄付品を吟味 |
「富竹との接触」(day4) 「ミーティング」(day4_2) | 6/7(火) | 鷹野と富竹を祭具殿へ招き入れる 彼らの死を予告し注意を促す 梨花に山狗の警備がつく 診療所内でミーティング |
「全スター勢揃い」(day4_3) | 6/8(水) | 玩具屋で叩き売りの寄付品集め 麻雀牌で大石と燕返しの練習 赤坂来る |
「最高に運のない世界」(day5) | 6/12(日) | 間宮律子(リナ)の死体発見 沙都子は鉄平に連れられ実家へ 梨花は赤坂に連絡を試みるが失敗 鷹野に助けを請うが失敗 |
「翌日…」(day5_2) 「積極的に相談」(day6) | 6/13(月) | 沙都子休み 知恵に状況を説明 部活メンバーと議論 知恵は北条家を訪問 詩音が圭一を椅子で殴る 校長が児童相談所へ連絡 相談所が北条家を訪問 様子見 圭一は魅音・レナと通話 親に相談してみる |
「児童相談所」(day6_2) | 6/14(火) | 沙都子休み 皆で児童相談所に直訴 空振り 興宮の公園へ |
「圭一の反撃」(day7) 「大石の警告」(day7_2) | 6/15(水) | 沙都子休み 圭一が昼休みにクラスを煽動 知恵含むクラス全員で児童相談所へ 空振りだが皆で陳情継続を決意 圭一はエンジェルモートで亀田・常連客らを誘引 夕方 綿流し実行委員会の会合 帰りに大石に忠告と応援を受ける |
「沙都子の登校」(day8) 「梨花目線」(day8_2) 「雛見沢の魂」(day8_3) | 6/16(木) | 沙都子登校 校長を鉄平と思い込む発作 入江が呼ばれる 60人近くを集めて相談所へ 圭一・梨花・入江が代表陳情 平行線の一途 夕方 綿流し実行委員会の会合 魅音・知恵らが圧力を受け陳情中止を促す 圭一らは村の重鎮らを説得 お魎説得を条件に町会を味方につける (エンジェルモートにてデザートフェスタ) |
「お魎と対決!」(day8_4) | 6/17(金) | 夜 園崎家で御三家会議 圭一らがお魎を説得 町会の支持が認められる |
「鬼ヶ淵死守同盟」(day9) | 6/18(土) | 公由の申し出を相談所が拒否 200人以上が相談所前へ 大石制止(体面上) 県議員・弁護士が大石を退ける 所長が市長と通話し陳情受け入れ 鉄平が沙都子を殴る 沙都子と通話 警察が沙都子保護 |
「綿流し」(day9_2) 「危機感がない」(day10) 「鷹野ターン」(day10_2) | 6/19(日) | 綿流し祭当日 鷹野ら富竹殺害 終末作戦開始命令 岐阜にて焼死体偽装 |
「大石と梨花」(day10_3) | 6/20(月) | 大石が来校 梨花に富竹・鷹野について訊く 夕方診療所へ |
「翌日の学校」(day11) | 6/21(火) | 梨花は圭一に詩を詠む 悩みを打ち明けず |
「私の死ぬ日」(day12) 「みんな来た」(day12_2) 「大石の失踪」(day12_3) | 6/22(水) | 梨花休み 小此木から電話 大石に連絡し警備依頼 岐阜出張後訪問を約束 放課後 圭一らが訪問 東京について打ち明ける 20時過ぎ 大石・熊谷 不審車への職質中に射殺される 23時過ぎ 興宮署の小宮山から電話 小宮山ら来る 圭一ら帰る |
「山狗ターン」(day12_4) 「エピローグ」(ep1) | 6/23(木) | 1時頃 山狗ら梨花宅に侵入 小宮山ら殺害 梨花・沙都子逃走 待ち伏せた圭一らと合流 鷹野が梨花除く全員を射殺 梨花は古手神社の賽銭箱前で腹部切開され死亡 総理大臣が滅菌作戦の適用を許可 |
どんな方がいわゆる1%なのか、というお問い合わせを少なからず頂戴しますので、少しだけご紹介させていただきます。
鬼隠し編の時点では、圭一の主観に疑問を持つことがポイントとなりました。
現在ではネット上では圭一の妄想はもはや定説と言った感もありますが、2002年の当時では非常に希少な説でした。
鬼隠し編に寄せられたぴったり100通のご感想のメールの中で、たった1人だけ圭一の主観に疑問を持たれたのは、yoshioさんという方でした。
この100通の内の1通という偶然の数字が、1%というキャッチコピーとなっていきます。
