ミノタウロス
[解説]
ミノタウロス族
「生身でゴーレムの代わりをこなせること」が開発コンセプトであり、体格はよくても人間サイズのゴズン族より大幅に巨大化している。
身長は男性で3.5m、女性で3m(それぞれ平均値)。
身長は男性で3.5m、女性で3m(それぞれ平均値)。
容姿は、男性は牛の頭部を持ち、全身が毛皮に覆われた筋骨隆々の巨人、女性は牛の角が生えて肘から先と膝から下が毛皮に覆われた筋肉質の巨女といった趣。
ちなみに、足首から下は男女ともに蹄である。
最も邪甲兵に関しては、体のサイズからして乗れる機体が作れないであろうが……。
またゴーレム代わりに戦闘を行うよう作られているため好戦的で、特に傷つけられて血を流すと興奮していわゆるバーサーク状態に陥り、敵を全滅させるか自分が倒れるまでたけり狂って戦い続ける。
もともとこの種族はゴブリンの特殊な生殖能力を参考に、男性しかおらず、他のいかなる知的種族の女性とも交配が可能で、生まれてくる子供はかならずミノタウロスになるように設計されていた。
結果、まず女性のミノタウロスが生まれるようになった。
次に、生まれた子供が世代を経るほど、魔族に共通の新人類に対する強烈な敵意の刷り込みが減少するようになってしまった。
そのため、人魔大戦時は人間から凶悪な魔物として優先攻撃対象にされ、時代を経るとほかの魔族と対立するようになり、魔界を離れていった。
聖華歴800年代には、主に人の寄り付かない山中の洞窟や森の奥深くなどに、原始的な住居を構えて狩猟採集生活を送っている。
[文化]
人間との関係は世代によって異なる。
人魔大戦当時やそれに近い時代から生きている老成した強力な個体に率いられた群れは、狩猟採集生活だけでなく、人間の旅人や村などを襲って略奪を行い物資を得ている。
一方、世代を経て刷り込みの薄れた個体が多く集まった群れは、カナドゴブリンのように人間と交易したり仕事を請け負ったりする友好関係を築いている。
戦闘用に作られた種族で肉体も頑強な為、本来は服をあまり着ない。
羞恥心によって裸体を隠すという発想がなく、致命的な部位を防御できればいいという考え方をするので、普段の生活は男女とも腰巻一丁、戦闘時にのみ急所を守る簡単な鎧を身に着けるのが本来のファッションである。
外部の人間と友好関係を築いている群れは、ほかの新人類に合わせて服を着るが、やはり簡易で露出度の高いものを好むようだ。
このため、「薄着のミノタウロスを見たら用心しろ」という警句が、冒険者の間では伝えられている。
なお、武器に関しては、丸太や魔獣の素材を加工して作ることもするが、800年代の現在では、新人類に敵対的な群れは略奪により、友好的な群れは交易により、従機用のものを人間から手に入れて使っている。