「復元幻装兵 将の幻装兵 バルドール」




[解説]
旧大戦後期に新人類軍が開発した、前線指揮用の幻装兵である。「兵の幻装兵 シュナイダー」の部隊を率い、前線指揮を行っていた記録が数多く残されており、そのため後世において「将の幻装兵」の呼び名が付けられた。現状「シュナイダー」よりも数は少ないが、各地で若干数の機体が発掘され、さらにその内の1~2機は復元されていると思われる。
旧人類軍に第4期LEVが出現して幾年月経った頃、それでも新人類解放軍の機兵(現在で言う幻装兵)の優位は崩れてはいなかった。しかし元より高度な技術を持ち、高い開発能力を持つ旧人類軍である。徐々に機兵に対し、食い下がる様になってきた。ことに戦線の各所で、能力の低い「シュナイダー」あたりが危険になる場面も、時折見受けられる様になる。
これに新人類解放軍は、危惧を抱く。そして自軍の戦闘能力を更に高めるために、軍組織の構造を刷新。それまで大まかな指揮系統はあったものの、それをきちんと明確化し、機兵の戦闘能力頼みで漫然と戦っていた部分を改めた。そして特に「シュナイダー」の一団を率いて戦う前線指揮官に与えるため、指揮能力に秀でた機体を新規開発したのである。
そしてその機体を開発するにあたり、静謐の賢者サライが搭乗して事実上の総指揮を執っていた機体、高度な指揮能力を持つ「ニーベルン・エスパーダ」に基礎を求め、それの簡易量産型とする事で短時日に開発、生産を可能とした。それがこの「バルドール」型機兵であった。
これに新人類解放軍は、危惧を抱く。そして自軍の戦闘能力を更に高めるために、軍組織の構造を刷新。それまで大まかな指揮系統はあったものの、それをきちんと明確化し、機兵の戦闘能力頼みで漫然と戦っていた部分を改めた。そして特に「シュナイダー」の一団を率いて戦う前線指揮官に与えるため、指揮能力に秀でた機体を新規開発したのである。
そしてその機体を開発するにあたり、静謐の賢者サライが搭乗して事実上の総指揮を執っていた機体、高度な指揮能力を持つ「ニーベルン・エスパーダ」に基礎を求め、それの簡易量産型とする事で短時日に開発、生産を可能とした。それがこの「バルドール」型機兵であった。
この「バルドール」型の特徴は、一般機たる「兵の幻装兵 シュナイダー」以上の戦闘能力、そして優秀な索敵能力と通信機能である。このうち戦闘能力は、指揮官機が真っ先に倒されてしまっては指揮系統の混乱を招くため、当然の必要性であると言えよう。これについては簡易型とは言え、上級機たる八機神の1機「ニーベルン・エスパーダ」に基礎を取ったためもあり、充分以上の能力を持っている。
索敵能力に関しては、幻装兵はもともと索敵用機器として、科学技術による強力なレーダーシステムを搭載している。「ニーベルン・エスパーダ」のレーダーシステムは更に輪をかけて強力な物であり、多少デチューンして量産性を高めたと言っても、「バルドール」型のそれもまた非常に強力であった。ちなみに「ニーベルン・エスパーダ」や「バルドール」のレーダーアンテナの前に、何の防護措置も無しで立ってはいけない。電子レンジの中に放り込まれた様なもので、あっという間に全身至る所が煮えてしまうだろう。
通信機能に関しても、この機体は「ニーベルン・エスパーダ」の物をデチューンして用いている。流石に「ニーベルン・エスパーダ」のごとく大軍を指揮するほどの能力は無いが、前線において本部からの命令を受け取り、「シュナイダー」の一部隊を指揮するには充分以上の能力を持っていた。
機体開発コードは「Plan027 BM(the Bang type Mass-production model)」
索敵能力に関しては、幻装兵はもともと索敵用機器として、科学技術による強力なレーダーシステムを搭載している。「ニーベルン・エスパーダ」のレーダーシステムは更に輪をかけて強力な物であり、多少デチューンして量産性を高めたと言っても、「バルドール」型のそれもまた非常に強力であった。ちなみに「ニーベルン・エスパーダ」や「バルドール」のレーダーアンテナの前に、何の防護措置も無しで立ってはいけない。電子レンジの中に放り込まれた様なもので、あっという間に全身至る所が煮えてしまうだろう。
通信機能に関しても、この機体は「ニーベルン・エスパーダ」の物をデチューンして用いている。流石に「ニーベルン・エスパーダ」のごとく大軍を指揮するほどの能力は無いが、前線において本部からの命令を受け取り、「シュナイダー」の一部隊を指揮するには充分以上の能力を持っていた。
機体開発コードは「Plan027 BM(the Bang type Mass-production model)」
この機体には、幾つかのオプション装備が搭載されている。
[フリングホルニ]
大型の魔導槍。ランス部分で敵の装甲を突き破り、内部で砲撃を行う武装である。
大型の魔導槍。ランス部分で敵の装甲を突き破り、内部で砲撃を行う武装である。
[飛行ユニット(ブレイザブリク)]
大戦中期、幻装兵が出現して旧人類のLEVを圧倒する様になったばかりの頃は、空を飛べる幻装兵はごく一部の可変機(「迅雷の幻装兵 アークイヴァス」など)だけであった。しかし機兵の格闘/白兵戦能力を活かすには、やはり他の機種も飛行能力を持つに越した事はない。そのため旧大戦の後期に入るあたりの時点では、大概の幻装兵は可変機ほどの機動力は無かったものの、簡易的な飛行ユニットを装備していた事が歴史書の解析により判明している。
そして「将の幻装兵 バルドール」の発掘と、それの一部にこの飛行ユニットが搭載されていた事で、歴史書の内容が事実である事が確かめられた。残念ながら、飛行ユニットは管制システムの飛行制御プログラムがメモリ破損によって失われていたため、噴射推進機構の実験稼働が精一杯であった。ただしこの飛行ユニットの、機構の復元はほぼ完璧と思われるため、飛行制御プログラムをどうにかする事ができれば、この「復元幻装兵 将の幻装兵 バルドール」は再び空を舞う事ができるだろう。
大戦中期、幻装兵が出現して旧人類のLEVを圧倒する様になったばかりの頃は、空を飛べる幻装兵はごく一部の可変機(「迅雷の幻装兵 アークイヴァス」など)だけであった。しかし機兵の格闘/白兵戦能力を活かすには、やはり他の機種も飛行能力を持つに越した事はない。そのため旧大戦の後期に入るあたりの時点では、大概の幻装兵は可変機ほどの機動力は無かったものの、簡易的な飛行ユニットを装備していた事が歴史書の解析により判明している。
そして「将の幻装兵 バルドール」の発掘と、それの一部にこの飛行ユニットが搭載されていた事で、歴史書の内容が事実である事が確かめられた。残念ながら、飛行ユニットは管制システムの飛行制御プログラムがメモリ破損によって失われていたため、噴射推進機構の実験稼働が精一杯であった。ただしこの飛行ユニットの、機構の復元はほぼ完璧と思われるため、飛行制御プログラムをどうにかする事ができれば、この「復元幻装兵 将の幻装兵 バルドール」は再び空を舞う事ができるだろう。