科学技術
[解説]
科学とは、広い意味を持つ言葉である。広義には、自然科学、人文科学、社会科学に大きく分けられ、その全てを科学と呼んでいる。
つまりは世界に存在する学問という学問は、全て科学の一分野と言って良い。
狭義には、このうちでも特に自然科学を指し、自然界に存在する様々な法則を明らかにする学問を言う。
つまりは世界に存在する学問という学問は、全て科学の一分野と言って良い。
狭義には、このうちでも特に自然科学を指し、自然界に存在する様々な法則を明らかにする学問を言う。
そして科学技術とは、この様な科学(ことに自然科学)的な知識を工学的に応用した技術を言い、またその産物である機械や道具を指して言う事もある。
これを言ってしまえば新人類たち、特にカーライル王朝・聖王国やアルカディア帝国の人間たちは怒るであろうが、魔法や魔導理論の学問的位置づけは明らかに「自然科学」の一部門であり、つまり聖華暦において用いられている魔導工学やその産物は、実は科学技術そのものであると言える。
これを言ってしまえば新人類たち、特にカーライル王朝・聖王国やアルカディア帝国の人間たちは怒るであろうが、魔法や魔導理論の学問的位置づけは明らかに「自然科学」の一部門であり、つまり聖華暦において用いられている魔導工学やその産物は、実は科学技術そのものであると言える。
閑話休題。
かつて旧暦(西暦)の時代、人類(旧人類)は高度な科学技術を保有し、繁栄を謳歌していた。
以下に列挙するのは、その一例である。
以下に列挙するのは、その一例である。
- 軍事技術
- 大量破壊兵器
- N兵器(核爆弾)
- 超小型カリフォルニウム核爆弾
- 核融合爆弾
- 窒素(N2)爆弾
- B兵器(後に魔獣と呼ばれる戦術型生物兵器も、厳密には含まれる)
- C兵器
- G兵器
- 重力爆弾
- 重力共鳴砲
- 渦動重力砲
- N兵器(核爆弾)
- 戦術兵器
- 大量破壊兵器
- 民生用技術他
- エネルギー技術
- 原子力電池
- 常温核融合炉(パラジウム・リアクター)
- ブレイズ
- 重力エネルギー炉
- 航空宇宙技術
- 惑星間有人宇宙船
- 重力制御機関
- 熱核ロケットエンジン
- 核融合ロケットエンジン
- 核パルスエンジン
- 化学ロケットエンジン
- レーザー推進
- ライトクラフト方式
- ソーラーセイル方式
- ビーム推進
- マグビーム方式
- 恒星間無人探査機
- イオンロケット
- 光子ロケット
- バサード・ラムジェット推進
- ワープ機関(重力制御によるワームホールの作成、異空間突入までは成功したものの、異空間からの離脱は未確認)
- 宇宙ステーション
- スペースコロニー(技術的には成功したが経済的には割に合わず計画失敗、1号コロニーは放棄)
- 宇宙基地(月面、火星、小惑星、ガス惑星の衛星など。最終的には地球からの補給が途絶え、全滅)
- 惑星間有人宇宙船
- 医療・生命工学
- クローン技術
- クローン義肢
- クローン臓器
- 遺伝子治療
- ナノマシン技術
- サイバー技術
- ロボット義肢
- 人工臓器
- クローン技術
- 電子工学
- 計算機工学
- 情報工学
- AI技術
- ネットワーク技術
- 暗号技術
- 電子計算機
- スーパーコンピューター
- パーソナルコンピューター
- バイオコンピューター
- DNAコンピューター
- 量子コンピューター
- 情報工学
- 計算機工学
- エネルギー技術
- etc……
これらの超科学技術により、旧人類は高度な文明を築いていた。
しかし核戦争と、その後の生体兵器による代理戦争、生体兵器の暴走により旧人類は地上の覇権を失い、少数種族へと落ちぶれてしまう。
地球を脱出した長距離移民船ノアの置き土産、衛星軌道上から投下された重力弾頭により、北米大陸の生体兵器群は一掃されたが、それによる重力異常で地球環境は激変。
