グラフィティ - 聖華世界 @ wiki

グラフィティ

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［解説］

グラフィティとは聖華暦810年頃に芸術都市アーカンシェルを発祥とするストリートアートの事である。
主にスプレーを用いて、車両や機兵、従機、壁など、公共の場に描かれる文字および絵のこと。
所有者や管理者の許可を得ずゲリラ的に描かれることが特徴。
界隈では、描きにくい場所に描かれたものほど高く評価される傾向がある。

所有者の許可を得ることなく壁に描くことはもちろん犯罪行為であり、これらを芸術と解釈しない人達からは「悪質ないたずら」と呼ばれ、軍警察に通報されることもあった
一方で、グラフィティ・アーティストたちは主流メディアに登場できない芸術家たちが、公共の場での自身の芸術や政治的メッセージを表すための手段だと主張し、刑罰に対して抵抗している。
この反骨心にあふれたアウトローなアートスタイルは若者たちから熱烈に支持された。

発祥当時は主にアーカンシェルに住む若者たちの間で流行し、810年代では爆発的なブームが起こり街の至るところに作品が描かれた。
しかし、この行為は街を収める貴族たちの反感を買い、グラフィティの弾圧が始まると、それに反発するように若者たちは貴族街へと侵入し、グラフィティを書き残すという行為へと出た。
やがて対立構造は激化し、最終的にデモ騒動へと発展したが、騒動の首謀者たちが和解したことによって解散となった。

その後、ストリートアートの活動が正式に都市運営者たちから許可されることになり、決められたルールと場所に沿ってグラフィティが描けるようになった。

アーカンシェルの名物として知られるようになったグラフィティは、ゴシップ誌や週刊誌などを通して他国へと伝播していった。
聖華暦830年代、現在においては極まれにだが、聖王国や帝国でもこれらのストリートアートを見かけることがある。