暇潰し編
『ひぐらしのなく頃に』に秘められた謎の全てを託します。
どんなに滑稽であろうとも。推理に至れたならあなたは合格。
この最後の小話は、そんなあなたへのささやかなご褒美です。
推理不能。あなたはこの物語を拒否する権利があります。
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Tips「歯車と火事と蜜の味」は誰が誰に語っているのか?
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Tips「箱選びゲーム」は誰が誰に語っているのか?
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選択肢という単語から、プレイヤーに対するメッセージの可能性あり。
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Tips「雨雲に恋して」は誰の独白なのか?
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Tips「母の日記」 I〜IIIより、梨花の可能性が高い?
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熊谷勝也失踪の謎
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熊谷刑事は単身で雛見沢に何しに行ったのか?
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なぜ失踪しなければならないのか?
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村を必要以上に嗅ぎ回る警察に見せしめとして村人に消されてしまった?
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富竹変死事件で真犯人に繋がる重大な何かに気づいた、もしくは決定的な証拠を見つけてしまい真犯人に消された?
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祟殺し、皆殺しと同じように捜査の過程で作戦中の山狗を発見し職務質問を行ったところ、必要以上に追求してしまった為に消された可能性が高い?
梨花の予言
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「………………来年の今日。…そう、昭和54年の6月の今日。ダム現場の監督が殺されます。」
「……恐ろしい殺され方をした後、体中をバラバラに引き裂かれて捨てられてしまいます。」
「…その翌年の昭和55年の6月の今日。………沙都子の両親が突き落とされて死にます。」
「……あるいは、事故というべきかもしれない。……不幸な事故。」
「そして、さらにその翌年の昭和56年の6月の今日。…私の両親が、殺されます。
そしてさらに翌年の昭和57年の6月の今日。沙都子の意地悪叔母が頭を割られて死にます。
そしてさらに翌年の昭和58年の6月の今日。……………あるいはその数日後か。」
「……私が殺されます。」
「全ての死が予定調和なら。………最後の死もまた予定の内なのでしょうか。……でも、ならばこれは一体、誰の予定なの…?」
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この村は、人殺しや、人の命を何とも思わない奴らでいっぱいだ。
昭和57年までの死は、この村の誰かの仕業と思っていい。
起こる全ての死は、この村を支配する奴らの都合による予定と思っていい。
でも、それでは昭和58年が説明できないのだ。最後の死は、奴らの都合であるはずがないのだ。
奴らは人の命など、何とも思わない。奴らは目的を達する為の障害は、何であれ取り除く。
そして奴らの目的は、最後の死を否定しているのだ。だから、最後の死だけは、奴らと無関係なのだ。
最後の死は必ず、ほとんど、おそらく、例外なく、起こる。多分、きっと、恐らく。
最後の死は、ハンカチか何かで口を塞がれ、意識が遠くなって。
二度と意識を取り戻せないという慈悲深い形で行われる。
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「奴らの目的は、最後の死を否定しているのだ」
---梨花は「奴ら」が連続殺人を行う目的を知っている。でもその目的ならば梨花を殺すのはおかしい?
→オヤシロさま信仰に関わるものならオヤシロさまそのものといえる梨花を殺しては本末転倒。
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「最後の死は、ハンカチか何かで口を塞がれ、意識が遠くなって。二度と意識を取り戻せないという慈悲深い形で行われる。」
---慈悲深い形→梨花個人への恨みから起こるものでは無い、もしくは犯人はそもそも人を殺せない人?
→暇潰し編、祟殺し編の梨花は園崎流の殺し方で殺されているが、園崎流ならば先に眠らせるのはおかしい。
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「最後の死は、奴らの都合であるはずがないのだ。」とは?
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「昭和57年までの死は、この村の誰かの仕業と思っていい。」
「起こる全ての死は、この村を支配する奴らの都合による予定と思っていい。」
となっている事から祟りは予定されたものと考えられる。
でもそれに対して「最後の死は違う」となった理由とは?
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ある−梨花は本当にオヤシロ様の生まれ変わり?
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梨花の母親が、あんたが生む子が女ならオヤシロ様の生まれ変わりと言われた
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二代前までは第一子が女性であることを警察が確認
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大災害と富竹の死などが予言されていないのは何故?
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「沙都子の意地悪叔母」と予言にあるが、この時点ではまだ叔母による虐待は無い以上この予言は昭和57年の状況を「予知」したもの?
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悟史の死について言及していないので、悟史は死んでいない?
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何度も経験したループの中で、確率の低いことだということか?
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それにもかかわらず他全編に渡って、悟史は行方不明になっている。
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山狗や東京の存在自体、鬼隠し〜罪滅ぼし編でのループ以外ではあまり事件に干渉するものではなかった?