旧人類は地球上で生きて行く事が不可能となり、コールドスリープによって未来の地球環境回復を待つ事となった。
しかし核戦争と、その後の生体兵器による代理戦争、生体兵器の暴走により旧人類は地上の覇権を失い、少数種族へと落ちぶれてしまう。
地球を脱出した長距離移民船ノアの置き土産、衛星軌道上から投下された重力弾頭により、北米大陸の生体兵器群は一掃されたが、それによる重力異常で地球環境は激変。
旧人類は地球上で生きて行く事が不可能となり、コールドスリープによって未来の地球環境回復を待つ事となった。
そして幾星霜の年月の後、「何故か」環境回復した地球に目覚めた旧人類は、WARES(World Assembly Reunited Earth Society)を組織。文明の復興へと乗り出した。
しかし旧人類は再び失策を犯す。
しかし旧人類は再び失策を犯す。
新人類の創造と、その酷使である。
環境回復した地球には、魔素という未知の元素が存在していた。
旧人類はそれを有効に扱うため、遺伝子工学を用いて魔素から魔力を扱える存在、新人類を創造。
新人類は奴隷の様に……いや、事実上奴隷として扱われ、不満は鬱積。
やがて新人類は自らの解放を賭して、創造主である旧人類に反旗を翻す。この戦いは新人類側の勝利に終わり、旧人類は新人類解放軍リーダー、始祖皇帝ユーゼス・アルカディアの手によって根絶やしにされた。
旧人類はそれを有効に扱うため、遺伝子工学を用いて魔素から魔力を扱える存在、新人類を創造。
新人類は奴隷の様に……いや、事実上奴隷として扱われ、不満は鬱積。
やがて新人類は自らの解放を賭して、創造主である旧人類に反旗を翻す。この戦いは新人類側の勝利に終わり、旧人類は新人類解放軍リーダー、始祖皇帝ユーゼス・アルカディアの手によって根絶やしにされた。
勝利した新人類は、何故か科学技術を「世界を滅ぼす技術」として忌避し、その放棄を進める。
ただし代替技術として、魔導工学の導入を図ったが。前述した通り、「科学」と言う言葉の厳密な意味合いからすれば、魔導工学ですら、「科学技術」の一端であるのだが……。
ただし代替技術として、魔導工学の導入を図ったが。前述した通り、「科学」と言う言葉の厳密な意味合いからすれば、魔導工学ですら、「科学技術」の一端であるのだが……。
当初は機兵の製造などにある程度の科学技術が必須であったためもあり(精霊機の項目を参照)、そこまで極端な科学排斥運動は無かった。
しかし初の第二世代機兵、魔導工学のみによるラルグ・カリキュラが完成すると、新人類たち、ことにアルカディア帝国やカーライル王朝・聖王国の政庁において、科学排斥の動きはヒステリックなまでに高まる。
これにより両国主導の元、科学技術と称する物は徹底的に排除されて行くのである。
しかし初の第二世代機兵、魔導工学のみによるラルグ・カリキュラが完成すると、新人類たち、ことにアルカディア帝国やカーライル王朝・聖王国の政庁において、科学排斥の動きはヒステリックなまでに高まる。
これにより両国主導の元、科学技術と称する物は徹底的に排除されて行くのである。
……ただし金属を精錬する冶金技術なり、医療に使う薬草学なり、そう言ったレベルの「高度でないもの」は、科学技術と認識されていない模様。
勝手なものである。
また何度も言うが、実質的に言葉の意味上からは魔導工学ですらも科学技術の一分野であるはずなのだ。
この矛盾を正面から突きつけられたとき、二大国上層部はどう反応するのであろうか。
いややはり二大国上層部では、それを知りながらあえて「科学技術と称する物」の排斥を図るスタンスを取っていると見るべきなのだろう。
勝手なものである。
また何度も言うが、実質的に言葉の意味上からは魔導工学ですらも科学技術の一分野であるはずなのだ。
この矛盾を正面から突きつけられたとき、二大国上層部はどう反応するのであろうか。
いややはり二大国上層部では、それを知りながらあえて「科学技術と称する物」の排斥を図るスタンスを取っていると見るべきなのだろう。