ワグナスブルク - 聖華世界 @ wiki

宿営都市ワグナスブルク

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［解説］

　アルカディア帝国、皇帝領の北東部に位置するブレス伯爵領に属する街の一つで、領地北西部、オルビン伯爵領(レルアンの乱以後、キングクラブ伯爵領)との境界となっている地域に築かれた都市。

　この街は旧暦の時代にはグレートソルトレイク砂漠と呼ばれていた広大な砂漠地帯に築かれており、遥か古代に存在していた塩湖に由来する塩分を多分に含んだ特徴的な白亜の土地が広がっている。
　このため、この周辺は絶望的なほどに農作に向かない土地であり、もともとは帝国軍の機兵演習地ヨトゥンヘイムとして開拓された軍事基地であった。この演習地では広大な土地を利用した様々な試験や戦術評価などが行われており、帝国製人馬機兵の運用試験や人馬機兵を用いた突撃戦術の評価なども行われた記録が残っている。
　また、現在では、軍事区画とは明確に分けられてはいるものの、民間向けに開放された区画が作られており、塩分を多く含む白亜の大地とワグナスブルクの北部に広がるウェンドーバー湖に湧くナトリウム冷泉を源泉として用いた温泉施設を目玉とした観光地として整備されており、ブレス伯爵領にとって貴重な外貨獲得の手段のひとつとなっている。
　なお、塩分を多く含むナトリウム冷泉を源泉とするこの温泉は湯冷めしにくく、保湿保温に優れるほか、殺菌作用が強く外傷治療目的の湯治利用にも適しているため、観光目的の旅行客のほか、軍関係者や冒険者、鉱山都市メサ・トローソや魔素減衰地帯で働く採掘業関係者にも人気の高い温泉となっている。

　このほか、ワグナスブルクはオルビン伯爵領やダンゲルマイヤー家直轄領から伸びる街道と接する街ということもあり、検問所としての機能が持たされており、軍事区画に駐在するブレス伯爵領所属の帝国軍が検問を担当している。