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ない−
ループによる記憶持ち越し
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予知と思われていたのは、梨花がループしてきた数多の世界において、高確率で発生した事を述べたものだった。
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ない−連続殺人事件は「計画」であった
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雛見沢上層部の発言を聞いた
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計画内容の書かれたメモを見た
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自身が計画を立てた
→計画に自身も含まれていたのは何故?
→予定を立てた者が誰かを知らないのは何故?
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5回目の祟りでイレギュラーが起きたのは何故?
→1年目から予言に含まれていない行方不明などは発生している。
→特に梨花が被害を受けていないパターンや喉を掻き切るパターンなど、5年目は予言に反する事が起きている。
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「東京に帰れ」の真意とは? (→皆殺し編で解決?)
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「あまりにもみすぼらしくて、気の毒な姿だから」辺りから赤坂雪絵の死を示している?
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アニメ版では結論的に赤坂雪絵の死を示している(セリフで出た)。
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梨花の発言「赤坂が生きて出られる確率は高くなかった」「ボクは命の恩人なのです」の真意とは? (→皆殺し編で解決?)
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最初に言った「東京に帰れ」の予言とは違う?
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予言とは違う個人的な予想だった?
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または赤坂が村で死ぬ予定だった?
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山狗との格闘戦で小此木に銃で撃たれるシーン、祭囃し編では耳狙いが肩に当たってしまったと嘆いている。つまり、心臓に当たる、顔面に当たるなどのことも予想できないこともない?または小此木と大石が格闘した際、当編においては落としただけだがもしかしたら実際に殺してしまった世界もあるかもしれない?
→だがその場合
赤坂を絶対に殺せなければ大石を"行方不明"にできなくなるためリスクを伴う(それは山狗にするとそれは失敗に当たるのではないか)?が、大臣の息子を庇う赤坂に救援はこない。
(祭囃し編含)
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梨花と一緒に村をまわったため赤坂は死亡を回避できた?
圭一引越しのフラグが伊知郎の下見にあるように梨花と村をまわるのは赤坂仲間フラグをたてるためなのかもしれない?だが梨花とまわらなければ雪絵の死、自らの死の告白はできない。よって必須条件に見える?
暇潰し編のTipsで鬼婆と生活しているのは現魅音か現詩音か
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3年目(昭和56年)の綿流し直前に魅音と詩音が確定したと考えると、暇潰し編(昭和53年)に本家にいるのは現詩音?
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そうであれば園崎家のある程度深部を現詩音は知っているはずだが、綿流し編、目明し編からすると傍で接していた割には現詩音は鬼婆の真の姿、真意を汲み取れていない?
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現詩音の回想で『小学校に入るときに雛身沢に魅音、興宮に詩音に別れた』の記述あり、小学校入学前に魅音、詩音が確定したと考えるのが適当か?
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とすると暇潰し編の魅音はそのまま現魅音と考えられる。
犠牲者
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赤坂雪絵 病院の階段から転落死 S53_6_18?(綿流しの日)
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富竹ジロウ(本名不明) 喉を掻き毟り自殺? S58_6_19
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鷹野三四 岐阜県山中で焼死体で発見される S58_6_19
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熊谷勝也 事件捜査中に行方不明 S58_6_20
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入江京介 入江病院で睡眠薬を飲み自殺? S58_6_21