さて、その後、シナリオを綿流し編・祟殺し編と重ねて出題編が3編出たところで、いよいよルールXの存在に気付く方が登場します。こちらで確認している一番最初の回答者は香紗さんという方でした。香紗さんは、3編の不特定な凶行者の理由を火山ガスという名の「環境」に初めて求めました。
当時の推理は各編を独立してバラバラに行なうのが主流でした。その中にあって、3つのシナリオを重ね合わせ、犯人が誰かではなく、犯人を生み出す存在が真の犯人であり、しかもそれが人でなく環境であると至られたことに、当時の竜騎士07は衝撃を受けた覚えがあります。
このルールXに気付かれた一部の方々にとって最大のナゾは富竹・鷹野の死でした。ランダムに犯人や事件を発生させる環境なのに、なぜこの2人の死だけは乱数に左右されないのか。
ここに至ったさらに一部の方が、ルールXとは別の理由(ルールY)を仮定します。2つの異なるルールが存在するのに、舞台世界ではそれらが1つのルールに沿って起こっているようにミスリードされている。それに気付いた方々は綿流し編〜祟殺し編の頃から、雛見沢連続怪死事件には複数の異なる思惑、あるいは偶然が混じりこんでいる、それを祟りだと信じてしまう迷信の環境(ルールZ)があると看破されました。
ルールXとYを区別できた方は非常に少数ですが、ルールZと連続怪死事件が実は連続ではないことに気付けた方は、少し多かったように記憶しています。
そして、ルールXの犯人を「環境」に求めた方のさらに一部の方が、何度か劇中に登場する不審なキーワード「診療所」に結びつけるようになります。
つまり、ランダムに凶行者を生み出してしまうような環境のある土地ならば、その奇怪な「環境」「病気」「現象」を治めようとする、あるいは研究しようとする存在がいるのではないかとの仮定です。
メールが見付からないのですが、記憶が正しければ、驚くべきことにルールX+「入江機関」の仮定は綿流し編の時点ですでに頂戴していたと思います。
ここに至った方々は、祟殺し編で初登場する雛見沢大災害について、本来ならガスが流れ込む沢にいながら生存した圭一を見て、ガス災害は虚偽であり、この「環境」を抹殺するための何らかの人為的災害であると気付かれたようでした。
また、祟殺し編の描写から、鷹野の死に疑問を抱くようになります。
その後の暇潰し編でもガス災害が描かれると、この村はガスで滅ぶ運命にあることを悟られる方が一気に増え、その中の一部の方が、滅ぶ村から全てのシナリオで必ず事前に脱出している鷹野の存在に注目するようになります…。
大体、こんな感じで考えが流れていたと思っています。
そう簡単には見破られないだろうと思っていた仕掛けが、鬼隠し編発表後のわずか1年ちょっとでもう核心に迫られてしまい、当時、大いに狼狽したことを記憶しています…。
何かの参考になれば幸いです。
敢えて、「何」を探る作品だと申し上げなかった点が『ひぐらしのなく頃に』の最大の意地悪と言えるかもしれません。
暇潰し編で示されますが、「古手梨花が昭和58年6月を抜けきりハッピーエンドを迎えるにはどうするか」が、実は『ひぐらしのなく頃に』で推理すべき最大の箇所です。
どうしてどのシナリオでも梨花はハッピーエンドを迎えられないのか。そこに至った時、ルールXYZという「犯人」を推理する段階に至ります。
また、個別のシナリオについては、綿流し編のどこを間違えなければ事件は起こらなかったのか、のように「隠れた選択肢」もまた探るべき箇所です。
鬼隠し編では、友人たちに無意味な疑心暗鬼を抱かないこと。
綿流し編では、魅音に人形を渡して傷つけないこと。等です。
ちなみに、祟殺し編では、どうすれば「平和的手段で沙都子を救出できるか」でした。この箇所についての「解」は、今回の皆殺し編で示されたと思います。
犯人が「人」でなく「環境」であるという点で、『ひぐらし』は確かに邪道かもしれません。納得できない方も少なからずいらっしゃるかと思うと胸が痛みます…。
ただ、推理されて来た方が全て徒労だったとは思いません。
大小様々な謎の正解者が大勢いらっしゃったことだけ、お伝えさせてください。。