機装兵 アーベンクライト(夜会服(AbendKleid))
[解説]
聖華暦600年代の機装兵である、中古のカヴァリエーレを改修した機体。近接戦闘の一撃離脱を主としたカスタマイズが施されている。操手と同じくロングソードで戦う。
移動、待機時はマントを羽織っている。装甲を薄くすることで機動力や回避性能を向上させているため、防御力は低い。操手の戦闘スタイルと同等の戦闘ができるように改修されていることから、足場が悪い場所など操手自身が苦手な地形は苦手としている。
また武装にはバルカン砲もあるが、軽装兵や従機などの軽量級相手、対魔獣、対人などにしか効果はなく、あくまで牽制用でしかない。ゆえに中、遠距離での戦闘は不向き。
なお予備の装備であるソードブレイカーは、生身では限定的用途であったが、対機兵戦においては武器破壊など有効な使い方が見いだされた。
移動、待機時はマントを羽織っている。装甲を薄くすることで機動力や回避性能を向上させているため、防御力は低い。操手の戦闘スタイルと同等の戦闘ができるように改修されていることから、足場が悪い場所など操手自身が苦手な地形は苦手としている。
また武装にはバルカン砲もあるが、軽装兵や従機などの軽量級相手、対魔獣、対人などにしか効果はなく、あくまで牽制用でしかない。ゆえに中、遠距離での戦闘は不向き。
なお予備の装備であるソードブレイカーは、生身では限定的用途であったが、対機兵戦においては武器破壊など有効な使い方が見いだされた。
[詳細]
譲り受けた時点でこの機兵は必要最低限の機能しかなく、冒険で長期的に使用するには調整が必要だった。故障個所やパーツの古い部分もあったが、基本構造はしっかりしていた。
だがしかし突出した性能は無く、全体的に装甲が重く鈍重。原型機から改修されたと思しき一部追加装甲が、可動に干渉する部分も存在。また中古機で幾度もの修理や改修が為されていた事もあり、機体左右のバランスも悪かった。このため機兵の操縦に不慣れなセシリアは、戦闘に苦戦することもあった。
けれども師から譲り受けた機体であること、数か月だが共に過ごしたことなどから、セシリアはこの機体に愛着があった。彼女は買い替えは考えず、この機兵をカスタマイズしていくことを決意する。
だがしかし突出した性能は無く、全体的に装甲が重く鈍重。原型機から改修されたと思しき一部追加装甲が、可動に干渉する部分も存在。また中古機で幾度もの修理や改修が為されていた事もあり、機体左右のバランスも悪かった。このため機兵の操縦に不慣れなセシリアは、戦闘に苦戦することもあった。
けれども師から譲り受けた機体であること、数か月だが共に過ごしたことなどから、セシリアはこの機体に愛着があった。彼女は買い替えは考えず、この機兵をカスタマイズしていくことを決意する。
この機体のカスタマイズは、ヒット&アウェイをコンセプトに施されていった。着工当初は可動に干渉する部分のみ装甲を削減し、機体バランスを調整することに集中。しかしこの時点においては、装甲削減による防御力の低下に比して、満足の行く運動性能の向上には至らなかった。
とはいえ以前よりは動かしやすくなったと感じたセシリアは、特に気にとめずしばらく使用する。そして彼女が操縦に慣れてきたころ、自分の戦闘スタイルを操縦にも取り入れようと試みた。しかしこれは、当初は上手く行かなかった。彼女の操縦に対し機体が追従できず、攻防ともに中途半端な状況になることもしばしばだったのだ。
彼女はこういった経緯から今後を考慮し、もう一段階の改修を検討する。その結果この機体は、彼女の戦闘スタイルを完全に機兵でもトレースできるような改修が加わったのである。具体的には装甲を肉抜きやカッティングする事で軽量化し、機動力や関節可動域の増進を図ったのだ。
防御力の著しい低下が懸念されたが、これにより操縦の追随性は大きく改善された。これこそが今後の戦闘には必要と、彼女はそう判断して決断したのである。
とはいえ以前よりは動かしやすくなったと感じたセシリアは、特に気にとめずしばらく使用する。そして彼女が操縦に慣れてきたころ、自分の戦闘スタイルを操縦にも取り入れようと試みた。しかしこれは、当初は上手く行かなかった。彼女の操縦に対し機体が追従できず、攻防ともに中途半端な状況になることもしばしばだったのだ。
彼女はこういった経緯から今後を考慮し、もう一段階の改修を検討する。その結果この機体は、彼女の戦闘スタイルを完全に機兵でもトレースできるような改修が加わったのである。具体的には装甲を肉抜きやカッティングする事で軽量化し、機動力や関節可動域の増進を図ったのだ。
防御力の著しい低下が懸念されたが、これにより操縦の追随性は大きく改善された。これこそが今後の戦闘には必要と、彼女はそう判断して決断したのである。
これらを汲んだ改修によりこの機装兵は、バイタルエリア以外の装甲は薄く、原型機に比して機動力や回避性能が増強された機体となる。ここで原型機カヴァリエーレは設計がしっかりしていることもあり、これまでの改修であれば各部調整などで充分に耐久性の許容範囲ではあったのだ。だが極端にカスタム化が進んだ今、機体に対する負荷そのものや、それがかかるバランスも徐々にかわっていったのである。
そしてセシリアの操縦技術が向上しはじめたころ、関節構造や機体各部への負荷も増すようになった。そのため装甲の肉抜きやカッティングだけの調整でなく、モノコック構造を構成する外装パーツの素材変更なども検討される事になる。更には全体的な調整のため、関節の靭性と剛性を強化し、各所の重量バランスやかかる負荷のバランスなども研究を重ねた。
最終的な調整が完了した時点で、この機体の改修は完了となる。その外観も、現在の物となったのだ。
そしてセシリアの操縦技術が向上しはじめたころ、関節構造や機体各部への負荷も増すようになった。そのため装甲の肉抜きやカッティングだけの調整でなく、モノコック構造を構成する外装パーツの素材変更なども検討される事になる。更には全体的な調整のため、関節の靭性と剛性を強化し、各所の重量バランスやかかる負荷のバランスなども研究を重ねた。
最終的な調整が完了した時点で、この機体の改修は完了となる。その外観も、現在の物となったのだ。
なおカスタマイズが一通りすすんだ折に、武装のロングソードもやや細身のものに変更した。そしてその鍔には、溝状のソードブレイカー構造を追加する事になる。ソードブレイカーは、操手による対人戦闘時には補助的な役目でしかなかったが、機兵では重量や遠心力など物理的なエネルギーも増したことからある程度の剣なら破壊可能となった。まあ大剣や刃が厚いなど特別な剣は、流石に折る事はできなかったが。またあくまで補助の予備武装ではあるが、腰部に一振りのショートソードを装備している。
[名称の由来]
機体の外装を仕立て直していることを特別な服と見立てて、装甲の薄さから『薄着』『露出が多い』という特徴を汲んで、アーベンクライト(夜会服(イブニングドレス))と名付けた。
[武装]
[ロングソード]
鍔の部分にソードブレイカー構造を付けてある、特別製の長剣。
鍔の部分にソードブレイカー構造を付けてある、特別製の長剣。
[ショートソード]
機体の腰部にマウントされた、予備の補助武装。
機体の腰部にマウントされた、予備の補助武装。
[バックラー]
敵の攻撃を受け止めるよりも受け流す事を主目的にした、小型のシールド。
敵の攻撃を受け止めるよりも受け流す事を主目的にした、小型のシールド。