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古手梨花 神社の賽銭箱の前で腹を裂かれ拷問死 S58_6_21
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その他雛見沢住民 雛見沢大災害により死亡 S58_6_22
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祟殺し編で行方不明だった大石は当日(S58_6_20)に腹痛で捜査に入らなかったため生存。
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その他については不明。
タイムチャート
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1日目 6/13(火)(推定) 犬飼寿樹誘拐 犬飼建設大臣へ脅迫電話
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6/15(木) 警視庁公安部が全職員を招集 誘拐事件の捜査を極秘裏に開始
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6/16(金) 赤坂が鬼ヶ淵死守同盟の調査のために出張
興宮署で大石と出会う 誘拐事件を打ち明ける
-2日目 6/17(土) 昼間 雛見沢観光 牧野・梨花と行動を共にする
古手神社で梨花曰く「ダム中止は決まっていること」「東京へ帰れ」
夜 大石に呼び出され雀荘へ ダム監督、情報屋・サトさんと対戦し圧勝
サトさんの情報によると、お魎は誘拐事件と公安派遣を知っていた
-3日目 6/18(日) 犬飼寿樹の財布 高津戸で発見され興宮署に届く
赤坂と大石は高津戸地区へ 途中ダム建設現場で梨花と擦れ違う
犬飼寿樹仮病 入江診察 高津戸にて大石らは入江と車で擦れ違う
大石が器材小屋に突入 犯人と乱闘し赤坂撃たれる 犬飼寿樹救出 犯人を逃す
夕方 赤坂が病院で意識回復 妻に連絡を試みるも公衆電話が壊されている
梨花に会い神社の綿流し祭へ 梨花の予言「私が殺されます」
深夜まで宴会 車で病院に送り迎えてもらう
- 6/19(月) 大石に連絡 同僚から興宮署へ呼び出され妻の事故死を知らされる
本編内容・粗筋
舞台はまだダム工事の中止が決定していなかった昭和53年の初夏、主人公は赤坂衛という新米の公安部の刑事になる。建設大臣の犬飼の孫(小学生)が誘拐され、その捜査の為に新米刑事の赤坂は雛見沢へと派遣された(雛見沢はそれほど怪しいとは思われていなかった為に新米の赤坂1人だけが派遣された)。現地に赴いた赤坂はダム反対運動を行っている鬼ヶ淵死守同盟(園崎家が主体)が脅迫や機器の破壊等のヤクザ紛いの過激な手段に出ている事を知る(しかも住人ぐるみで隠蔽やアリバイ工作をするために現行犯以外の逮捕は不可能な状態)。
大石と出会って彼の協力を得た赤坂。彼は観光客に扮して雛見沢へと足を踏み入れ、そこで梨花と知り合う。無邪気で愛くるしく振舞う梨花を微笑ましく見守る赤坂だが村内を観察していた彼に梨花は、「ダム計画は今年で必ず頓挫する」と予言めいた言葉を呟き、突如雰囲気と口調を一変させると「東京に帰れ、さもないとお前はひどく後悔する事になる」と告げた。だが元に戻った梨花にその言葉の真意を問いただしても彼女は首を傾げるばかりで何も覚えていない様子だった。
その後、大石の紹介で情報屋と接触した赤坂は、彼から園崎家が公安以外の警察組織にすら極秘にしていた大臣の孫の誘拐を知っている事を聞かされて驚愕する。また彼らは公安から新米が1人、雛見沢へ派遣された事すら知っていたのだ。
翌日、彼は大石から大臣の孫が持っていた財布が雛見沢で発見された事を告げられ、死守同盟が誘拐に関与している事を確信する。あまりに出来すぎな状況に園崎家に誘導されているのではないかと思いながらも、赤坂は大石と共に財布が発見されたという奥地へと向かった。そこで赤坂と大石は誘拐犯と孫を発見。立ち回りの末に赤坂は撃たれ犯人を逃してしまうものの孫の救出に成功する。
病院で意識を回復し、大石との友情を深める赤坂。事件解決により妊娠して病院に入院している妻に電話をかけようと外に出て公衆電話を探す赤坂はその途中に梨花と出会う。梨花は「電話を探してももうどうにもならない」と謎の言葉を告げる。結局電話をかけられずに病院に戻る赤坂に梨花は、これから毎年血なまぐさい事が起きる、と言ってまたしても予言を始める。
彼女が言うには、来年の今日にダム工事の現場監督が殺されてバラバラにされる事、 2年後の6月に沙都子の両親が突き落とされて死ぬ事(或いはこれは不幸な事故かもしれないとの事)、 3年後の6月に梨花の両親が殺される事、 4年後の6月に沙都子の叔母が頭を割られて死ぬ事、そして5年後の綿流し祭りの日かその数日後に梨花自身が殺されるとの事。(それまでの死を受け持っていた連中は最後の死を否定しているとの事、にもかかわらず彼女は自分の死を予感していた。)赤坂にそこまで告げると梨花は寂しそうに「死にたくない」と言った。
だが東京に帰った赤坂は知らぬ間に不幸が訪れていた事を知る。梨花が「東京に帰れ」と忠告した日の翌日(事件解決の日の夕方)、赤坂の妻が事故で死亡していたのだ(赤坂の捜査によると他殺の可能性はないとの事)。
その7年後(昭和60年)、赤坂は定年退職した大石と北海道で再会。綿流し関連の事件について彼と情報交換をした。雛見沢は祟殺し編と同様の事件とガスが発生して壊滅していた。
その中で赤坂は途方もない事実を目の当たりにする。あの時、梨花から伝えられた予言がすべて的中した事。梨花がガス発生直前に惨たらしく殺された事。梨花が彼にあの予言を伝えたのは、自分を助けて欲しいと願っていたからだという事。赤坂と大石は事件の再検証と真相究明を誓った。後年、赤坂と大石は彼らが事件について調べた事をまとめて本にして出版した。その本の題名は
『ひぐらしの
な
く頃に』
最終更新:2024年06月23日 23:39