ドルへ・ヒュフテ - 聖華世界 @ wiki

従機ドルへ・ヒュフテ

[解説]

自由都市同盟において、聖華歴８２８年頃に開発されたデッセ・ヒキャク製の従機。配備は８３０年
本社の渾身の一品であり、他の従機よりも高額な値段となっている。そのため民間よりは、軍や傭兵集団などの経済力が高い集団向けの商品となっている。
その理由の一因として、独特な機体構造が挙げられる。この従機は通常の人型の形態から高機動な獣型へと変形が可能となっている。
それを可能にしたのが『ドルへ・ヒュフテ（回転する腰）』という名前が示す通り、上半身と下半身を繋ぐ骨格である。
この骨格はフラタニティ・フレームを参考にし、何とか従機にも組み込めないかと考案されたもので、デッセ社内では『メラタデ式フレーム』と呼ばれているのだが、これの製造工程が複雑であり、大量量産に難があった。
そのため、デッセ製の従機の中で最も高額な商品となっている。
また、そのフレーム開発が難航したため、実際に配備されたのは設計から二年後のことであった。

特徴

この従機の大きな特徴としては、やはり獣と人の形態を使い分ける変形機構であろう。これは「獣装機の機動力」「従機の小回りと収納性」を両立させようとしたため生まれた。
その結果は成功であった。（生産性に目を瞑ればだが）
巡航速度であれば、一度の補給で小型の陸上輸送艦に匹敵するほどの長距離移動が可能で、尚且つ、その移動時間を短縮することにも成功した。
これは即ち、従来の従機のように輸送艇を別途用意する必要がないため、予算や人員を削減でき、それらの資源を他に回すことが可能となったことを意味している。
また、それらに加えて、変形機構による戦略における凡用性も高く、変形による変則的な行動と従機の小柄なサイズによって強襲や破壊工作も可能である。

装備

主な装備としては、背部オプションラックの魔導砲やブレード、吻部状の装甲にマウントできるナイフなどがある。
また、魔導砲は操手の技量に合わせて、通常型と法撃型が選択できるようになっている。