ワールウィンド







[解説]
第3期LEV
WARESが次期主力機となる第3期LEV用の各種装備・機能を試験する為に、テストベッドとして既存の第3期LEVをベースとして開発した機体、その試作1号機及び2号機である。
この機体はファイアボルトシリーズとは異なり、中〜近距離での高速戦闘、特に近接格闘戦に主眼を置いて設計された高機動試験機である。
この仕様は射撃・砲撃を用いて安全に魔獣群の殲滅を企図するWARESの方針とは乖離したものと思われる。だが、高速移動に特化した魔獣や、極稀だがエーテルを利用したバリヤー的な障壁を展開して、射撃攻撃を減殺することができる変異個体の存在が確認された事で、これまでの方針では十分に対応出来ないとの研究開発班からの意見具申をもとに開発がスタートした。
当時最新の50式噴射システムの性能向上型として開発が進められていた試製57式噴射システムと試製59式噴射システムで、どちらがより適した主機であるかを選定する事と、それに適した制御OSの開発、それにより得られたデータを基にした新型機の設計開発を目標とした開発計画が策定され、2機の試作機が建造された。
2機はありとあらゆる耐環境試験、機動試験、試作機同士の1対1やエレメントを組んでの模擬戦を数十回繰り返し、極めて良好な成績を収めた。
最終的な実戦試験においても、魔獣ラムグリッター120体の群をものの数分で殲滅せしめる好成績を叩き出した。
しかし、2号機はその後も繰り返される試験の中で、主機の部品劣化による空中爆散事故を引き起こした。この事故調査の結果、試製59式噴射システムは特定箇所に一気に負荷がかかり易く、それが想定していたよりも早く部品劣化に繋がったと判断される。
次期主力LEVの基本仕様は1号機の試験結果を反映する事が決定し、それにより本機体はその役目を終えたのである。
WARESが次期主力機となる第3期LEV用の各種装備・機能を試験する為に、テストベッドとして既存の第3期LEVをベースとして開発した機体、その試作1号機及び2号機である。
この機体はファイアボルトシリーズとは異なり、中〜近距離での高速戦闘、特に近接格闘戦に主眼を置いて設計された高機動試験機である。
この仕様は射撃・砲撃を用いて安全に魔獣群の殲滅を企図するWARESの方針とは乖離したものと思われる。だが、高速移動に特化した魔獣や、極稀だがエーテルを利用したバリヤー的な障壁を展開して、射撃攻撃を減殺することができる変異個体の存在が確認された事で、これまでの方針では十分に対応出来ないとの研究開発班からの意見具申をもとに開発がスタートした。
当時最新の50式噴射システムの性能向上型として開発が進められていた試製57式噴射システムと試製59式噴射システムで、どちらがより適した主機であるかを選定する事と、それに適した制御OSの開発、それにより得られたデータを基にした新型機の設計開発を目標とした開発計画が策定され、2機の試作機が建造された。
2機はありとあらゆる耐環境試験、機動試験、試作機同士の1対1やエレメントを組んでの模擬戦を数十回繰り返し、極めて良好な成績を収めた。
最終的な実戦試験においても、魔獣ラムグリッター120体の群をものの数分で殲滅せしめる好成績を叩き出した。
しかし、2号機はその後も繰り返される試験の中で、主機の部品劣化による空中爆散事故を引き起こした。この事故調査の結果、試製59式噴射システムは特定箇所に一気に負荷がかかり易く、それが想定していたよりも早く部品劣化に繋がったと判断される。
次期主力LEVの基本仕様は1号機の試験結果を反映する事が決定し、それにより本機体はその役目を終えたのである。
なお、本機体は整備を受けた後、モスボール処置を施されて、何処かの地下施設に保管されたまま、忘れて去られているという…