精霊受胎
[解説]
この儀式は男女二人の番を生贄として捧げて行われる。
手順としては、まず生贄となる男女二人を降霊の魔法陣の中心に据え、特殊な霊薬を服用させてトランス状態にする。
その状態で二人に性行為を行わせ、魔法陣の外で術師が降霊術を執り行う。
この際、降霊術を行う者は大抵呪術師であるが、儀式の手順作法を理解している者ならばその限りではない。
降霊術によって男性に精霊が憑依し、その状態で女性の胎内に射精する事によって女性は確実に妊娠する。
性行為によって宿った胎児は、女性の胎内で普通の胎児同様に成長していく。産まれた胎児は受肉した精霊そのものであり、精霊自身の記憶と意思を持つ。
なお、男性側は射精する際、女性側は出産する際に生命力を精霊に全て持っていかれて絶命する。
二人の人間の命と引き換えに精霊を受肉させ、この世に留め置く。それが精霊受胎なのである。